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<<   作成日時 : 2011/01/01 07:32   >>

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地唄FAN管理人です。
皆さま 明けましておめでとうございます。

2011年の初頭にあたり、富山 清琴師演奏による「蓬莱」をアップさせていただきます。



24AB02

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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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蓬莱(ほうらい)


  明けましてよい初春や松柏樹(しようはくじゆ)、彼の浦島が跡たれて、
  八千代を祝ふ蓬莱の、松の位を移してん。

  [合の手]

  竹の園生(そのふ)も遠からぬ、雲井をここに土器(かはらけ)の。

  [合の手]

  土も木も、我が大君(おほきみ)のお流れを。
  頂きますと手に早ふ、廻りかけたるささ機嫌、
  嘘じやないかよほんだはら。

  [合の手]

  かうして浮名(うきな)たちばなの、色香(いろか)になづけかしますと、

  [合の手]

  熨斗(のし)の附けたいどこやらを、ところがらとてよろ昆布(こんぶ)、
  あの餅花(もちばな)の柳さへ、それ春風が吹くわいな。

  [合の手]

  橙(だいだい)かさね伊勢海老の齢(よはひ)の腰のかがむまで、
  変り給ふな変らじと、長きえにしを勝栗(かちぐり)や、
  古ことながら縁もよし、睦言(むつごと)のいつまでか。

  [合の手]

  尽きせぬ真砂(まさご)限りなる、夜はほのぼのと日の脚(あし)も、
  早山草(はややまくさ)に出でにけり。


年が明けまして、よい初春を迎え、めでたい松柏の常緑樹を立て、彼の浦島のあとをうけて、八千代の栄を祝う蓬莱の松の位の太夫を移し授けてやりたい。
竹の園生の皇室も遠くなく、皇居をここに帰ることなくかわらけの、土や木も我が大君のお流れを頂きますと、手に取れば、早くも廻りかけた酒機嫌、浮名が立って橘の色香になづけて貸しますと、熨斗の附けたい、どこへやら、遊廓であるからよろこぶ昆布や餅花の柳まで春風が吹き撫でる。
橙重ね伊勢海老の年をとって腰のかがむまで変わりなさるな、変わるまいと、長い交りを勝ち取る勝栗を蓬莱台に飾る古例にならい。
縁もよいし睦言もいつまでも尽きず、真砂の数の限りなく、夜はほのぼのと日の脚も早くも山草にのぼり出て来た。

解説
[調弦]
三絃:本調子−二上り

[作曲]
広橋勾当・城菊

[作詞]
松卯

[他]
本調子端唄物。
『歌曲時習考』に詞章初出。
蓬莱の飾り物を並べて廓の正月を歌う。
縁語・掛詞を多用。
「初弾」と称して、正月の弾き初めに用いられる。



「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表


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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
あけましておめでとうございます。
さすがに地唄FANブログ、
一筋縄ではいかない選曲ですね。
地唄のなかでも古い時代の曲で、
この厳粛な中に喜びを表現した曲は
なかなか気が引き締まります。
松竹梅などだと、お酒飲みたくなりますから(笑)。
いや、松竹梅は大好きな曲ですけどね、
言わんとすることはわかっていただけるかと。

清琴さんの芸談を聞いた後で聴くと、
こういう言葉を大切にした曲というのは、
なおさらに感慨深いものがありました。

それでは管理人さん、皆様、
今年もよろしくお願いします。
ありす
2011/01/01 16:53
地唄FAN管理人です。ありす様明けましておめでとうございます。早速のコメント誠に有り難うございます。

どの様な選曲にしようかと色々と迷いました。複数の曲をアップしようか等とも考えましたが、やはりここは通常通り1曲ずつアップしていくのが、聞いていただく方の負担も軽減する事が出来ると思い直しました。

「蓬莱」はもうほとんど聞くことが出来なくなってしまった感が有りますが、初春を祝う気持ちが伝わってきます。本日は近場に初詣に出ましたが、それが終わり近くの町並みを散策すると昔懐かしい「的屋」などが有ったりして・・・
ちょっぴり「機関的(からくりまと)」に通じるところがあったりして、興味深かったです。

本年もなにとぞよろしくお願い申しあげます。

ありす様 明けましておめでとうございます
2011/01/01 18:09
初めて、です。
出だし、曲調から、「格調高い曲。。。」と思いましたが、歌詞を見て、笑っちゃいました(すみません。。。)

楽しく初春を祝う、、って、いいですねっ
いかにもお正月の喜びを謳歌している、、という感じで。 これも、関西のウィット、なんでしょうか。
ほのぼの、じわっと 幸せな気持ちになります
楽しくて、上品な、いい曲ですね〜

おこがましくも、歌ってみたくなりました(うわっ) うわわ。。。
happydance♪
2011/01/07 22:34
この曲は祝儀物なのですね。
いい曲ですが、あまり演奏されたところを見たことはありませんね。まあ地味ですから、演奏会には向かないでしょうけど。

しっとりと正月を迎えるのには最適ですかね。
昔の人は今のようにカウントダウンやらはなくて、
きっと厳かにお正月を迎えていたのだろうなあ、ということが想像されますなア。

松竹梅や松の寿なども名前的には祝儀物なのですかね?
個人的には好きです。でもあちらは華やかですね。
raimund
2011/01/15 01:29
happydance様 raimund様 コメント有難うございました。
地唄FAN管理人です。

年明けからバタバタしていたもので、返信が遅れて申し訳ありません。
「蓬莱」はお正月にふさわしい曲と言うことで昨年末から準備をしておりました。確かに現在ではあまり接することのない曲ですが、これを機会に皆さまにも聞いていただければと思います。

ありす様からは「さすがに地唄FANブログ、一筋縄ではいかない選曲ですね」などとコメントを頂戴いたしましたので、来年のお正月は何にしようかなどと今から(鬼が大笑い・・・ですねぇ)考え始めていますが、なかなか良いアイデアが浮かばないところがなんとも情けないです。

今回はちょっとしっとりし過ぎましたかな?

今後とも何卒よろしくお願いいたします。


happydance様 raimund様...
2011/01/15 22:43

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