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<<   作成日時 : 2010/11/03 22:10   >>

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地唄FAN管理人です。
皆様如何お過ごしでしょうか?本日は富山 清琴師、富山 清隆師の演奏による「晒」をアップさせていただきます。
よろしくお願いいたします。




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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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さらし


一 槇の島には、晒す麻布(あさぬの)。賊(しず)が仕業(しわざ)は、宇治川の、
  浪か雪かと白妙に、いざ立ちいでて布晒す。
  鵲(かささぎ)の渡せる橋の霜よりも、晒せる布に白味あり候。
  のうのう山が見え候。朝日山に、霞たな引く景色は、
  たとへ駿河の富士も物かは、富士も物かは。

二 小島が崎に寄る波に、寄る波に、月の光を映さばや、
  映さばや。見わたせば、見わたせば、伏見、竹田に淀、
  鳥羽もいづれ劣らぬ名所かな。

三 立つ波は、たつ波は、瀬々(ぜぜ)の網代(あじろ)に遮(さ)へられて、
  流るる水を堰き止めよ、流るる水を堰き止めよ。
  所がらとてな、所がらとてな。
  布を手ごとに、槇の里人打ち連れて、
  戻らうやれ、賊が家へ。


1.槇の島の麻布を晒す貧しい家業の人たちは、宇治川の河原に行って麻布を晒す。宇治川の川水に晒した布は波か雪かと疑うぐらい白く、カササギが渡した橋に置く霜よりさらに白い。あれあれ山が見える。朝日山に霞のたなびく景色は、駿河の富士山の美しさにも決して劣らない。

2.小島が崎によせる波に月の光を映してみたいものだ。見わたせば、伏見、竹田、淀、鳥羽などいづれ劣らぬ名所である。

立つ波は川の瀬に仕掛けられた網代に遮られて、布を晒すに都合のよいように流れる水を堰き止めてくれ。場所がらとて一日の仕事が終われば、島の人々は布を手ごとに持って、打ち連れ立って貧しい我が家に帰ってゆく。

解説
[調弦]
三絃:本調子
箏:雲井調子

[作曲]
深草検校

[作詞]
北沢勾当

[他]
三絃手事物。
宇治川の布ざらしを描写した曲。北沢勾当作詞作曲の「さらし(古さらし)」を発展させたもの。
最後の合の手を手事とする。手事や三歌目の合の手が特に有名で、この手を取り入れたものに、『玉川』・山田流箏曲『春日詣』・『六玉川(箏組歌とは別曲)』・長唄『越後獅子』などがあり、布ざらしの描写に頻用。



インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/sarashi.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表



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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
「晒」は秘曲なんですよね。
最近柳川三味線独奏で聴いたのですが、
三味線単体での演奏よりも
こうして合奏した方が数倍もいい曲なのですね。

それにしてもやはりすごいとしか言いようがないです。
絶妙です。緩急があって、また感情的な所もあるし、
すごい表現力です。

箏がなくても十分ですね。
この録音も好きです。
藤枝梅安
2010/11/05 00:30
箏がない方が、三絃合奏の醍醐味がもろ味わえますナ。
布ざらしをしているときの音がどんなものか
知らないので、どこがどう晒の音か分かりませんが
手がとても難しそうだなあというのは
何となく分かります。

今聴いてもすごい迫力なので、作られた当時はきっと
すごい衝撃的な曲だったかもしれませんね。
raimund
2010/11/05 00:39
深草検校は享保のころの方なので、
組歌、長歌の全盛期、
raimundさんのおっしゃるとおり、
当時は本当に衝撃的だったと思います。
といいますか、こういう演奏で聴くと、
今でも十分衝撃的です。

「晒」の音もそうですが、
「砧」の音も今では想像する
しかないのですよね。
こうした風物が当時の人々には
どのように響いていたか、
とても興味があります。
ありす
2010/11/06 06:09
地唄FAN管理人です。皆様からコメントを頂戴し有難うございます。

今聴いても非常に面白く興味深い曲なのですから、昔は随分と衝撃的で、人気が高かったのでしょうねぇ。他のジャンルにも多く使われているのですから、その影響の大きさが分かりますが、大本が地唄から来ていると言うことや、地唄そのものはどの様に演奏されていたのかが分からなくなってしまった昨今だと思います。その意味では富山清琴師に大いに感謝しなくてはいけませんね。
皆様 有難うございます
2010/11/07 21:53
面白いですねぇ。

不思議と聴いてて飽きないきょくですね。
長唄「越後獅子」を聴きなれているせいか、本手替手どちらも三弦の方が風情を感じます。

この間、五代山勢松韻襲名披露での、今井慶松さんの名演が市販音源で出て、その中でこの「晒」があったんですが、確かに衝撃でした。今井慶松の「晒」といってもいいんでしょうけど、こちらはまた、おそらく昔ながらの「晒」でしょうから、聴いてて安心します。慶松さんのは、すごいけどいいのかな?!と思ってしまいます(笑)

 最近行きつけの和楽器屋さんと地歌の話をしていたら、この話しになって、教えてもらったんですが、慶松さんの手は地に対して余るらしいんですね。慶松さんやお弟子の松超さんの筋ならなんとかやるらしいのですが、なまじの人が慶松さんの手を弾くとかなり余って、後唄までアラアラどうするのかしら…となるそうです。大笑いしましたが、とにかくこの曲自体魅力あるから、様々応用されるのでしょうね。
喜音院
2010/11/08 00:28
面白いですねぇ。不思議と聴いてて飽きないきょくですね。
>管理人
喜音院様にストレートにその様に言っていただけると有り難いです。確かにこれだけ派手な曲調だと、何度も聞いている内に飽きてきてしまいがちなのですが、この曲は流石にその様な事は無いですね。

長唄「越後獅子」を聴きなれているせいか、本手替手どちらも三弦の方が風情を感じます。この間、五代山勢松韻襲名披露での、今井慶松さんの名演が市販音源で出て、その中でこの「晒」があったんですが、確かに衝撃でした
>管理人
実は私は箏の入った晒を聞いたことが無いかも知れません。
ですから今井慶松師の演奏は聞いてみたいですねぇ。どんな演奏をなさるのでしょうか。
喜音院様 有り難うございます
2010/11/09 10:45
私は山田の人間だったのでもっとびっくり!
こんな「さらし」があったなんて・・・
すっごくカッコイイですね!
山田流の箏では迫力はあるのですが、どうしてもその演奏が重くなってしまいがちですね。
今夜は興奮して眠れないかも・・・
あるいはこの三絃2丁の音がどんな夢を見させてくれるだろう?
惣左衛門
2010/11/10 16:44
すごいですね
本当に、かなり衝撃的です。。。
“越後獅子”より、長唄の“越後獅子”に近く、(長唄で言う、“晒の合方”が、頻繁に出て来ますね)歌詞も同じところがかなり。。。。こんな曲があったんですね・・・
「地唄」のイメージとしてはずいぶん派手に聞こえますね。。。
すごい。。。演奏です。。。。
私も、寝られないかも・・・・
happydance
2010/11/10 18:16
晒は誰でも習えないのが残念無念。
先生も教えた人の名前を覚えているぐらい
厳格な物らしいです。
当然師匠以上の方でないと習えないのでしょうねえ。

でもそんな悠長な事してると
大切な曲がどんどん失われますよーと言いたいです。
でもこんな曲弾けたら楽しいでしょうね。
藤枝梅安
2010/11/10 22:15
地唄FAN管理人です。惣左衛門様 初めまして! 大歓迎です。
私は山田の人間だったのでもっとびっくり!こんな「さらし」があったなんて・・・すっごくカッコイイですね!
>管理人
惣左衛門様は山田流のお筝を演奏されるのですね。確かに山田流とは主体になる楽器も異なるし、テンポの取り方も異なるので、印象が全く異なるのでしょうね。

今夜は興奮して眠れないかも・・・あるいはこの三絃2丁の音がどんな夢を見させてくれるだろう?
>管理人
年月を経て伝承された曲、また実際に演奏されてから月日が経過したものであっても、現在の我々をこれだけ興奮させることが出来るパワーを持ち続けているということが素晴らしいですね。

地唄FANブログには山田流の演奏は非常に少ないですが、山田流に限らず他の曲もお聞きいただいて、引き続き何かコメントを頂戴できれば非常にありがたいです。

今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
惣左衛門様 初めまして!大歓迎です!!
2010/11/12 14:18
地唄FAN管理人です。Happydance様コメント有難うございました。

すごいですね本当に、かなり衝撃的です。。。
>管理人
確かに曲その物や演奏の持つパワーに現在でも圧倒されますね。

「地唄」のイメージとしてはずいぶん派手に聞こえます。。。すごい。。。演奏です。。。。私も、寝られないかも・・・・
>管理人
ハハハ 寝不足の方が増えて来てしまってますね。happydance様 には他の曲もコンスタントにお聞きいただけているようで有難うございます。また他の曲の項目でも是非積極的に発言をお願いしますね。

よろしくお願いします。

happydance様 コメント有難うご...
2010/11/12 14:24
地唄FAN管理人です。コメント有難うございます。

晒は誰でも習えないのが残念無念。厳格な物らしいです。
でもそんな悠長な事してると大切な曲がどんどん失われますよーと言いたいです。でもこんな曲弾けたら楽しいでしょうね。

>管理人
有る意味同感ですね。本当にこの様な良い曲が失われてしまうのは非常に勿体ないと思います。師範にならないと教えてもらえないのでは、なかなか人口も増えないでしょう。しかし、中級クラスの人たちに教えても良いから、実際の免許の時には師範になって再度教えなおしてその曲を授けた形にするなどして、もっと良い曲に接する人の数を増やすなどの柔軟な工夫をして貰いたいものです。

昔ながらの色々なしきたりがあり、難しい世界であることは分かりますが、その時代の要請に応じた形に変化させることで新入の人たちにも魅力を感じてもらわないと存続そのものが危うくなってしまいます。しきたりを墨守して衰退していってしまっては多くの先達に申し訳ないことです。

現在の私には「地唄にはこの様な素晴らしい曲、演奏が有るのだ」と言うことを少しでも多くの皆様に聴いていただく事くらいしかできませんが・・・少しでもお役にたてれば幸いです。



藤枝様 コメント有難うございます。
2010/11/12 14:37
地唄初心者ですがテンポが速くて聴きやすかったです
二種類の楽器だけで凄く豪華な響き
日本のクラシックですね
K.J,
2011/05/14 23:18
K.J様 初めまして。
地唄FAN管理人です。コメントありがとう御座いました。こうして一言でもコメントしていただけるととても嬉しいです。

地唄初心者とおっしゃっておられますが、私も大したことはありません。ご一緒に楽しみましょう。

また他の曲などもお聞きになって、コメントしていただけると有り難いです。

今後ともよろしくお願いいたします。
k.J様 コメントありがとう御座います。
2011/05/15 06:13
テンポが速くて明るくて、旋律もキャッチーで、僕みたいな初心者にはとても分かりやすくて魅力的です。とても面白かったです。
KJ
2011/10/27 03:17
KJ様 お久しぶりです。

地唄FAN管理人です。
確かに晒は親しみやすい曲だと思います。現代で聞いても面白いのですから、もっと弾かれる方が増えると良いのですが、なかなか教えてもらえない曲とのこと。ちょっと残念ですね。

今後ともよろしくお願いいたします。

KJ様 有難うございました。
2011/11/01 22:28

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