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zoom RSS 松竹梅

<<   作成日時 : 2010/06/12 22:18   >>

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地唄FAN管理人です。
皆様 お久しぶりです。ちょっと外出しておりまして私もしばらくアクセスできませんでした。
本日は富山 清琴師の演奏による「松竹梅」をアップ致します。
この曲も大人数での演奏はそこそこ聞く機会も有るのですが、小規模の演奏はなかなか生では接することがありませんねぇ。
お聴きになったら気軽に「気持ち玉」でも付けていただけると有りがたいです。よろしくお願いします。
唄・三絃 富山 清琴師
三絃 富永 清香師
箏 富山 美恵子師
箏 加川 清枝師
尺八 山口 五郎師
による演奏です。


13B01

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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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松竹梅(しょうちくばい)


  たちわたる、霞を空のしるべにて、のどけき光新玉の、
  春たつ今朝は足曳きの、山路を分けて大伴の、
  三津に来啼く鶯の、南より笑ひ初む、
  かをりにひかれ声の麗らか。

  羽風に散るや、花の色香も、猶し栄えあるこの里の、
  浪花は梅の名どころ。

  君が代は濁らで絶えぬみかは水、末澄みけらし国民も、
  げに豊かなる四つの海。

  千歳限れる常磐木も、今世の皆に引かれては、
  幾世限りも嵐吹く音。
  枝も栄ゆる若緑、生ひ立つ松に巣をくふ鶴の、
  久しき御代を祝ひ舞ふ。

  秋はなほ月の景色も面白や、梢々にさす影の、
  臥しどにうつる夕まぐれ、そともは虫の声々に、
  かけて幾代の秋に鳴く、音を吹き送る嵐につれて、
  そよぐは窓のむら竹。


窓に立ち込める霞を春の道案内者として、長閑な新年の日の光に今はもう立春である。今頃三津に来た鶯は、南から次第に咲き初めた梅の木の香りに誘われて山路を分けてきたのであろうか、その声は何と麗らかなことであろう。

鶯が羽ばたく風に梅の花が散っている。花の色香も他所よりは一層見栄えがあるこの里、浪花は梅の名所である。

君が代はいつも濁ることなく清らかな水の絶えない皇居のお濠のように、また流れる水の末の国民も平和で豊かな日本を慶賀している。

齢千年といわれる常盤の松の木も、この平和な今の世のめでたさに引かれて、さらに幾年と限ることなく、枝に当たる風が嵐のように聞こえるであろう。繁茂する若緑の葉の生いたつ松に、巣くう鶴が久しい御代を祝って舞う。

秋は月の景色はとりわけ面白い。木々の梢に射す月影の、臥床にうつる夕まぐれ、戸外は虫の声々が年毎の秋に鳴いている。嵐を吹き送る風につれて、窓下の竹叢はさざめくようにさらさらと音を立ててそよいでいる。

解説
[調弦]
三絃:一下り−本調子−高二上り
箏:平調子(大阪)
  低半雲井調子(京都)

[作曲]
三橋勾当


[他]
二上り手事物。「三役物」「大阪十二曲」の一つ
前後に二回の手事がある。吉祥の象徴とされる松・竹・梅の三つの主題を春から秋にかけての時間的推移にしたがって配した祝儀曲。
後の手事はマクラ(カカリとも)と手事三段からなり、手事初段から巣籠地を合わせる。山田流への移植は山木検校といわれ、短い前弾があり、半雲井調子で出る。早くから胡弓入り三曲合奏としても行なわれ、地域・派によってさまざまな胡弓の手がある。
他の曲との打合せ曲としても用いられ、『菊の朝(菊植明琴)』・『金のなる木(菊高検校)』・『磯千鳥(菊岡検校)』・『椿尽し(松島検校)』などとの合奏も行なわれ、後歌の途中から『六段の調』の初段を合わせることもある。
同種の題材を扱った曲は『新松竹梅(菊沢検校)』・『文明松竹梅(菊高検校)』・『明治松竹梅(菊塚与市)』・『昭和松竹梅(宮城道雄)』など。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/shouchikubai.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
管理人さん、お久しぶりです。
この演奏は私も持っているのです。
というわけで、確定的に演奏者が
わかりますので、以下に。

唄・三絃:富山清琴
三絃:安永清香
箏:富山美恵子・賀川清枝
尺八:山口五郎

の各師です。
手事から解説にあるような
合奏が始まりますので、
最初は、清琴さんと美恵子夫人、
山口五郎さん
のみでの演奏です。

私が思うに、大阪手事物の
集大成者の二大巨頭、
峰崎勾当とこの三つ橋勾当の
最大の違いとは、
峰崎が三絃合奏で最大の
演奏効果があるのに対し、
三つ橋は三曲合奏が効果的という
点ではないかと思うのです。
この対照的な特徴がとても
私には面白く感じられます。

しかし、確かにこういう
少人数での「松竹梅」、
しかも清琴さんの演奏で聴くと、
大合奏で賑やかにやるのもいいですが、
こうして少人数でも十分に祝祭的ですね。
三絃や箏の難易度はわからないのですが、
尺八は「松竹梅」はなかなかに難曲です。
八重衣や残月より後に習う少ない曲の一つです。
しかし山口五郎さんはそれを感じさせず、
なおかつ絃を引き立てているので、
やはりすごいなあ、と思います。
この方は合奏の尺八では
別格の存在です、やはり。
こういう方が合奏してくださるなら、
尺八入り三曲合奏もそんなに悪くないと、
時々思います。
ありす
2010/06/13 03:51
ありす様 
早速のコメント有難うございます。
この演奏はありす様もお持ちだったのですね。演奏者の確定有難うございました。本当に助かります。

尺八は「松竹梅」はなかなかに難曲です。山口五郎さんはそれを感じさせず、なおかつ絃を引き立てているので、
やはりすごいなあ、と思います。
>管理人
三絃は難しそうですねぇ。(もっとも私は弾いた事はありませんが・・・) 尺八のことは全く想像が付きませんが、山口師が絃方の演奏に非常に配慮して演奏しておられるのが良く分かります。私は三曲合奏 意外に好きですよ。でも正直言えば「唄・三絃に集中して聞かせてくれる」事が前提ですが・・・

他の皆様はお元気かしら・・・
地唄FAN管理人
2010/06/13 19:36
この曲はほとんど初めて聞く曲ですが、
華やかでお正月とかに向いていそうな曲ですね。
たしかに大人数で合奏したら
さぞ豪華でしょう。

尺八との合奏は
以外に大変なんですよね、
私も以前合奏したことありますけど、
なんかペースがつかみにくいというか、
お琴のようには行きません。
でもすごい尺八の演奏家なら、ストレス感じないのかなあ。
なんでも力量ですかね。
山口五郎さんは有名な方ですよね。
CDかなにかで聞いたことあります。
あと名前がすごいネプチューンなんとかさんとか。

私は三絃ではまだこの曲をやったことはありませんが、
いつかぜひやってみたいと思える曲ですね。
藤枝梅安
2010/06/13 22:27
松竹梅ってすごく品のあるいい曲ですね。
気品がある中に華やかさがあって、まさに地唄の伝統を感じますね。三橋勾当の曲は根曳の松もそうですけど、上品ですね。

去年ヴィヴァルディの未発見のコンチェルトが見つかったとか言っていましたけど、地唄の世界でもそんな嬉しいニュースが聞けないものですかね。口伝の場合はなかなかそうもいきませんかね。
地唄の場合はもっとたくさん曲があったのでしょうけど、
いい曲ばかりが残って今のレパートリーになったようなものなのでしょうかね。どの曲もみな美しいと思います。

この清琴さんの松竹梅はもう言うことないくらいいいと思います。なんでこんなにいろいろすばらしい音源をお持ちなのか?毎回不思議でしょうがありません。しかもただで聞けちゃうというのが最高です。
これからも僕たちをすばらしい世界にいざなってくださいね。またの更新をお待ちしております!
raimund
2010/06/13 22:44
藤枝様 コメント有り難うございます。

この曲はほとんど初めて聞く曲ですが、華やかでお正月とかに向いていそうな曲ですね。
>管理人
正にそんな感じで、目出度いことは皆で祝おうと言うことなのでしょうか、大合奏での演奏が多いです。
しかし弾いている方はそれでも良いでしょうが、曲や演奏を鑑賞するとなるとちょっと・・・ と言う感じでこの演奏規模での「松竹梅」は珍しいかも知れません。


この清琴さんの松竹梅はもう言うことないくらいいいと思います。なんでこんなにいろいろすばらしい音源をお持ちなのか?毎回不思議でしょうがありません。しかもただで聞けちゃうというのが最高です。

>管理人
raimund様 コメント有り難うございます。その様に言って頂けると私も嬉しいですが、考えてみれば、「持っている」と言うことには大した意味は有りません。
曲を創って下さった作曲者 と その曲に命を吹き込んで下さる各演奏家の名演に私も日頃から本当に感謝しています。これだけの情熱を込めた「創作者」「演奏者」の思いを少しでも多くの方々に聞いていただくことで、結果的に地唄の世界がもっと盛んになってくれることを祈っております。
現在では皆様方の様に非常に熱心な方々でも古典の演奏に接することが難しい世の中になってしまった様です。このブログの存在が「古典の演奏は聴きたいが、なかなか難しい」と考えておられる方の一助になれば幸いです。

皆様のアドバイスで内容もそこそこ充実してきましたので、もしお仲間にその様な方がおられましたら、どうぞご紹介いただけると有り難いです。

宜しくお願いします。
地唄FAN管理人
2010/06/14 09:14
素晴らしいです。
「松竹梅」は3種くらい聴きましたが、正直今一つ曲の価値が分からなかったのですが、この演奏のおかげで素晴らしい曲なんだと分かりました。
清琴さんは時によっては弱いな、と感じることもあるのですが、この演奏は、繊細ながら芯のある音色と、演奏者をリードしていくだけの充分な勢いと力が感じられて、ああいい曲だなと堪能できました。
山口五郎さんの音色も素晴らしいですね。何を表しているかよく分かるおような気がします。
喜音院
2010/06/14 23:51
喜音院様

コメント有難うございます。喜音院様に「素晴らしい」と無条件に言って頂けるこの清琴師の演奏は誠に凄いですね。確かにこの曲で「良い曲、良い演奏」と思わせて貰えることは少ないのではないかと思います。
祝祭的な雰囲気の強い曲では有りますが、やはり演奏者の力量あってのことだと思いますので、この演奏は貴重だと思います。

有難うございました。
地唄FAN管理人
2010/06/17 21:38

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