地唄FAN

アクセスカウンタ

zoom RSS 儘の川

<<   作成日時 : 2010/04/22 08:08   >>

ナイス ブログ気持玉 11 / トラックバック 0 / コメント 16

地唄FAN管理人です。
本日は「儘の川」をアップ致します。演奏は藤井 久仁江師によるものです。




∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

儘の川(ままのかわ)


  夢が浮世か浮世が夢か。
  夢てふ廓(さと)に住みながら、人目は恋の思ひ川、
  嘘か情(なさけ)も唯だ口先で、一夜流れの妹瀬(いもせ)の川を、
  その水くさき心から、よその香りを衿袖口に、
  つけて通へばなんのまあ、
  可愛い可愛いの鳥の声に、
  さめてくやしきままの川。


この世の中は夢のようなものであろうか、あるいは夢のようなものがこの世の中であるのか。
世間では恋愛の自由な、この遊廓のことを夢の世界といっている。その遊廓に住み、そこに遊びに来る男と、人目には恋愛のように見えても、実は男たちの人情というようなものは、嘘も方便、ただ口先だけのものである。遊びに来る男達は、どうせ一夜妻だという真実のない心から、よその女の香りを衿や袖口に付けてやってきても、何と言うことであろう、そ知らぬ顔で可愛い可愛いといってくれるが、それは明け方になくカラスの声のようなものだ。愚かにもそれを真に受けて、後でそれがわかって悔し涙にくれる。どうせなるようにしかならない、流れるままに行くほかはない世の中だ。

解説
[調弦]
三絃:二上り
箏:平調子

[作曲]
菊岡検校
箏手付け:松野検校

[作詞]
宮腰夢蝶

[他]
京風手事物。
思ひ川、妹背の川、儘の川とならべ、その縁語を綴って遊女の恋を歌う。歌詞の中に作詞者の名が詠み込まれ、冒頭部分が義太夫節の「壷坂霊験記」の「沢市内の段」に用いられることでも有名。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/mamanokawa.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 11
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
「ままの川」大好きーと叫びたくなるぐらい、素晴らしい演奏です。とくに出だしは真似できませんねえ。なんであんなに綺麗なのでしょう。
お琴との絡みがすごく情緒的&感情的で、「夕顔」に並ぶ名作だと思います。

義太夫「壷坂霊験記」に一部出てくることで有名と何かの解説にありましたけど、ぜひそっちの方も聞いてみたいですね、いつか。

ありすさんは菊岡検校の曲を暗譜されているんですか?
私は「夕顔」だけしかできません。
まだまだ若輩者です。
先生が昔、人間国宝なりたての方の演奏会を聞きにいった時、「融」を演奏されて、後少しで終わりというところでど忘れしたらしく演奏が「ブツッ」と途切れてしまったことあったらしいですよ。「すみませんもう一度頭から」とその方がおっしゃった時みんな顔を横に振ったらしいとか。
たしかにあんな長くて長い曲を、2回も聞かされちゃたまったではないですよね。人間国宝さんでもそんなことあるんですね。やっぱり「人間」国宝だからでしょうね。

聞いてる人にはらはらさせたらだめですよね。(笑)
藤枝梅安
2010/04/22 11:31
風邪がどうもある一定のラインからよくなりません。
皆さん体調はいかがですか?

私が演奏すると、手事がちょと冗長に
感じるのですが、さすがに藤井久仁江先生、
構成感がある演奏をされますね…。

「ままの川の手事は遊女(それも身分の低い)の
堂々巡りの思考を表現している」と
喜音院さんの考えを聴いた時、
自分の感じる、この手事の少し
冗長な部分がわかったような気がしますし、
それを手がかりにすれば、
藤井久仁江先生ほどとまではいかずとも、
構成感のある演奏はできるのでは、と
ちょうど考えていたところです。

尺八は都山流の方ですね、一般的な。
調べてみたら、磯野茶山さんらしいですが、
あまり存じ上げません…まあ
尺八についてはコメントは差し控えます。
ありす
2010/04/22 11:38
>藤枝梅安さん
まあ、私も菊岡の曲で暗譜できているのは
「夕顔」「楫枕」「磯千鳥」くらいですので、
あまりどうこういえないのですが、
それでも松浦の曲に比べると暗譜しやすい、
という話でして、お恥ずかしい。

上記3曲は、学生時代の先生が
菊岡の中でも特に大切されていた作品で、
特に楫枕は、先生の師匠が、
「時間がないときは楫枕を演奏しなさい。
音楽的な力が落ちないから」といわれたということで、
とりわけ大切にしていたのです。
まあ、そういうわけで、特に重点的に
お稽古もしましたし、暗譜したわけです。

ままの川は、初期に習う曲の中では
とりわけ唄が難しいですよね。
最初の出だしから、後唄の聴かせどころまで、
本当に気が抜けない曲で、
自分は好きなんですが、逃げています(笑)。
比較的最初にこんな曲を習えるのは
うれしさと厳しさと、両面ありますよね。
ありす
2010/04/22 11:49
連続で申し訳ありません。
ままの川といえば、ちょっと昔に
川瀬露秋さんの演奏を聴いたのですが、
これがなかなかすばらしかったのです。
九州系川瀬派の若手として、
ちょっと名前を覚えていただきたいな、
と思います。
藤井昭子さんとともに、
若手の中でかなりいい演奏をなさいます。
将来どのようになるか、期待したいです。
ありす
2010/04/22 12:21
この時期のかぜはやっかいですね。
私は上部が取り柄でここ10年ぐらいかぜをひいたことないので、次ひいたらたぶん寝込むと思います。
走るのが趣味でよく10キロぐらい走るのでそれがいいのかもしれませんね。

楫枕は残念ながらまだ聴いたことありません。
でも近く管理人さんがアップされるようなので、ちょっと楽しみです。
でもそれほどいい曲なら私もいつか習いたいですねぇ。

一人で儘の川などを弾くのもまた粋じゃないですか。
そういう楽しみができるだけでも幸せだと思います。
藤枝梅安
2010/04/22 13:09
皆様がお話しされている「楫枕」は明日アップ予定です。太田 里子師による演奏です。準備は出来てますので、皆様さえ差し支えなければ本日アップしても良いのですが・・・
地唄FAN管理人
2010/04/22 13:15
>管理人さん
お心遣い感謝いたします。
やはり、あまり性急に名演を聴くのも
消化しきれない、という思いと、
特に今日は例の「芸能花舞台」がありますので、
個人的には明日にしていただけると…。

でも、アップしていただいて、
私だけ明日聴くというほうが
いいのかもしれません。
そういうほうが融通はききますよね。
他の方のご意見に従います。
ありす
2010/04/22 13:25
楫枕はすごく聴きたいですが、
ままの川を聴きすぎてこの余韻をたのしみたいので、
また明日のお楽しみにします。

今日は一日休みなので伝統花舞台もオンタイムで鑑賞できました。
長刀八島って音楽は八島なのですね。
井上道子さんの演奏を思い出しました。
富崎春昇さんもちらりと見えましたね。
春昇&清琴ペアでとてもかっこいいですね。
いつも聴いている声なので安心して鑑賞できました。
清琴さんの八島も全曲聴いてみたいですね。
藤枝梅安
2010/04/22 14:50
「芸能花舞台」の感想まで
書いていいのかわかりませんが、
「竹生島」は今やっているので、
非常に面白く観ました。
これが京都系の演奏でしょうか?
舞地ということと関連しているかわかりませんが、
私たちの演奏するコントラストのクッキリした
「竹生島」とはまた違って、面白いなと思いました。

>長刀八島って音楽は八島なのですね
これ、私もびっくりしました。
舞で長刀を持って舞うから、
舞の時の曲名なのでしょうかね?

しかし、演奏目当てでしたが、
井上愛子さんの舞、すばらしかったです。
ありす
2010/04/22 15:04
そうでした!! 芸能花舞台も有るのでしたね。あまり一日に大盛りにするのは良くないですね。「楫枕」は予定どおり明日にしましょう。
芸能花舞台 ちゃんと録画出来てるかなぁ・・・
地唄FAN管理人
2010/04/22 15:12
YOUTUBEにて井上流の長刀八島が鑑賞できますが、
http://www.youtube.com/watch?v=3fGwEPoQx5E
井上流とは全然雰囲気が違いますね。
やはり井上流は能に近いのですね。

やはり演奏の力量も関係するのでしょうか。
なんだか話題が地唄から日本舞踊に変わってしまったので、このぐらいにします。
藤枝梅安
2010/04/22 15:21
スミマセン井上流じゃなく立花流ですね。
藤枝梅安
2010/04/22 16:50
>藤枝梅安さん

「壷坂」の最初に出てきますね。↓

http://www.kagayakerugidayunohoshi.com/

このページで明治初年生まれの名手鶴沢道八の三弦、四代竹本大隅太夫の語りで聴けます。

道八は明治の終わり頃いったん引退していまして、昭和初年に、当時の紋下(座の棟梁)三代竹本津太夫の相三味線として復帰しました。雄大な音と、ダイナミックな間で名を馳せました。

 ブランクがあったせいか、少し間が長くなってますが、義太夫は深刻味を信条としますので、そういう雰囲気は感じ取れるのでは、と。

 かくいう私は義太夫が好きなので、どうせ地歌を勉強するならと思って始めたのが、「ままの川」からでした。

 う〜ん、すごい名曲ですね。美しいメロディーと卑俗(勿論狙って、でしょうけど)な歌詞の取り合わせがすさまじい皮肉ですね。一方で「園の秋」「里の春」、もう一方で「楫枕」「ままの川」ですからねぇ、菊岡はどういう人か知らん?と思いますよ。
 前唄はうつろで、時々地獄に落ちるんじゃないかと思ったら、次の手事は、懊悩の描写のような…。で後唄は失望、嘆き…。いや〜歌舞伎も、音楽劇の方向を模索してくれてたら、こういう地歌のノウハウが役だったろうに、と思わずにはいられないですね。とにかくすごい曲です。
喜音院
2010/04/22 23:49
この「ままの川」いいですね〜。
上品で気品に満ちています。僕はこの曲の至る所にあるミニ掛け合いが好きなのですが、「人目は恋の思ひ川、嘘か情も唯だ口先で」の掛け合いがこんなに綺麗で爽やかなのには思わず唸っちゃいました。
曲に大きな流れが感じられて、とてもよかったです。

「夢てふ廓に住みながら」の「夢ちょう」って作詞の宮腰夢蝶さんの名前ですね。おもしろいですね、昔の人って。関西人なのでしょうか? 自分のことかい!って突っ込んで欲しかったのかも?!
raimund
2010/04/22 23:53
喜音院さん義太夫のページありがとうございます。
僕も話には聞いていたので、一度「壷坂霊験記の夢か浮き世か」を聞いてみたかったので、感激しました。

うわー「ままの川」だ!と思わず感激。
三味線は太棹でどっしりという感じですね。
ただ本当に使われているというのは、やっぱり当時も有名な曲だったのですね。きっと。

歌舞伎でも雪が降る場面で「ゆき」の手が入ったりして、いいですね。昔の時代は著作権解かないからかってにパクっても平気だし。そういう自由な空気が感じられますね、今の時代は権利権利で金金という、なんというか昔のようなおおらかさがあらゆる場面ですこしずつなくなってきていますね。

いやーそれにしても面白かったです。
raimund
2010/04/23 00:05
>raimundさん

確かに、藤井久仁江さんの演奏は颯爽としてメロディーは濃いけどあっさりしていて、むしろ風流に感じられますね。義太夫は心理的にかなり穿ちますから、地歌に当てはめると深刻過ぎて気が滅入るかもしれません。

 細かいですが、若干訛りが違いますね。「ゆめ」とか、アクセント逆ですね。他にも違う部分があるかも知れません。

 手事物は本来芝居にあまり使われないのですよ。劇中では端歌が多いですね。「壷坂」では他に「露の蝶」の一部が使われています。義太夫や芝居では他に「愚痴」「狐火」「ゆき」「黒髪」など。「阿古屋琴責」では特殊ですが「菜蕗」の一部が出てきます。明治まで地歌奏者と義太夫三弦方との交流は深かったらしいです。
喜音院
2010/04/23 00:29

コメントする help

ニックネーム
本 文
儘の川 地唄FAN/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる