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zoom RSS 茶音頭

<<   作成日時 : 2010/04/21 12:52   >>

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地唄FAN管理人です。

今回は「茶音頭」をアップ致します。
唄・三絃 富山 清琴師
箏 富山 美恵子師
による演奏です。


13B02

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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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茶音頭(ちゃおんど)


  世の中にすぐれて花は吉野山。
  紅葉は竜田、茶は宇治の、都の巽、それよりも、
  廓(さと)は都の未申(ひつじさる)。数寄(すき)とは誰が名に立てし。
  濃茶の色の深緑。松の位にくらべては、
  囲(かこい)といふも低けれど、情けあ同じ床飾り、
  飾らぬ胸の裏表、帛紗(ふくさ)捌けぬ心から、
  聞けば思惑違ひ棚、逢ふて、どうして香筥(こうばこ)の、
  柄杓(ひしゃく)の竹は直ぐなれど、そちは茶杓のゆがみ文字、
  憂さを晴らしのはづむかし、昔ばなしの爺婆(じじばば)と、
  なるまで釜の中さめず、縁は鎖の末長く、
  千代萬代(ちよよろずよ)もえ。


世の中に優れているものは、花では吉野山の桜、紅葉では竜田の紅葉、お茶では都の辰巳にあっている宇治の茶であろうが、それよりも都の未申に当っている島原の遊郭の方がなおすぐれている。島原遊廓に行ったからとて、誰が好き者という評判を立てたのであろう。深緑なる濃茶の色、松の位に比べるならば、囲いという名の遊女の身分は低いけれども、男女の愛情には高低はなく私の表は飾ってはいるが、胸の内には表現できない。その胸の中は茶の袱紗のように上手に捌けないのであろうか、聞けばあちらこちらの考えようは、思い違いをしていたようで、あとで逢って良く話を尽さなければならないが、私の心は柄杓の竹のようにまっすぐだけれども、お前様の心は茶杓の柄のようにゆがんでいるのではあるまいか。今は昔。辛かった話も過去の思い出になった。お互いに爺婆となって昔話をするまで釜の湯は冷めないで、縁は鎖のように末永く、千代万代まで無事でいたいものである。

解説
[調弦]
三絃:六下り−三下り
箏:中空調子

[作曲]
菊岡検校
箏手付け:八重崎検校

[作詞]
『女手前』の要約

[他]
六下り手事物。
「茶の湯音頭」「茶尽し伊勢音頭」とも。横井也有作曲『女手前』を縮約。茶の湯の用語をつづり、男女の仲が末永く続くことを願う。手事は、手事・中チラシ(手事二段とも)・チラシからなる。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/chaondo.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表


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コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
菊岡検校はこんな面白い曲も書いてるんですね。
茶道具だけに茶音頭。うーん。
ちょっと冗談すぎるんじゃないですか?

菊岡検校は全体的に感傷的な曲が多いせいか、曲も物悲しさが漂う美しい曲ぞろいで、聞いていると癒されます。
どれも有名な曲ばかりなので、よほど天才なのですね。
本当に良い曲しか残らないシビアな世界で、
これだけ多くの作品が平成時代まで伝わっているなんてすごいですねえ。

日本にも西洋のように楽譜があったら、もっとたくさんの曲が伝わっていたでしょうかね。(当時はあったけど消滅してしまった曲もきっとたくさんあるでしょうね。)
ヴィヴァルディやベートーヴェンなど未だに曲が発見されるじゃないですか、それが楽譜の強みですね。

茶音頭をお茶会で弾いたら、冗談かませすぎですかね?
おっと、茶道の人が聞いたら怒るな。
「自然の音も一つのもてなしなのに、お琴を弾くなんて!」
なんて言われそう。
藤枝梅安
2010/04/21 21:31
今日の新聞の記事紹介します。地唄でしたので。

富山清琴、亡き父継ぐ地歌 「迎合でない工夫が必要」
朝日新聞(2010.4.21)

地歌の名人富山清翁の三回忌を追善し、息子富山清琴の人間国宝認定を記念する「清音会演奏会」が5月9日、東京・三宅坂の国立劇場で開かれる。歌舞伎俳優の中村芝翫、坂東玉三郎、尺八の青木鈴慕、山本邦山、生田流箏曲の米川文子、山田流箏曲の山勢松韻らが特別出演する。

 地歌は概して、闇に沈むような陰々滅々とした節の中に、金蒔絵のような幻想世界を描くところに一つの妙味がある。清翁の芸は、さらに温雅な趣が寄り添い、歌がうららかに鳴り響いていた。動物の擬音・擬態を楽器で聞かせる「作物」と呼ばれる楽曲類でも、おかしみを巧みに表現した。「歌が自由自在で、前面に出てくる演奏でした。弾き歌いの形式ですと、三味線や箏の手に気をとられ、楽器が歌をリードしがちになるものです」と清琴。

 今回は、清翁と親交があった作家谷崎潤一郎、演出家武智鉄二、作家長田幹彦らの詞に清翁が曲をつけた「春鶯囀(しゅんのうでん)」「暁の歌」などのほか、古典曲が並ぶ。清琴の生田流の一派「富筋」の追善会には欠かさない「残月」は玉三郎が、道成寺の世界を描く「鐘ケ岬」は芝翫が舞う。
藤枝梅安
2010/04/21 21:55
 清翁と清琴は親子でも芸風が違う。金銀の差異で表現すれば、清翁の金、清琴の銀。「音域が父の方が高いので、父の後ばかりを追うわけにはいかない。父の後を追うのは『歌は世に連れ、世は歌に連れ』の考え方」と話す。

 「父はたえず時代の好みを見極めようと工夫していた。父の師の富崎春昇先生もそうでした。昔通りなら、地歌は平板でつまらないかもしれない。迎合ではなく、古典曲の形を崩さない範囲で、現代の観客の耳に合わせる工夫も必要だと思う。お客様あっての地歌ですから」

 その工夫は、音の強弱の幅を広げたり間や曲の運び方を速めにしたり、精妙さが要求される領域だ。「多くの人に理解していただける音楽にしたい。間違っても『音が苦』になってはいけません」

 午後2時開演。曲目はほかに「江の島曲」「松竹梅」など。8千円。電話03・3479・1615(富山清琴音楽事務所)。(米原範彦)
藤枝梅安
2010/04/21 21:55
このブログのおかげで、内容がすんなり理解できます。
春昇さんの声も聞けますしね。

曲名も「残月」「鐘ヶ岬」など聞いたことある曲で、あー、あの曲ねみたいな。
ちょっと嬉しいです。
藤枝梅安
2010/04/21 21:58
最近富山清翁さんの作物地唄というCDを友達に借りて聞きました。
作物ってなんや、ということで変わったジャンルだなとおもったら、曲もなんか語り調でへんてこな内容ですね。
清翁さんの声も相変わらず渋かったです。

作物の三味線もなんか変な技巧がちりばめられており、結局感想はよーわからん、ということで。
まだ私のレベルでは聞きこなせないです。お恥ずかしい!
でもこれで親子3代の芸風を勉強できたかなと。
藤枝梅安
2010/04/21 22:06
ちょっと単純な質問ですけど、
「富筋」=富山春昇→清翁→清琴(◁今生きてる)
で良いのですよね?
清琴さんはいま2代目なのですね。
ということは、いつも聞いている録音はどれがどっちの?
ということになりますね。このブログは全部初代清琴さんのものなのでしょうか?
つまり清翁さん?

でもお二人とも人間国宝なんて、なかなかたいしたことですね。この2代目とかというのはなにか名乗る規則でもあるのでしょうか?それとも名乗りたいから名乗るのですか?
米川文子さんもいま生きてはる人は2代目なのですよね。

なんかその辺考えていると頭へんになっちゃいます。
raimund
2010/04/21 22:17
皆様 コメント有難うございます。酔っ払って帰ってきたので、一言だけ。(管理人は基本的には酒好きなのです)

当ブログで掲載しているのは、初代 富山 清琴さんの演奏がほとんどです。2代目の清琴さんも出演してますが、その時には当時の名前 清隆さんで掲載いたしますので、区別は簡単に出来ると思います。

よろしくお願いいたします。

地唄FAN管理人
2010/04/21 23:12
>藤枝梅安さん

>茶音頭をお茶会で弾いたら、冗談かませすぎですかね?

 いいえ、本当にやったみたいですよ。「茶音頭」ではないのですが…。

 この「茶音頭」は、尾張藩士だった横井也有(1702〜83)という人が「伊勢音頭」として作詞した文章を使っています。
 で、「茶音頭」の前に同じ歌詞を使った作品があって「女点前」(伊勢屋三保)という端歌があります。この「女点前」に乗せて茶会をやることがあるそうです。(今はやるかわかりませんが、名古屋の水野花子師、現在活躍中の富成清女師と師の御母堂が茶会に合わせて「女点前」を演奏している写真があります)
 で、「茶音頭」は「伊勢音頭」の歌詞を半分に縮めて手事をつけた曲だそうです。
 
喜音院
2010/04/21 23:50
>raimundさん

 地歌筝曲で襲名はなかったんですよね。吉沢検校父子とあと2,3例あるだけで…。当道組織って寺社制度に準じていたんじゃないですかね。基本、官職相続はないですよ。最近ですよ。二代目っていうのは。
 もっとも、米川輝子さん、文子さん、清琴さん、福田栄香さんくらいですね、二代目って。
 ちなみに初代清琴=清翁さんのお師匠さんは、最初は大阪の富永敬琴さんで、春昇さん兄弟子に当たる方です。清琴さんは、上京して春昇さんに師事したのです。
喜音院
2010/04/21 23:59
どうも風邪が抜けなくて、早めに寝たら
こんな時間に起きてしまいました。

>藤枝梅安さん
>喜音院さん
いえ、茶音頭もお点前でよく奏されますよ。
茶道を習っている方は、茶音頭を知っていますし、
実際に発表会で茶音頭演奏しながら
お点前をしてもらったこともあります。
こういうユーモアは上方の方のほうが理解
出来るのではないかと。

作物、私も昔苦手でした。
でも、こういうユーモア、
やはり上方らしいのではないかな、
と思うのですよ。そういう意味で
茶音頭とも通じるのかもしれません。

>2代目
あと、米川敏子さんもそうですね。
あと、不思議なことに、尺八界では
襲名が多いですね。何ででしょう?
ありす
2010/04/22 03:37
初代清琴さん、とあえて書きますが、
高音域が通りますね。すごい。
普通、女性しか演奏できないような「芥子の花」
の高音域も、清琴さんなら演奏できたのかな?
まあ、音域以外でも、「芥子の花」とか「ゆき」は
やはり女性の独壇場かもしれませんが…。

菊岡検校の曲が圧倒的に多く伝承されているのは、
暗譜のしやすさ、と無縁ではないような気がします。
菊岡検校の曲はやはり暗譜しやすいです。
松浦検校の曲はトリッキーすぎて、
暗譜がものすごくしにくいです。
この二人の作風が本当に対照的なのも
暗示的だと思います。
ありす
2010/04/22 03:44
>ありすさん

へ〜、「茶音頭」も!

しかし私は茶道についてはあまり知らないのですが、お点前の間尺と合うんですかねぇ?まぁ演奏と、お点前、どっちが時間余っても別に問題はないか…。

ああ、そういえば川瀬順輔さんや荒木古童さんはそうですね。そういえば山田流もそうでしたね。山勢、山木系は四代くらいありますね。でも二派とも直接の親子ではない人が継いでますね。芸系を継ぐという意味合いじゃないですかね?あと藤井千代賀さんと高橋栄清さん、上原真佐喜さんのところは親子ですね。江戸系の人はそういうのにこだわるのかも。おっと、大阪の菊田歌雄さんも四代ですね。
喜音院
2010/04/22 23:21
いやぁ、素晴らしいですね。こってりしているけど、落ち着いた味わいで、こういうメロディックな旋律は菊岡ならではですね。
 
 清琴さんは、おそらく裏声をうまく表とつないでいるのでしょう。今のもろにいきなり裏を使う人とは違い大した技量です。声量に気を遣うので、聴き手が感じるより大変だと思います。三弦の音の伸びもすごくいいですね。
喜音院
2010/04/22 23:25
久しぶりに思い出して聞いてみました。
前聞いたときいいなあと思いながら、
流し聴きしていたもので・・・。

箏と三絃のバランスが本当に絶妙としか言いようのない演奏だと思います。
まさにお手本演奏ですね。
これまでずっと尺八入り演奏を聴いていたので、
静かでちょっと驚きましたが
やはり清琴さんの演奏いいですねえ。

最近は「けしの花」をやっております。
同じ菊岡作品ですが雰囲気がこうも違うというのは、
おもしろいですね。

清琴さんの「けしの花」などお持ちでしたら、また
そのうち聞かせていただけますか?
なんだか最近は男声の歌を聴くのにはまっている今日この頃。
raimund
2010/10/04 23:51
地唄FAN管理人です。

久しぶりに思い出して聞いてみました。
>管理人
有り難うございます。以前にアップした曲も折に触れて聞き返して頂いているようで有り難いことです。このブログの構造は特に「どこが一番古く、どこが一番最新か」と言うことに関係なく「その時聴きたい曲に直接アクセスできる」と言う形になっていますので、その様にご利用いただくことは管理人としてもとても嬉しいです。
(もっとも この形式を示唆して下さったのも皆様方ですから、その事にも感謝しております)

やはり清琴さんの演奏いいですねえ。
>管理人
raimund様が仰るとおりとても素晴らしい演奏だと思います。しかしこの名曲に演奏の種類が一つと言うのも若干寂しい気持ちがしますので、また他のどなたかの演奏を付け加えて強化しないといけませんね。検討し始めます。

清琴さんの「けしの花」などお持ちでしたら、またそのうち聞かせていただけますか?なんだか最近は男声の歌を聴くのにはまっている今日この頃。
>管理人
「けしの花」ですか。多くの方が弾かれる事の多い曲を集中的にアップした時期(確か4月頃でしたか・・・)に「けしの花」もと思っていたのですが、ついついアップしそびれて居ました。心の中ではずっとひっかかっていましたので、痛いところをご指摘いただいたと言う感じですね。富山清琴師の演奏があるかどうかはすぐには思い出せませんが、とにかく探してみます。富山師以外の演奏(女性)でもご容赦下さいね。
raimund様 有り難うございます
2010/10/05 16:22

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