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<<   作成日時 : 2010/03/07 15:47   >>

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皆々様へ

地唄FAN管理人です。
本当に久しぶりに新しい演奏をアップ致します。
皆様の励ましに感謝します。

本日は富山 清琴師による演奏です。
演奏者の詳細情報を無くしてしまっているので、お箏を弾かれている方が誰なのかがはっきり分かりません。山田流の演奏と思います。私の感では「中能島 欣一師」なのではと思いますが、一唄も歌われておられないのが不思議です。他の方なのかもしれませんが、あの時代で富山師が山田流の方と合奏されるのは中能島師くらいと思います。

後日になりましたが、このお箏の演奏は「中能島 慶子師」と分かりましたので、追記させていただきます。



08A01

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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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新青柳(しんあおやぎ)


一 されば都は花盛り、大宮人の御遊にも、蹴鞠(しゆうきく)の庭の面、
  四本の木蔭枝垂れて、暮に数ある沓(くつ)の音、柳桜をこきまぜて、
  錦を飾る諸人の、華やかなるや小簾(こす)のひま。
  洩れくる風の匂ひ来て、手飼ひの虎の引き綱も、
  長き思ひの楢の葉の、その柏木も及びなき、恋路はよしなしや。

二 これ老いたる柳の色の、狩衣も風折も、風に漂(ただ)よふ足もとの、
  たよたよとして、なよやかに、立ち舞ふ振りの面白や。
  げに夢人を現にぞ見る。げに夢人を現(うつつ)にぞ見る。


1.都は今や春の桜の花盛りである。殿上人たちの蹴鞠の御遊びのときにも、庭の四方に植えられている柳、桜、楓、松の四本の木が、木蔭なす枝を垂れ、夕方には数多く蹴る鞠の音が周囲にこだまする。秋の錦は山にあることは誰でも知っているが、春の錦というものが初めて分かったと詠わしめた、この華麗な蹴鞠絵。御簾の内からこれを見ている女房たちの色とりどりのこぼれて見える衣の裾など美しく華やかにみえた。風の運ぶ薫物の匂う内なる女性に、柏木衛門督はかねて恋焦がれていたが、たまたま、そのお方の飼い猫が外に逃げ出し、猫が長い引き綱を引っ掛け無理に逃げようと引っ張ったので、簾が上がってしまい御姿が見えたため、さらに長い恋の患いになったというが、柏木が及ばぬ恋をしたのは由ないと同様に、このような恋物語をするのも無益なことである。

2.このような話をする私は柳の老木の精ですが。と言って、柳色の狩衣や風折烏帽子の姿で、僅かな風でふらつく足もとで、たよたよとはしてはいるが、しなやかに舞う姿は面白い。実に夢の中で見た人を、実際に今ここでみているようである。

解説
[調弦]
三絃:本調子−二上り−高三下り
箏:半雲井調子−平調子−中空調子

[作曲]
石川勾当
箏手付け:八重崎検校

[作詞]
謡曲「遊行柳」のクセの部分

[他]
京風手事物。謡物。石川三つ物の一つ。
謡曲「遊行柳」の歌詞で、間に「源氏物語」の「若菜」の巻の柏木と女三の宮との出逢いの情景が重ねられる。
手事は前後二回あり、手事・中チラシ・後チラシの構成。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/aoyagi.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

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コメント(11件)

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今日の京都は雨ですので、家でのんびりしていたら早速新しい曲が追加されていたので、すぐ聞きました!
知らない曲ですが
なんや春らしいさわやかな曲ですねエー。(*o*)
なにより二人の息がぴったりなんですね。すごすぎる!

最初に地唄を聞いた時は、どの曲もみんな同じに聞こえてしまい(演奏者には失礼ですが;)眠くなってしまったのですが...。
このサイトで何度も聞くうちになにやら耳が鍛えられてきたかもしれません!〠

去年はおさらい会で「新道成寺」の琴パートと「夕顔」の唄と三絃パートを演奏しました。(もちろん下手)

「新道成寺」ってどんなCDにも入ってないんですよねー。
だから模範演奏はどんな感じなんやーって気になります、
もしお持ちでしたらいつか聞かせてもらえますか?
なかったら自分の下手な録音で我慢します。

このサイト聞いてる人結構いますよ。
僕の周りも5、6人いますけど
(僕は2ヶ月前ぐらいに紹介されました。)
みんな僕と同じく初めて1〜2年の素人ばかりなので、コメントできないのかもしれませんね。(恥ずかしすぎる。)

この曲もダウンロードさせていただき、通勤電車のなかでききます。では!
raimund
2010/03/07 17:10
管理人さん、はじめまして。
新青柳は九州系の演奏しか聴いたことがないので、
とても勉強になります。
細かい部分の違いが面白く聴けました。
やはり勉強という点では
他派の演奏こそ聴きたいですね。

私としては、古い時代の地歌を聴いてみたいです。
特に、組歌、長歌。
手事物ばかり聴いたり練習してきたので、
その辺りが不勉強なのが最近痛感しています。

それではまたよろしくお願いいたします。
ありす
2010/03/07 23:17
お久しぶりです。
更新を心待ちにしておりました。
「新青柳」は一度も聴いたことがないので、嬉しい限りです。
精聴致しまして、また感想を書かせて頂きます。
喜音院
2010/03/08 11:00
面白いです!実に興味深いです!
やっと作曲者、石川勾当の感覚が分かったような気がします。
最近ますます駄文気味になってきましたが、アップしてくださって本当にありがとうございます!

すいません、後日また感想の続きを書かせてください。
喜音院
2010/03/10 00:33
あるサイトに書き込んだ「新青柳」の感想です。少々乱文ですが、些かの所感です。(横着して、お恥ずかしい…)長いので二つに分けます↓

今までも、福田栄香師、三代荒木古童師の「融」も、名家の音源も多い「八重衣」も聴いておりました。いずれも名演、名唱、感銘は受けましたが、何となく、しかして如何?と感ずる所あり、この人は、何を主張し、何を感じさせしめんと欲するか、一向ピンと来ませんでした。

 しかるに「新青柳」を両三度、心耳を澄まし(たつもりで)恰度聴きまして、さういうことか、と些か合点する所がありました。

 尺八でいう所の「一音成仏」、あるいは吹禅、義太夫の一撥必殺(これは私の造語ですが)ということがございますが、三弦大師石川勾当にとって、三弦を奏することは、申さば、「弾禅」と称せられ得る行為でありますまいか。

 どうも聴いていて、他の検校、勾当の表現しようとしている感覚とは違うような気がします。何か、俗界を離れようというか、世間擦れを超えて、仙界にでも入ろうとしているような気がします。

松浦や菊岡、あの飄々とした峰崎にすら、感情というものを感じます。しかして石川の作品の歌詞を眺めてみます。謡曲が元の「融」「新青柳」、和歌が元の「八重衣」、文章をにらむと、どうも歌詞の選定からすると、悲しいとか嬉しいとか、感情を表現したいわけではなさそうです。
喜音院
2010/03/11 00:10

 で、また、歌詞の内容を咀嚼しつつ、旋律に耳を傾けつつ、ハタと思い当たりました。

 それで出ました結論が上記のことでして、長い間の胸のつかえが取れたような思いです。

 石川は、恋とか、嬉しい、悲しいとか、そういう感情、感覚を、無視したり、避けたりするのではなく、知った上で、それを超えようとしていたのではないでしょうか。上記3作品の長い手事の間、あたかも禅の心身脱落、達観を志向し、自然と一体の境地にならんことを欲しているかのように感じたのであります。なかなか上手く言いあらわせないのですが、穏やかな喜びで鳥瞰しているような感覚を覚えました。

 それを考えると寡作でありながら、石川物が重い扱いであるのも、むべなるかな、と感じた次第であります。

 ところで私はまだ、「新娘道成寺」を聴いたことがありませんので、文句だけ見るとオヤ、と思いますが、一説に菊岡作とあり、いつかは聴いてその辺りを考えてみたいと思います。
喜音院
2010/03/11 00:10
地唄FAN管理人です。

「新青柳」を久しぶりにアップしたところ早速 raimund様、ありす様 からコメントを頂戴し有り難うございます。「新青柳」の本文部分ですが昨日の内容から若干(本当に少しだけ)変更しました。

raimund様のコメントでは「このサイト聞いてる人結構いますよ。僕の周りも5、6人います」との事で本当に有り難いことです。raimund様のお仲間の方たちも是非気軽に書き込んで頂ければと思います。

曲に対するコメントを書こうとすると緊張してしまうのかもしれませんが、単に「聞いたよ」 「次はこんな曲が聴きたい」などで結構ですので、書き込んで頂けるととても嬉しいです。

書き込みから察すると「raimund様」は京都にお住まいの男性の方のようですね。遠くの方に聞いて頂くことが出来るのもこの様な仕組みのおかげだと思います。一昔前だったら考えられ無いことです。
「新青柳」は初めてとのことですが、気に入って頂けて良かったです。富山清琴師も共演者(勝手に中能島師と思ってますが・・・)もきっと皆さんに初めてお会いすることが出来て喜んでおられると思います。
(続く)
地唄FAN管理人
2010/07/01 13:52
raimund様から「新道成寺」の録音が無いか?とのご希望を頂きました。保有しております。ご希望がありましたのでなるべく近いうちにアップするようにいたします。

私としてはこの様なご要望を頂戴するのが本当に嬉しいのです。自分が保有している物は大部分が先輩の収集家から供給して貰った物です。当時毎週のように家にお邪魔して「欲しい! 欲しい!! 欲しい!!!」とせがんで貰ってきた物です。その先輩に対する恩返しの意味もあって、このささやかなブログを始めたと言うこともあります。最近ではなかなか昔の名人の演奏に接する機会も無くなりました。CDも次々に廃盤となって若い方々にはその様な演奏があることさえわかりにくくなってきてしまったと思います。そこでブログと言う手段を使って広く全国の方に聞いて頂ければと思った訳です。


「ありす様」は九州系地唄に自ら取り組んでおられる方の様にお見受けしました。しかし「とても勉強になります。勉強という点では他派の演奏こそ聴きたいですね」と言う広い心をお持ちで大変素晴らしいです。今後のご希望として「古い時代の地歌を聴いてみたい。特に、組歌、長歌」などを聞いてみたいとのこと。これも承りました。近い内にこの辺の曲も充実させていきたいと思います。もうしばらくお待ち下さい。

本日はこの辺で失礼致します。
地唄FAN管理人
2010/07/01 13:52
昨年8月に書き込みをしたものの、ウンともスンともお答えいただけないままだったので 諦めていましたが、再開されたようで安心しました。ただ今私は「残月」に夢中です。良い演奏をお待ちしています。
みゅうみゅう
2010/07/01 13:53
喜音院様へ

管理人です。本当にお久しぶりです。お懐かしいです。(単に私が更新を怠っていただけなのですが・・・スミマセン) 

コメント有り難うございます。若干忙しかったのと、少し元気さに欠けていたので更新を怠っておりました。しかしごく最近になってraimund様 や ありす様など新しい方々の書き込みも始まり、このブログも皆様のお役に少しはたっているようですので、再度元気を出して更新を開始したところです。

喜音院様には以前もご丁寧なコメントを頂戴し本当に感謝しておりました.私の怠慢で更新してませんでしたので「また来て頂けるだろうか・・・」と心配していた所です。またお話しさせて頂くことが出来そうでとても楽しみです。

喜音院様が「新青柳」は初めてと伺って、非常に意外な感じがいたしますがお役に立てたようで何よりです。

raimund様 からは 「新道成寺」、 ありす様からは「組歌、長歌」のご希望が御座いましたので、今後の予定を若干変更してご要望にお応えしていきたいと思っています。

現に今はイヤホンで「新道成寺」の状態を確認しながらこの書き込みを記載しています。 
raimund様 現在準備をしておりますのでもう少々お待ち下さい。

次には「残月」をアップ予定ですが、「新道成寺」はその次辺りになると思います。

よろしくお願いします。
地唄FAN管理人
2010/07/01 13:57
いえいえ、わざわざ別項立てて下すって恐縮です。
いささか駄弁を弄しすぎたかと思って、自分の感想にかこつけて、おっかなびっくりせこせこ主張をしていたので、もしや卑しい根性と思われたかと冷や汗をしておりました。
 管理人様ご健勝で何よりです。私もこれで勉強しているので、どうぞ悠々と更新なさって下さい
喜音院
2010/07/01 13:58

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