曲ねずみ

地唄FAN管理人です。

本日は「曲ねずみ」をアップいたします。
唄・三絃替手 富山 清琴師
三絃本手 富田 清邦師 / 富上 清幸師
による演奏です。


12A01

この曲は富山師の演奏でかなり有名になりましたので、お聴きになったことがある方も多いのではと思います。

昨日歌詞などの情報無しでアップしたところ、raimund様、ありす様から早々と情報を頂戴しました。本当に有り難うございます。この「地唄FANブログ」は皆様からの絶大なるサポートのお陰で、管理人の力量不足を補って頂く事が出来てとても幸せです。

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  Special thanks to   raimund様、  ありす様  

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[歌詞]
(前弾) 
釈迦に提婆(だいば)や、鯨に鯱(しゃちほこ)、月に叢雲(むらくも)、花に風、
国に盗賊(ぬすびと)、家には鼠。
宵は天井がらがらがら、仲間鼠を呼び集め、相撲取るやら踊るやら (合)
ちゅうちゅうでせ、ちゅうちゅうでせ、(合)
五百七十七(しちじゅうなな)曲がり、猫のねの字も嫌で候、(合)まづは梁(うつばり)(合)越えたり。(合)

中にも古き大将は、天井板の隙間より、下の様子を窺へば、(合)
夜(よ)も深しんと更け渡る、人も静まり、行燈(あんど)もしめて、時分は(ナ)よしとうちうなづき、(合)
さらばこれから座敷へ下りょう、皆来い来いとうち連れて、柱や(合)障子ごそごそ、(合)ごそごそ、(合)
ごっそりごそりと下り揃へば、(合)

大将耳をよぢ振って、こりゃこりゃこりゃ、手下の鼠ども、まづ十四五匹は、
茶の間料理場台所、山葵(わさび)おろしに近寄るな、(合)
走樋(はしり)のもとには水壺あり、縁(ふち)を伝うて滑るなよ、
まだその先にはき猫、たたみうち、升落とし、合点か。(合)

必ず必ず忘れても、棚間道具を引き崩し、飯焚(めしたき)婆めを起こすなよ。
さてまた歯節(はぶし)の達者な者どもは、(合)箪笥長持かじるべし。
尾長の禿は、いつもの如く行燈(あんど)部屋(べや)、
油徳利に尾を入れて、随分ずゐぶん油を舐(ねず)るべし。
廿日(はつか)鼠は化粧の間(ま)、鬢台(びんだい)をかじるべし。
我はこれにて休らはんと、違ひ(合)棚にぞ上がりける。

[手事]

向かうにごりごり、かしこにごとごと、がったりがたり、(合)
向かうにごりごり、かしこにごとごと、がったりがたり。(合)
思ひがけなき二三匹、慌しく駆け来たり。(合)
もうしもうし大将は、大事が起こり候や。(合)
私どもはいつもの如く、にくりんの肴戸棚をかじるうち、
俄(にわか)に台所は大騒動、ちょっとのぞいて候へば、
赤斑(あかまだら)の大猫が、尾長の首筋引っ銜(くわ)へ、
ちゅっと鳴いたが、後はめりめり、ばりばり、
なうなう恐(こわ)や恐ろしや、身の毛を立ててぞ語りける。
大将胸騒ぎして、ようこそようこそ知らせたり、
これが真(まこと)のちゅう忠と、皆みな天井へ(合)上がりける。

[調弦] 本調子

[作曲] 不詳

[作詞] 不詳

[初出] 『荒れ鼠』としては、天明4(1784)年刊の『新撰詞曲よしの山』、
    作物としては、享和元(1801)年版『新増大成糸のしらべ』
    

[他]
本調子作物。
『荒れ鼠』としては、天明4(1784)年刊の『新撰詞曲よしの山』に
半太夫物として初出。作物としては、享和元(1801)年版『新増大成糸のしらべ』
以降、『歌曲時習考』も文化2(1805)年版以来、作物とする。
『糸の節』の類では寛政6(1794)年版以降に収録。
なお、「曲鼠」として収録する歌本はない。
「ねずみ」を主題とした最も古いものは「荒れ鼠」で、語りを中心としたものであり、
その詞章を利用して、三絃の手を聴かせるものとして別に作られたのが「曲鼠」である。
替手は富崎春昇の伝承に、さらに富山清琴が手を加えたもの。
本来替手は即興的に演奏者が工夫するものとされている。


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作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表

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