古道成寺

皆様へ
如何お過ごしでしょうか?

喜音院様、会員第一号様から「古道成寺が聴きたい」とのご要望ですので、今回は「古道成寺」といたしました。

本当はもう少し先にと出し惜しみしていたのですが、さすがに皆様のご要望は中核の「古道成寺」となりましたねぇ。

この演奏に関しては何も言うことは有りません。私が保有する演奏の中で只1曲を選べと言われたら迷わずこれにするだろうと考えている程 大好きな演奏です。

それでは富崎師の至芸を 是非皆様 じっくりとお聞き下さい。
唄・三絃 富崎 春昇師
箏 富山 清琴師
による演奏です。


07A02

管理人です。
本日は富山 清琴師の演奏による「古道成寺」をアップいたします。師弟による同一曲の演奏ですが、それぞれに趣があって良いと思います。(2010/7/14)


20AB04

ありす様のご好意で、歌詞・解説など関連情報を頂戴しました。皆様 ありす様のご好意に御礼を申し上げてください。


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 Special thanks to ありす 様  
                        2010/4/4
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昔むかしこの処に まなごの庄司といふ者あり
かの者 ひとりの娘を持つ
またその頃 奥州よりも熊野へ通る山伏あり
庄司がもとを宿と定め 歳月送る
庄司 娘寵愛のあまりにて あの客僧こそ
汝がつまよ 夫と戯れしをば 幼な心にまことと思ひ
明かし暮らして 御在しける
その後 娘 夜更け人も静まりて 衣紋繕ひ 鬘かき撫でて
忍ぶ夜の障りは 冴へた月影 更けゆく鳥か音
それに嫌なは犬の声 ぞっとした
人目忍ぶ夜の憂や辛や せきくる胸を押し静め
かの客僧の傍へ行き いつまで斯くて置き給ふ
早く迎へて給はれと ぢっとしむれば
詮方なくも客僧は よれつもつれつ常陸帯
二重廻りに三重四重五重 七巻まいて放ちはせじと ひき結ぶ
切るに切られぬ我が思ひ お馬繋ぐは そら嘘つきよ
とても寝よなら はて諸共に 縁は朝顔 浅くと侭よ
せめて一夜は寝て語ろ 後ほど忍び申すべし
娘まことと喜びて 一間の内にぞ待ちいたる
その後 客僧は 仕すましたり と それよりも
夜半にまぎれて 逃げて行く
さいわい寺を頼みつつ 暫く息を継ぎたるところへ
娘駆け来たり ええ腹立ちや 腹立ちや
我を捨て置き給ふかや なうなう如何に御僧よ
何国までも追つかけ行かん 死なばもろとも二世三世かけ
逃すまぢとて追つかくる
折りふし日高川の水嵩まさつて 渡るべきもあらざれば
川の上下 あなたこなたと尋ね行きしが
毒蛇となつて 川へざんぶと飛び込んだり
逆巻く水に浮いつ沈みつ 紅の舌を巻きたて
焔を吹きかけ吹きかけ 難なく大河は泳ぎ越し
男を返せ戻せよと ここのめん廊 かしこの客殿
くるくる くるくる くるりくる くるくる くるくる
追ひ廻り 追ひ廻り なほなほ怨霊威丈高に飛び上がり
土を穿つて 尋ねいる 住持も今は詮方なく 釣鐘下ろし隠しおく
尋ねかねつつ怨霊は 鐘の下りしを怪しみ
龍頭をくわへ七巻き巻いて 尾をもって叩けば
鐘は則ち湯となりて つひに山伏とりをわぬ
なんぼう恐ろし物語り

<作曲者>
岸野次郎三
箏手付:市浦検校
京都では八重崎検校
また、作者不詳の手付もあり

<曲種・調弦> 
三下り芝居歌物
箏:市浦検校手付:平調子
 :八重崎検校手付:低平調子
京都には他に半雲井調子の作者不明の手付もあり

<作詞>
不詳

<初出>
1711~1716以前の刊と思われる『古今端歌大全』

『語り道成寺』・『鐘捲き道成寺』・『古道成寺』・『三下り道成寺』などとも。
謡曲『道成寺』の後段のワキの語りを原拠とする。
途中にくだけた歌詞が挿入され、描写的な間奏を含む。
正徳・享保期の成立という『古今端歌大全』に詞章初出。
箏の手付けも地域・派によって異なり、京都では八重崎検校、大阪では市浦検校作曲と伝えられるが、様々な手がある。


ありす様 大変なご努力をいただき感激です。きっとここを参照される皆様もお喜びになると思います。本当に有難うございました。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。


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以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表

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