越後獅子

本日は「越後獅子」をアップ致します。

大好きな演奏で、一頃こればかりを聞いていた覚えがあります。
私の保有するライブラリの中でも名演の一つに確実に入ってくる演奏と思います。
川瀬派にしてはかなりテンポの速い演奏との様にも思われますが、この演奏ではそれがとても心地よいです。
唄・三絃 井上 道子師
箏 佐藤 親貴師
尺八 山本 邦山師
による演奏です。


03B01

富山 清琴師の演奏を付け加えました。(2010/5/13)
唄・三絃 富山 清琴師
箏 富山 美恵子師
による演奏です。


08B03

矢木 敬二師による演奏を付け加えました。三絃合奏による演奏です。(2010/5/22)
なお 本演奏のアップにあたっては、本ブログの趣旨に賛同してくださる方からの、絶大なご協力を頂きました。皆様にもその事を明らかにすると同時に、共に感謝して拝聴いたしましょう。 誠に有難うございました。




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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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越後獅子(えちごじし)


  越路潟(こしじがた)、お国名物さまざまなれど、田舎なまりの片言まじり、
  しらうさぎなる言の葉に、面白がらしそうなことを、
  直江浦(なおえうら)の海士の子が、七つ八つ目鰻まで、うむやあみその綱手とは、
  恋の心も米山(こめやま)の、当帰浮気(とおき)で黄蓮(おうれん)も、なに糸魚川糸魚(いといがわいとうお)の、
  縺(もつ)れ縺つるる草浦の、油添と交はりて、すえ松山の白布(しらぬの)の、
  縮みは肌のどこやらが、見え透(す)く国の風流を、うつし太鼓や笛の音も、
  弾いて唄ふや獅子の曲。向かひ小山のしちく竹、枝節揃へて、
  切りを細かに十七が、室の小口に昼寝して、花の盛りを夢に見てそろ。
  夢の占象(うらかた)越後の獅子は、牡丹は持たねど富貴は、
  おのが姿に咲かせ舞ひ納め、姿に咲かせ舞い納む。

解説
[調弦]
三絃:三下り
箏:平調子(京都)
  雲井調子(大阪)

[作曲]
峰崎勾当
箏手付け:八重崎検校(京都)
     市浦検校(大阪)「雲井越後」とも。

[作詞]
不詳

[他]
三下り手事物。
八重霞の代わりに「シマ三つ物」・「芸子三つ物」に含まれることも。
越後の風流芸能の角兵衛獅子を中心に、越後の名物を詠み込む。長唄「越後獅子」はこの曲から。
手事は三段からなり、チラシが付く。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/echigojisi.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

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この記事へのコメント

喜音院
2009年06月27日 22:48
拝聴致しました。

これは本当に名曲ですよね。

「田舎訛りの」あたりからノリ気味になる、くだけ気味になるように感じ、なるほどな、と思いました。

テンポの変わり目がはっきりわかりますね。これからどうなるのだろうと期待させてくれる演奏だと思います。

峰崎とういう人は面白いひとですよね。

雅俗の妙というか、洒落風流も分かるし(こすのと、越後獅子)、宗教心(残月、ゆき)もある。その中で一本貫くものを作品のなかで感じます。

おそらく大阪出身でありましょうが、そういう土地柄の影響もあるのでしょうか。
 


地唄FAN管理人
2009年06月28日 07:46
喜音院様

コメントありがとうございます。

私は演奏の方にばかり気が行く質なのですが、喜音院様からは作曲家に関するコメントを頂戴し、これから聞かれる方にも大いに参考になると思います。有り難いことです。

またコメント中に出てくる新たな曲に対する興味も沸いてくると思いますので、どんどん広がりが出てきます。これからもなにとぞよろしくお願い致します。

感謝しております。
みゅうみゅう
2009年06月29日 16:42
お久しぶりです。
今まで時々のぞいていたのですが、あまり進展がないので お忙しいのだろうと思っておりました。
さて、現在の私はどちらかと言うと(というよりほぼ100%)長唄の越後獅子の方が馴染みになってしまっていたのですが、この演奏を聴いて 「地歌」の魅力を再認識しましたょ。  
地唄FAN管理人
2009年06月30日 08:31
みゅうみゅう様

お久しぶりです。このブログも長々とほったらかしにしてしまい、大変申し訳ないと思っています。忙しいと言うよりは、なかなか聴いていらっしゃる方の感想などが得られなかったので、だんだん孤独になって更新するのが面倒くさくなってしまったというのが正直なところです。

これからはまた心を入れ替えて更新していきますので、どうぞ頻繁に来て頂き、感想などをコメントして頂ければ幸いです。

是非ともよろしくお願い致します。
会員第一号
2009年07月01日 12:47
多くの曲が既にアップされてますね、すみません、今、越後獅子をきている最中です。非常にテンポがよく、無理のない演奏は見事としか言いようがないですね。箏はどなたがお弾きになってるのでしょうか、気になります。
この越後獅子には三絃の替手がありますが、録音はあるのでしょうか。伺ってみたいものです。
ありす
2010年05月14日 21:34
峰崎の作品は、三絃の本手・替手合奏が
一番だとは思いますが、
八重崎ほどの人が箏の手付をした意味を
ちょっと考えてみよう、
そんな気持ちにしてくれる演奏ですね。

当時、京風手事物全盛で、
あるいは大阪手事物は一部を除いて、
それほど演奏されて
いなかったのかもしれません。
流行り廃りは世の常。
あるいは、そんな状況を嘆いて、
この名曲をレパートリーに
残そう、そんな気概を
八重崎は持っていたのかもしれません。
raimund
2010年05月15日 23:13
久しぶりです。
更新されていたので早速聞きましたよ。
井上道子さんの演奏で耳慣れしていたので、
一瞬別の曲を聞いているのかと思いました。

速度が大分違いますね。
でも清琴さんの美声は相変わらずです。
この演奏も好きになりました。

個人的には井上さんバージョンが好きですが、ちょっと次元が違いすぎてまねできないですケド
清琴さんの方は一緒に練習できそうです。
(尺八がなくてシンプルな美しさも際立ってます。)

ありすさんのおっしゃるように三絃だけの録音も聞いてみたい気もしますね。
藤枝梅安
2010年05月19日 00:55
越後獅子といえば私は最近長唄の方も聞く機会があって、いろいろ聞かせてもらいましたけど、やっぱり地唄は優雅な雰囲気抜群ですね。
でも獅子物聞くなら私はやっぱり華やかな演奏が好きですので、井上道子さんの録音に軍配をあげたいなあと思いました。合いのとか手琴など至る所のノリがいいですね。ホントに。「ああおめでたいな~」って感じが素敵です。
もちろん清琴さんの美声も捨てがたいんですけどネ。

それにしても井上道子さんと一緒に演奏しているお琴はよくこんなに手が回るなあと何度聞いても関心です。
地唄FAN管理人
2010年05月19日 17:58
ありす様、raimund様、藤枝梅安様 コメント有り難うございます。

峰崎の作品は、三絃の本手・替手合奏が一番だとは思いますが、八重崎ほどの人が箏の手付をした意味をちょっと考えてみよう、そんな気持ちにしてくれる演奏ですね。
>管理人
八重崎検校の手付けによって魅力を増した曲は数多いように思います。個人的にはありす様が仰るとおり、三絃の本手・替手の合奏が大好きなのですが、きちんと三絃のことを考えて作曲・演奏されるお箏との合奏もとても魅力的だと思います。

速度が大分違いますね。でも清琴さんの美声は相変わらずです。この演奏も好きになりました。
>管理人
raimund様 有り難うございます。本当に雰囲気の異なる演奏だと思います。個人的な好みはやはり有ると思うのですが、富山師の演奏もやはり面白いですよね。注意して聞くとどうもお箏は二つの旋律を同時に弾いているように思えます。これは八重崎検校と市浦検校の手付けの両方を同時に弾いているのですかねぇ。私には詳しくは分かりませんが・・・


個人的には井上さんバージョンが好きですが、ちょっと次元が違いすぎてまねできないですケド清琴さんの方は一緒に練習できそうです。
>管理人
私も井上師の「こしじがた~」と言う歌い出しから大好きなのです。しかし、自分には絶対に手も出せない難曲だなあと思って憧れて見ている(聴いている?)しかありません。

(続く)
地唄FAN管理人
2010年05月19日 18:00
ありすさんのおっしゃるように三絃だけの録音も聞いてみたい気もしますね。
>管理人
越後獅子の三絃合奏による演奏を持っているかどうか今すぐにはハッキリとは思い出せませんが・・・探してみますが、無いかも知れませんねぇ


獅子物聞くなら私はやっぱり華やかな演奏が好きですので、井上道子さんの録音に軍配をあげたいなあと思いました。合いのとか手琴など至る所のノリがいいですね。ホントに。「ああおめでたいな~」って感じが素敵です。もちろん清琴さんの美声も捨てがたいんですけどネ。
>管理人
藤枝梅安様 有り難うございます。
思わず微笑んでしまいますねぇ。両手に美味しい物を持った子供のような状態になってしまいますよね。良く分かります。


それにしても井上道子さんと一緒に演奏しているお琴はよくこんなに手が回るなあと何度聞いても関心です。
>管理人
仰るとおりだと思います。古曲としての雰囲気を守りながら、三曲合奏としての箏の役割・魅力をきちんと発揮して颯爽と弾ききって居るところはとても素晴らしいです。唄・三絃・箏・尺八が織りなす雰囲気が大好きです。

ありす
2010年05月22日 08:27
やはり本手・替手合奏は
峰崎に似合いますね。
峰崎の書法って、三絃が
本当に映えるように書かれていて、
多分それが他の作曲家以上に
本手・替手合奏が面白い
理由ではないかと思います。

矢木師は唄は少しクセがありますが、
三絃の音は本当にいいですね。
また、とてもしっかりしています。
器楽的な九州系では美点だと思います。

ちなみに調弦のところ補足です。
替手は本調子。「糸魚の~」から入ります。
作者は残念ながら不詳です。
藤枝梅安
2010年05月22日 11:15
さっそくの矢木敬二さんの演奏ありがとうございます。
三絃合奏形式の越後獅子は初めて聞きました!
3人で歌っていて面白いですし、風雅な曲に3人の軽やかな三味線が素敵ですね。(ちなみに他の演奏者は誰なのでしょう?)矢木さんは唄も最高です!<ファンですから。

それにしてもお琴との合奏とは曲も結構違って聞こえますね。すごく新鮮です。やっぱり地唄ってこう聞いてみるとノリのいい曲が多いんですね。ノルところはのらないとよさが出てこないんですねえ。
地唄のよさを知らない頃はなんや辛気臭い曲ばっかやなと思っていましたが、やっぱり無知とは怖いものですね。

実際自分で演奏するとこんなにいい曲があることを知りました。逆に自分で演奏するとプロの超絶技巧がわかりますね。自分じゃこんなんできへんわ、というとこ満載ですから。

今や九州系の演奏者のとりこです。
raimund
2010年05月22日 11:42
こんにちは、昨日の夜はジョン・コルトレーンのバラードを聴いていましたが、朝起きて地唄ファンを訪れてみますと急にタイムスリップしたような気持ちになりました。耳もびっくり。(でもこのアルバム、JAZZの世界では有名なのでもしよかったら皆さん聞いてみてください。夜にあうJAZZデス。)

越後獅子の再登場ですね!ありすさんのおっしゃる通り三絃合奏の方がより美しいですね。
もちろん琴があれば華やかで優雅な響きですばらしいのですが、三味線同士だけのシンプルな構造美というのですか?
もうほれぼれしました。
この録音を提供してくださった方に感謝です!!!
地唄ファンはすばらしい録音ぞろいなので、毎日今日はどれを聞こうか悩みます。

僕は藤井久仁江さんのファンですので新娘道成寺をよく聞きますけど、この矢木敬二さんの録音もすばらしいですね。
三味線の音が生き生きしていて、唄もしゃべってるんじゃないかというほど歌詞がはっきり語られていて最高だと思います。
僕も常々先生から「古曲は語りましょう!」といわれるものの、音程を気にするとつい歌ってしまい、思うようにいきません。
地唄FAN管理人
2010年05月23日 07:54
皆様へ 

今回新たにアップすることの出来た「越後獅子」は下記 2重の意味で皆様にお喜び頂けたようで、ご提供者に本当に感謝しております。有り難うございました。
1)矢木敬二師のファンの方が師の演奏を待ち望まれていた。
2)今までにも何回か話題に出た「越後獅子」の三絃合奏と言う形式だった。

私も数度拝聴しましたが、この曲の色々な面を知ることが出来て大変有意義でした。この演奏もお気に入りの一つになりそうです。

今回ご協力頂いた方以外にも「自分はこんな演奏を持っているのだが、地唄FANに掲載して広く聴いて貰っても良い」とお考えの方がおられましたら、また是非ともご協力の程よろしくお願いいたします。


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