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<<   作成日時 : 2013/02/09 18:32   >>

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皆様お久しぶりです。地唄FAN管理人です。
本日は富山 清琴師、富田 清邦師演奏による「木やり」をアップ致します。
とても魅力的な曲、素晴らしい演奏だと思います。お楽しみ下さい。




(28AB03)
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木やり

浮き立つはナ、春の日の、霞のうちの梅の花、一重ばかりか桜木か、八重も千よも今が盛りよ、折りたや中の枝から見事によう咲いた、ヤレ袖の薫るエ、おれさやおれさ、散らば甲斐あらじ。

もの憂きはナ、秋の夜に、君を松虫くつわ虫、一夜ばかりがきりぎりす、二夜も三夜も、君はこほろぎ、おひかけ中の綱から見事によう揃うた、ヤレ先の綱をエ、えいやえいや、引かば靡きゃれノ

皆様もご存じの、志賀の白玉花野に薄雲棚引く、あれからこれまで、えいや八つ橋さンまさらさら、さっと、幇間を頼んで、口説き済まいた、松が枝の太夫さんは、情は三州坂田の、万ゆに小太夫、正木に桜木初花や、宿屋入りには、ひねってしなって笑って歩んで、癖は何にもないわエ、ないこそは道理なれ、京のふらと大阪のふらと、お江戸のふらと、三千人のふらどもが、寄合談合で、作り付けたる子供たち、いかなとん的坊の、有頂天の野暮助なれども、この君には、ふン深くは逢はうか、逢ひまするまいか、いやただ不覚は逢ひ候まいと、いうたら口舌になるまいか、相のやの字が合点か、ア本綱ンよエ。

たンだ打てや打て、鼓(合) 太鼓羯鼓手拍子、碁双六におン百姓、イヨ蓆ばッたに手機、イヨ様が米をかち杵、砧かるたに常是いんが極印、曽呂利が鞭は鹿の角、ちょこちょこ打っては、界引鍛冶屋梃子の衆、からりんころりん、ちんからころりの鎚の音、打ったる狸の腹鼓。正月は節分豆、大ぶりぶりにかき玉、七草なづなをかき寄せて、ほとほとほとほと叩いた、(合) いとしけりゃこそしとど打て、憎うて打たりょか、やれこれこれはの手がそれた、おひかけせめかけ、声をかけ、本綱ンよエ。

されば僧正遍昭は、名に賞でて、折れるばかりか女郎花、我れ落ちにきと、人に語るな、おひかけ中の綱から見事によう揃うた、ヤレ先の綱をエ、えいやえいや(合)。屋敷出たときゃ浮かれて出たが、今は、今は思いの種となるイヨエ、ノウ八さま八さま、八ささンまを見たか、籬あたりの小歌ぶしイヨエ(合の手)

籬あたりの小歌ぶしイヨエ、ノウ八さま八さま、八ささンまを見たか、とかく思ひの種となるイヨエ

(これより奥)
我は西国の順礼にござる、今年始めて、札所を巡るときゃ、音にゃかんからからころ、こん唐拍子の、播磨の書写の、観音堂から一夜堂まで、札をひっさりばっさりと、ちょうど打てやおされた、末に出ょうずもの、紫竹かんから唐竹、苦竹本から末竹、中からからからりん、竹をきりきりがん、きりきりがん、きりきりきりきりきりきりきり、ヤレたまり水、澄まず濁らずねずいらず、人の心も、それに名づけて、なにも柳もさらりとや解いた、とかく浮世は軽いがよいわいな、思ひにずるり、ずるずるずると沈むさ、とかく浮世は夢ぢぁもの。


解説
[調弦]
三絃:本調子

[作曲]
佐山検校

[作詞]
不明

[他]
本調子長歌物。



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以下から一覧表をご参照下さい。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
うわす、すごい演奏ですねっ
びっくりしました。
一度聴いて、また聴きたくなります。
息もつかせぬ、、、間のすごさ、三絃のすごさ、歌のすごさ。 素敵です
地唄って、本当に「広い」んですね。。。
あらためて、「富山清琴さん、凄い。。。(今さら。。。)」

「木やり」と言っても、「木遣り節」とは全然関係ないものなんですね。西国順礼、当時の流行もの、芝居の登場人物の名前とか、僧正遍照まで登場して、ずらずらっと並べて(とどめは、「浮世は軽いがよいわいな」…(笑))歌にしてしまう、ウィットに富んだ自由な感覚に、笑えました

楽しかったです。

また、珍しい(ですよね)曲を、紹介していただけたら、とても、嬉しいです。

ありがとうございました
happydance♪
2013/02/09 20:16
管理人です。
Happydance様 早速のコメント有難うございました。
とても励みになります。

この演奏は本当に凄いと思います。私も初めて聞いた時に「うわ! これは名演!!」と感激してしまいました。この様な演奏を聞かれて、三絃に興味をもつ方が増えて下されば、嬉しいです。

今後共よろしくお願いいたします。
Happydance様 有難うございまし...
2013/02/10 20:02
 お久しぶりです。ご無沙汰でした。

 この曲の歌詞が知りたくてたまらなかったので大変うれしいです。ありがとうございます。

 最近、初代の清琴さんの芸談刊行されて、立ち読み程度なんですが、たいへん面白いです。「昔の地唄は、雨だれ拍子でのんびり演奏していたのが、春昇師匠が東京に出て工夫された」とありました。

 確かに佐々木美智子さんという一回り古い方の「木遣り」を聴いたんですが、たいへんのんびりしていて、古拙の雅という印象を受けました。清琴父子はかなりすっきりした形に整えられてなるほどなぁ、と思いました。

喜音院
2013/02/17 01:23
本当にお久しぶりですねぇ。お元気でいらっしゃいましたでしょうか。もう当ブログには来て頂けていないのかな?と寂しく感じておりました。コメントいただいて有難うございます。

歌詞の入手には若干苦労いたしましたが、何とか掲載できて良かったです。

なお今回の演奏は清琴師父子による演奏とは異なり、清琴師のお弟子さんに当たる富田 清邦師との合奏によるものです。また機会が有りましたら、清琴師父子による演奏も皆さんに聞いていただければと思っております。

また是非当ブログを訪れてやって下さい。よろしくお願いいたします。
喜音院様 お久しぶりです。
2013/02/20 11:56
ありゃ、本当ですね…はやとちり、失礼しました。

素晴らしい演奏ですね!よくこれだけ合うもの、息が本当にあっていますね。本手、替え手三絃同士これだけ合うと、筝二面やそ筝三絃合奏とは違った響きの妙がありますね。失礼ながらご子息の現清琴さんとのより良い録音です。
 次回も期待いたします。
喜音院
2013/02/24 21:31
こんにちは。いつも多くの唄を聴かせていただいて本当に勉強になっています。
お伺いしたいのですが、音源はいつもどうやって手に入れていらっしゃるのでしょうか。実は今度嵯峨の秋を演奏することになったのですが、音源がなくて困っています。教えていただけたら幸いです。
amytime24
2013/07/08 00:01
地唄FAN管理人です。amytime24様 ようこそいらっしゃいました。

良く聞いて頂けているようで嬉しいです。誠に有難うございます。

音源の確保については、私だけでなく先達から譲り受けたものも多く含まれております。(私などが地唄に目覚める前からの音源に接することが出来るのは幸せな事と感謝しております)

ご要望のありました「嵯峨の秋」をアップさせて頂きます。またコメントなどいただけたら幸いです。

今後共よろしくお願いいたします。
amytime24様 初めまして
2013/07/13 21:06

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