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宇治巡り 

2010/10/27 12:52
皆様如何お過ごしでしょうか? 地唄FAN管理人です。
随分寒くなってきましたねぇ。暑さに負けて暫く静かにしていたことが嘘のようです。

今回は「宇治巡り」をアップ致します。演奏は
唄・三絃 阿部 桂子師
 箏    藤井 久仁江師
尺八   青木 鈴慕師
によるものです。




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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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宇治巡り(うじめぐり)


  万代(よろずよ)を、摘むや茶園の春風に、寿添へて佐保姫の、
  賑はふ袖の若緑。人目をなにを初音。霞を分けて青山の、
  小松の城や綾の森、千歳障りもなしむしに、
  齢ひ老いせぬ姥昔(ばばむかし)。誰にも年を譲り葉の、千代の緑の松の尾の、
  神代の末の後昔(あとむかし)。光を添へて園の梅、なお白梅の色香にも、
  深くぞうつる川柳。湖水越すだに宇治の波、初花見する山吹の、
  花橘の匂ふてふ、夢を結ぶの折鷹や、小鷹の爪に枝しめて、
  木蔭も多き一森の、喜撰の庵(いほ)の夏の峯。滝の音をも菊水の、
  朝日山の端(は)、薄紅葉、高尾の峰に雁がねの、あさる声々笠取の、
  数万所(かずまんどころ)面白や。心を澄す老楽(おいらく)は、祝ひの代(しろ)にうたふ舞鶴。

解説
[調弦]
三絃:本調子−二上り−三下り
箏:半雲井調子−平調子−中空調子

[作曲]
松浦検校
箏手付け:八重崎検校

[作詞]
田中幸次

[他]
京風手事物。松浦四つ物の一つ。
宇治の茶の銘をつづって(歌詞中の太字)春・夏・秋の風情を歌う。
手事は前後二回あり、マクラ・本手事・チラシ。
かつての許し物。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/ujimeguri.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

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雲井弄斎

2010/10/24 21:28
皆様 如何お過ごしでしょうか?
地唄FAN管理人です。

前回「歌恋慕」をアップしたときに、ありす様から富山 清琴師演奏による八橋奥三曲 「四季の曲」 「扇の曲」 「雲井の曲」 のリクエストを頂戴したのですが、現時点で私が保有しているかどうか定かではありませんので、すぐにお応え出来ず 申し訳ありません。

代わりにと言ってはなんですが、八橋検校作曲による「雲井弄斎」をアップさせていただきます。こちらも「菜蕗」や「四季の曲」など典型的な組歌の形式とは異なる形ですが、皆様に聴いていただければと思います。

それでは唄・筝 富山 清琴師の演奏で「雲井弄斎」です。



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雲井弄斎(くもいろうさい)


一 月(つき)とヤ入(い)ろやれノウ 山(やま)の端(は)に(合)
  離(はな)ればなれの 浮雲見(うきくもみ)れば(合)
  明日(あす)のヤ別(わか)れも あの如(ごと)く(合)

二 思(おも)ひ染(そ)めたよ 濃き紫の(合)
  袖(そで)はノウ千入(ちしお)の 我(わ)が涙(なみだ)(合)
  サユエ 我(わ)が涙(なみだ)(合)

三 忘(わす)れ草(ぐさ)かなノウ 一本欲(ひともとほ)しや(合)
  植(う)ゑてヤ育(そだ)てても 見(み)て忘(わす)りよ(合)
  サユエ 見(み)て忘(わす)リヨ(合)


1.月があの山に沈むのと一緒に、私も入ろう。離れ離れに浮いている雲を見れば、明日になると我々もあのように別れ別れになるのか

2.恋をしたために、濃い紫に染めている私の袖も、繰り返し流す血潮の涙に染まっている

3.物思いを忘れることが出来るという忘れ草が一本欲しい。植え育てて、それを見て、物思いに耽る辛さを忘れよう

[調弦]
本雲井調子

[作曲]
八橋検校



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歌恋慕

2010/10/22 09:19
地唄FAN管理人です。
しばらく更新を怠っており、申し訳有りません。本日は富山 清琴師演奏による「歌恋慕」をアップいたします。ある方から「習った事が有る曲なので聴いてみたい」とのご希望が御座いました。
他の方ももしご希望曲が有りましたら、コメント欄で管理人にお知らせください。出来るだけご要望にお答えしたいと思います。
それではよろしくお願いいたします。



23AB03

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歌恋慕(うたれんぼ)


一 絶えて逢はずとな、文をば通ひ、文は妹背の橋となる。
  妹背のな、妹背の文は、文は妹背の中となる。

二 人の辛さにな。こりもせず。憂き玉の緒のいつまでか。
  絶えぬ思ひに呉竹の。幾夜、伏見の袖濡れて。
  乾く間も無き涙の渕よ。夢になりとも逢瀬は嬉し。

三 寝良げに聞くは小夜の尺八。一節切にも情あれかし。

四 梅は匂ひよ、桜は花よ。それそれ人の情は、いつも花の香。


1.打ち絶えて、逢わないということですか、手紙を出しなさい。手紙は恋の架け橋となる。恋の手紙は、手紙は恋の仲立ちとなる。

2.人の世の辛さにこりもしないで、憂い生命はいつまで生られるのか、絶えない思いに暮れて、幾夜も伏見で伏して袖を濡らし、乾く暇のない涙の淵であるよ。夢にでも逢う瀬は嬉しい。

3.寝耳に聞いてよい夜の尺八や、一節切の一夜だけでもよいから情けが欲しい。

4.梅は匂いが良いし、桜は花が良い。それぞれ人の情けはいつも梅や桜の花と香りのように良いものだ。

解説
[調弦]
箏:平調子

[作曲]
河原崎検校?菊平勾当?

[他]
箏組歌付物。
流儀によって各種ある。現行のものは、生田流の「歌恋慕」として記されるものと詞章は一致する。元禄以前の歌謡を組み合わせたもので、各歌の長さは不定。
「千重之一重」に収録させる箏譜には河原崎検校作曲とあり、ほぼ現行の手に一致するので、現行の作曲者は河原崎検校とみられる。
三歌のあとに手事風の間奏が入り、巣籠地を合わせることができる。
藤谷勾当作曲の『常世の曲』との打合も行なわれる。



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ゆき

2010/10/13 09:11
地唄FAN管理人です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は地唄の代表曲として親しまれている「ゆき」をアップいたします。この名曲には様々な方の演奏が有りますが、最初は富山 清琴師のものを選びました。



24AB01

皆様 大変ご無沙汰しております。
本日は菊原 初子師による「ゆき」の演奏を追加させていただきます。
(2011/10/10) 



33AB02

皆様 如何お過ごしでしょうか?
本日は 富山 清琴師演奏による「ゆき」の別演奏(胡弓入り)をアップいたします。(2011/11/22)



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雪(ゆき)


  花も雪もはらへば清き袂かな。
  ほんに昔の昔の事よ、
  わが待つ人はわれを待ちけん。

  鴛の雄鳥に物思羽の、
  凍る衾に鳴く音はさぞな、さなきだに、
  心も遠き夜半の鐘。

  聞くも淋しき独り寝の、枕に響く霰の音も、
  若しやといつそせきかねて、
  落つる涙の氷柱より、
  つらき命は惜しからねども、
  恋しき人は罪深く、思はぬことの悲しさに、
  捨てた憂き、捨てた浮世の山かづら。


花の雪も美しく好ましい物ながら、一面移ろいやすく頼みがたいものであって、執着することの無為を覚り、今は全てを払い去って、袂も軽々とした清い心境で俗塵に煩わされるものは何もない。ああ、思えば遠い昔のことであった。お互いに相愛の情に繋がれて、私が待つ人も、私を待った夕べもあったことであろう。
しかるに、男心の変りやすく、鴛鴦の雄鳥の無情さに、目鳥が世寒の声も、さぞかしと思いやる身の上になり、そうでなくても、気が遠くなるような心細い夜半の遠寺の鐘が聞こえて来る。
その鐘を一つ二つと数えている淋しい独り寝に、霰の音がぱらぱらと枕に響いてくる。もしや昔の人が戸を叩くのではないかと欺かれては咽び泣いたこともある。このようなつらい命は今更惜しくはないが、変らじと誓った人が私を顧みないのは、深い罪であるまいかと、それが気にかかって、捨て去った浮世ではあるが、なお、かの人のことが懸念される。

解説
[調弦]
三絃:本調子
箏:低平調子

[作曲]
峰崎勾当

[作詞]
流石庵羽積


[他]
本調子端唄。「三つ歌物」の一つ。
冬の夜に大阪南地の芸妓ソセキが、来ぬ人を待って夜を明かすこともあった過去を回想しつつ仏門に入った現在の心境を述懐したもの。「若しやいつそせきかねて」と詞章中に名が読み込まれる。
合の手は鐘の音の描写であるが、「雪の手」として知られ、歌舞伎芝居などの下座に誤って雪の降る描写に取り入れられる。



インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/yuki.htm


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おちやめのと

2010/10/09 10:13
地唄FAN管理人です。

本日は富山 清琴師による「おちやめのと」をアップいたします。ほとんどの方が聴かれた事の無い曲かも知れませんが、なかなか良い曲だと思います。本調子端歌物 との事ですが、これなどを聞くと 端歌物 に対するイメージも少し変わるかもしれません。
この曲に関しても、歌詞などの情報をありす様にご提供いただきました。誠に有難うございます。


13B03


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  Special thanks to ありす様  

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[歌詞]
おちや乳人(めのと)のくせとして、背(せな)に子を負ひ寝させておいて、
亥(い)んの子、亥んの子と云ふだもな、目なかけそよ、
花の踊(おどり)をな、扨(さ)て花の踊をひと踊り。

こヽな子は幾歳(いくつ)、七(ななつ)になる子がいたいけな事云ふた、
殿か裕(ほ)しいと唄ふた、
ても扨(さ)ても、和御寮(わごりょう)は、
誰人(たれびと)の子なれば、
定家蔓(ていかかつら)か、離れがたやの、離れ難やの、
川舟に乗せて、連れて去(い)のや神埼(かんざき)へ神埼へ。

ても扨(さ)ても和御寮(わごりょう)は、踊り子が見たいか、
踊り子が見たくば北嵯峨へ御座れの。
北嵯峨の踊りは、つづら帽子をしゃんと着て、
踊る振りが面白い、吉野初潮(はつせ)の花よりも、
紅葉(もみじ)よりも、恋しき人は見たいものよ、
ところどころお参りやって、疾(と)う下向(げこう)めされ、
咎をばいちゃが、負ひまゐらせう。

[調弦] 本調子−三下り

[作曲] 不詳

[作詞] 不詳

[他]
本調子端歌物。元禄期の子守歌の「おちゃめのと」と、狂言小舞謡の「七つになる子」を合成したもの。
途中二度目の「ても扨(さ)ても」で三下りとなるが、最初から三下りのものもあったらしい。
また、井上流京舞などで、狂言小舞謡による「こヽな子は」以下を舞う場合は、特に「七つ子」とも言うが、もちろん
三味線組歌の「七つ子」とは別曲である。




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けしの花

2010/10/06 22:34
地唄FAN管理人です。

raimund様からのご希望もございましたので、今回は けしの花 をアップさせていただきます。
演奏は 唄・三絃 阿部 桂子師、藤井 久仁江師です。
尺八は・・・スミマセン 記録がなく分かりません。都山流の方と思います。
富山師の「けしの花」でなくてスミマセン。




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けしの花(けしのはな)


  手にとりて、見ればうるはし芥子の花、絞りしぼればただならぬ、
  匂ひ香うばし、花びらの、散りにし姿あはれさよ。
  悋気する気も夏の花、雨には脆き風情あり、誰れに気がねを、
  なんにも言はず、ぢつとしている奈良人形。


その女に触れてみれば、誠に麗しいが、可憐ではあるものの色艶はない。しかし、寵愛してみれば見るほど、並々でない芳しさがある。男に手折られた女の姿の、なんとあわれなことか。しかも、その可憐な女には、嫉妬するような気持ちも無くて、さらりとした夏の花の感じは、張り合いがないのだろうが、手折った主には、降る雨に打たれるままに打たれている脆い女心が見える。誰に気兼ねもあるまいものを、これということもしゃべらない、じっとしているところは奈良人形のようだ。

解説
[調弦]
三絃:本調子−二上り
箏:半雲井調子−平調子

[作曲]
菊岡検校
箏手付け:松崎検校

[作詞]
三井次郎右衛門高英(後楽園明居)

[他]
京風手事物。
芥子の花によせて恋の思いを歌ったもの。
手事は中チラシの後に後チラシが付く。弾き違いや掛け合いに特色があり、三絃の地は、「拾い地」をつける。



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秋の曲

2010/10/02 08:21
地唄FAN管理人です。皆様有難うございます。
秋ですよねぇ。秋なのに「櫻尽し」をアップしたのですが、皆様に温かく迎えていただいて有難うございました。皆様のコメントを見ているうちに、「秋の曲」をアップすることを思いつきました。
演奏者は三品 正保師です。よろしくお願いいたします。




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秋の曲(あきのきょく)


一 きのふこそ 早苗とりしか いつのまに
  稲葉そよびて 秋風のふく

二 久方の 天の河原の 渡守
  君渡りしなば 楫かくしてよ

三 月みれば ちぢいものこそ かなしけれ
  わが身ひとつの 秋にはあらねど

四 山里は 秋こそことに わびしけれ
  鹿の鳴く音に 目をさましつつ

五 散らねども かねてぞ惜しき もみぢ葉は
  今は限りの 色とみつれば

六 秋風の ふきあげにたてる 白菊は
  花かあらぬか 浪のよするか


1.『古今和歌集 秋の部 詠人しらず』
田植えをしたのが、つい昨日のように思っていたのだが、いつの間にかもう稲の穂が秋風にそよぐ季節になってしまった。月日のたつのは本当に早いものだ。

2.『古今和歌集 秋の部 詠人しらず』
天の川の渡し守さん。彦星が渡ってしまったら、舟の棹を隠してくださいね。

3.『古今和歌集 秋の部 大江千里』
秋といものは、わが身ばかりの秋ではなく、だれにも同じように訪れてくるものではあるが、それが月を眺めていると、あれこれと限りなく心細く悲しくなってくるものだ。

4.『古今和歌集 秋の部 壬生忠ュ』
山里はいつも寂しくてつらいところだが、とりわけ秋はわびしく、よく鹿の鳴く声に目をさますときがある。

5.『古今和歌集 秋の部 詠人しらず』
散ってはいないが、散らないさきから惜しくてたまらないあの紅葉の葉は、今が最上の美しい色合いだ、これを過ぎると散っていくのだ。

6.『古今和歌集 秋の部 菅原道真』
秋風が吹いている吹上の浜に吹いている白菊は、真白な花であるのか、いやいやそうではなく、浜辺に打ちよせる白波であるのか。

解説
[調弦]
古今調子

[作曲]
吉沢検校
箏替手と手事:松坂春栄

[作詞]
古今和歌集 秋の部 より

[他]
新組歌。古今組の一つ。
初秋から晩秋にかけて六歌に配列して組歌としたもの。必ずしも古典的な組歌の形式に従わない。松坂春栄によって替手と手事が補作されて以来、手事物箏曲として有名になった。
第四歌の後、合の手を導入するマクラ・手事二段・チラシ。チラシから後に替手が入る。


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