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<<   作成日時 : 2010/10/22 09:19   >>

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地唄FAN管理人です。
しばらく更新を怠っており、申し訳有りません。本日は富山 清琴師演奏による「歌恋慕」をアップいたします。ある方から「習った事が有る曲なので聴いてみたい」とのご希望が御座いました。
他の方ももしご希望曲が有りましたら、コメント欄で管理人にお知らせください。出来るだけご要望にお答えしたいと思います。
それではよろしくお願いいたします。



23AB03

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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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歌恋慕(うたれんぼ)


一 絶えて逢はずとな、文をば通ひ、文は妹背の橋となる。
  妹背のな、妹背の文は、文は妹背の中となる。

二 人の辛さにな。こりもせず。憂き玉の緒のいつまでか。
  絶えぬ思ひに呉竹の。幾夜、伏見の袖濡れて。
  乾く間も無き涙の渕よ。夢になりとも逢瀬は嬉し。

三 寝良げに聞くは小夜の尺八。一節切にも情あれかし。

四 梅は匂ひよ、桜は花よ。それそれ人の情は、いつも花の香。


1.打ち絶えて、逢わないということですか、手紙を出しなさい。手紙は恋の架け橋となる。恋の手紙は、手紙は恋の仲立ちとなる。

2.人の世の辛さにこりもしないで、憂い生命はいつまで生られるのか、絶えない思いに暮れて、幾夜も伏見で伏して袖を濡らし、乾く暇のない涙の淵であるよ。夢にでも逢う瀬は嬉しい。

3.寝耳に聞いてよい夜の尺八や、一節切の一夜だけでもよいから情けが欲しい。

4.梅は匂いが良いし、桜は花が良い。それぞれ人の情けはいつも梅や桜の花と香りのように良いものだ。

解説
[調弦]
箏:平調子

[作曲]
河原崎検校?菊平勾当?

[他]
箏組歌付物。
流儀によって各種ある。現行のものは、生田流の「歌恋慕」として記されるものと詞章は一致する。元禄以前の歌謡を組み合わせたもので、各歌の長さは不定。
「千重之一重」に収録させる箏譜には河原崎検校作曲とあり、ほぼ現行の手に一致するので、現行の作曲者は河原崎検校とみられる。
三歌のあとに手事風の間奏が入り、巣籠地を合わせることができる。
藤谷勾当作曲の『常世の曲』との打合も行なわれる。



「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
管理人様、ご無沙汰しております。また稀曲ですね〜。ありがとうございます。いいですね〜。

大阪系演奏者の組歌って流麗なんでしょうかね?九州、名古屋だともうちょっと位が重いような気がするのですが、知りたいところです。

 もう聴いていて良い気分です。とても上等な吟醸酒みたいで悪酔いもせず、何度も繰り返して聴きたいですね。演奏も素晴らしいし、清琴さんは胡弓も立派に演奏なさって、筝組歌も随分素晴らしいですね。テレビやラジオだと三弦の演奏が多いのですが、どうして、どうして、偉いもんですね。声も良いし、筝組歌にぴったりの芸風ですね。
 曲も随分凝ってますね。三歌と間奏が非常に印象的です。有難うございました。
喜音院
2010/10/22 12:34
地唄FAN管理人です。喜音院様 お久しぶりです。お元気でお過ごしでしょうか?

私の方も色々と準備は整えつつあったのですが、自分の選曲に今一つ納得できないところがあって、少しアップを控えておりました。そんなところに有る方から「歌恋慕を練習した事が有るので聞きたい」とおっしゃっていただいて、その声に後押しされてアップしたと言う訳です。

聞いた後爽やかさの残る演奏ですね。なんとなく寂しげで、愛らしい曲だと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。
喜音院様 有難う御座いました。
2010/10/22 12:45
うわあ、これは凄い稀曲ですね。
手持ちの平野健次さんの「三味線と箏の組歌」
にも未収録の曲ですよ。

未収録にはわけがあるなとは、
曲を聴いてわかりました。
河原崎検校の作曲は、
やはり新しい時代の息吹があって、
規範曲としての箏組歌とはやはり
違った面がありますね
(悪い意味じゃないですよ)。
分かりやすいところだと、
各歌の拍子が一律でないところ、
そして、組歌の特徴である
「カケ爪」に導かれての導入ではない、
各歌の終わりも定型の
シャーンシャテンツンシャン
ではない、などなど。

光崎の「秋風の曲」や、
吉沢の「古今組」以前に、
やはりこうした新しい試みは
あったのですね。

おそらくこの演奏の流麗さは、
演奏流儀というより、
そうした河原崎の曲想によるところも
大きいかと思います。
清琴さんによる古来の組歌を
聞いてみないことには断言できませんが…。

それにしても本当にこれはいつにも増して
曲、演奏共に勉強になりました。
管理人さん、ありがとうございました。
ありす
2010/10/22 13:01
関連してのリクエストしてよろしいでしょうか?
清琴さんの古来の組歌を聴きたい、と申しましたが、
この際ですので、八橋奥三曲、
「四季の曲」「扇の曲」「雲井の曲」、
いずれか清琴さんの演奏ございましたら、
お願いできますでしょうか?
このあたりの位の高い曲と比較すると、
演奏様式によるものか、
河原崎の新様式によるものか、
よりはっきりすると思います。
ありす
2010/10/22 13:07
素敵ですっ
ほんとに、爽やかな後味の曲ですね。

happydance♪
2010/10/22 17:22
元々の組歌とはちょっと違って、面白い曲ですね。
格段に聴きやすいですよね。
はじめの一音を聞くだけでも、
ぐっと引き寄せられる感があり、やっぱり清琴さんはすごいんだなあ、と再び感心です。

秋の夜長にじっくり聴かせる曲ですね。
すばらしい。
藤枝梅安
2010/10/22 23:13
地唄FAN管理人です。

「歌恋慕」をアップしたところ、皆様から沢山のコメントを頂戴し有難うございました。

確かに普通の組歌とは随分異なる印象の曲だと思います。「菜蕗」や「四季の曲」は古格を守った造りと思いますが、「歌恋慕」の方はどちらかと言えば近代的な感じがします。旋律そのものも古い曲に比べれば個性がハッキリしていますので、その分我々には聞きやすいのかもしれません。

ありす様からは八橋奥三曲、「四季の曲」「扇の曲」「雲井の曲」のリクエストを頂戴しましたが、現時点では富山師の演奏を保有しているかどうかちょっと記憶しておりません。申し訳ありませんが、少々お時間を頂戴したいと思います。

その代わりと言っては何ですが、八橋検校の「雲井弄斎」をアップさせていただきますので、まずはこちらをお聴きいただければと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。


皆様 有難うございました。
2010/10/24 21:21

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