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zoom RSS けしの花

<<   作成日時 : 2010/10/06 22:34   >>

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地唄FAN管理人です。

raimund様からのご希望もございましたので、今回は けしの花 をアップさせていただきます。
演奏は 唄・三絃 阿部 桂子師、藤井 久仁江師です。
尺八は・・・スミマセン 記録がなく分かりません。都山流の方と思います。
富山師の「けしの花」でなくてスミマセン。




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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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けしの花(けしのはな)


  手にとりて、見ればうるはし芥子の花、絞りしぼればただならぬ、
  匂ひ香うばし、花びらの、散りにし姿あはれさよ。
  悋気する気も夏の花、雨には脆き風情あり、誰れに気がねを、
  なんにも言はず、ぢつとしている奈良人形。


その女に触れてみれば、誠に麗しいが、可憐ではあるものの色艶はない。しかし、寵愛してみれば見るほど、並々でない芳しさがある。男に手折られた女の姿の、なんとあわれなことか。しかも、その可憐な女には、嫉妬するような気持ちも無くて、さらりとした夏の花の感じは、張り合いがないのだろうが、手折った主には、降る雨に打たれるままに打たれている脆い女心が見える。誰に気兼ねもあるまいものを、これということもしゃべらない、じっとしているところは奈良人形のようだ。

解説
[調弦]
三絃:本調子−二上り
箏:半雲井調子−平調子

[作曲]
菊岡検校
箏手付け:松崎検校

[作詞]
三井次郎右衛門高英(後楽園明居)

[他]
京風手事物。
芥子の花によせて恋の思いを歌ったもの。
手事は中チラシの後に後チラシが付く。弾き違いや掛け合いに特色があり、三絃の地は、「拾い地」をつける。



「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表

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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
早速のアップありがとうございます!
こんなに早く聞けるとは、ほんとに思ってませんでした。
阿部桂子さんの唄、じっくり聞かせていただきました。
うまい!(感想デス、それだけです)

やはり女性は高音域でていいですねえ。
この歌は平気で13とか15とか出てくるじゃないですか、
もう裏声出しまくりで、嫌なんですよね。

男声があんまり裏声ばかりで歌うのって、
どんな風にみられるのかなあなんて、考えちゃいます。
先生に1音下げたいとお願いしてるのですが、
なかなか聞いてくれません。

発見は、これまで箏入りバージョンしか聞いた事なかったのですが、三絃だけでもいいですねえ〜。
びっくりしました。歌の節回しが華やかだから地味にならないのですかね?
「けしの花」恐るべし、題名だけ聴いてやらず嫌いだったのですけど、これほどいい曲とは思いませんでした。

手事の掛け合いはさすがに換手風な演出になってますネ。
それとも
この曲って替手あるんですか? 
「茶音頭」とかは聞いた事ありますけど、、、。うーん。

あとは頑張ってホモっぽくなく演奏できるようにします。
↑冗談です!あんまり裏声が続くので、
 まだうら若い「しゃみせん男子」なので。
raimund
2010/10/07 00:51
ああ、秋にぴったりな曲です。
やはり菊岡検校の曲は粒ぞろいですね。
また阿部先生の歌、三絃、尺八の何ともいえない
バランスが好きです。
何度も聞き返しました。

私も三絃だけの録音は初めて聞きました。
説明に
「三絃の地は拾い地をつける」とありますが、
何でしょう拾い地って?
やっぱり替手ではなく、いわゆる掛け合いの部分だけ拾って弾いているという事なんでしょうかね?
それでもこんなに風雅な感じに仕上がっていて、
情緒たっぷりです。

以前アップしていただいた「ままの川」も
本当にすてきでしたが、
私はこっちの演奏がより気に入りました。
(まあ違う曲で比較しても意味ないですけどネ、、、汗。)
一流の方の演奏を聞くと、曲のつかみ方が分かって楽ですね。
演奏のヒントになります。でも真似ると沈没しますけど。
藤枝梅安
2010/10/07 01:13
地唄FAN管理人です。raimund様 早速のコメント有り難うございます。

早速のアップありがとうございます!
こんなに早く聞けるとは、ほんとに思ってませんでした。
>管理人
夜遅くなってしまいましたが、何とか聴いて頂けて良かったです。富山師の演奏も探してみたのですが、すぐには見つからなかったので、以前からイメージしていた阿部師、藤井師の演奏をアップさせて頂きました。

阿部桂子さんの唄、じっくり聞かせていただきました。
うまい!(感想デス、それだけです)
>管理人
そうですねぇ。 このお二方の演奏は必ず一定以上のクォリティを保っていらっしゃるので本当に凄いことだと思います。

やはり女性は高音域でていいですねえ。
もう裏声出しまくりで、嫌なんですよね。
>管理人
確かに 男性にとっては全部が裏声領域ですね。私などの演奏はなんだか「ヒーヒー」言っているだけにしか聞こえない哀れな物でした。(涙)

発見は、これまで箏入りバージョンしか聞いた事なかったのですが、三絃だけでもいいですねえ〜。
>管理人
最初は三曲合奏の方が良かったのかも知れませんが、三絃二丁による演奏も良い物ですね。

手事の掛け合いはさすがに換手風な演出になってますネ。
それともこの曲って替手あるんですか?
>管理人
この辺は私も良く知りません。ありす様、喜音院様がご存知かも知れませんね。いかがですか?
 
よろしくお願い致します。
raimund様 有り難うございます
2010/10/07 08:20
地唄FAN管理人です。藤枝様 有り難うございます。

ああ、秋にぴったりな曲です。やはり菊岡検校の曲は粒ぞろいですね。また阿部先生の歌、三絃、尺八の何ともいえないバランスが好きです。何度も聞き返しました。
>管理人
気に入って頂けた様で良かったです。特に藤枝様は三絃を中心に練習されておられるようなので、この演奏はより興味を持って聴いて頂けたのかも知れませんね。


私も三絃だけの録音は初めて聞きました。
>管理人
なるほど。やはり普通は三曲合奏ですよね。他の方からも「三曲合奏の形式は無いのか?」とご希望が出そうな感じがしてきましたので、引き続き探してみることにします。

「三絃の地は拾い地をつける」とありますが、何でしょう拾い地って?
>管理人
この辺もありす様、喜音院様の出番かも知れませんね。よろしくお願い致します。

以前アップしていただいた「ままの川」も本当にすてきでしたが、私はこっちの演奏がより気に入りました。
>管理人
有り難うございます。そうやって色々と好きな曲・演奏が増えて来て、比較したりしていると随分時間が必要になってきてしまいますね。
他の方がこのコメントをご覧になって「ままの川」を聴いてみようかと言う気持ちになってくれることを期待しております。

一流の方の演奏を聞くと、曲のつかみ方が分かって楽ですね。・・・でも真似ると沈没しますけど。
>管理人
鑑賞したり、自分の練習のめどをつかんだり、色々な使い方が考えられると思います。確かなのは「名人・上手の演奏に接して悪いことは一つもない」と言うことでしょうか。その意味では「真似る → 学ぶ」ですから沈没しながらでもきっと得るところは多いと思いますよ。

今後ともよろしくお願い致します。

藤枝様 有り難うございます
2010/10/07 08:30
まず、尺八は二世池田静山師のようです。
この曲は本当に高音が特徴の曲ですから、
男性は厳しいですよね。
女性が歌うと可憐さが引き立つような
いい曲だと思いますが、演奏する側は
そんなこと言っていられませんよね…。
両師の合奏はさすがです。
私もリクエストですが三曲合奏、あるいは
三絃、箏の合奏も聴いてみたいです。

地には特定音形送り返すものと、
本手の旋律を拍をずらせて奏するものがあり、
「拾い地」は後者になります。
九州系では三絃合奏が重要と何度か書きましたが、
その影響か、ほぼ全ての手事物には地があります。
「夕顔」「里の暁」「御山獅子」の
地との三絃合奏は聴いた事があります。

「拾い地」というのは、本手骨格音を
表間にあてて弾くものです。
「けしの花」でいえば、
V(ハジキ記号が出ないのでこれをハジキとすると)
手事本手
55○V ○V5ス 一イ四 C一 イ四C一二
二ス△V一ウイ四C一ス イ二C イ一 イ四

これに対し拾い地
5○5○5○5○4○5○6○5○4○

このような感じになっていますね。
手は学生時代の先生のものなので、
京都の方とは若干違うかもしれませんが、
実例を出した方が分かりやすいかと思い、
無理矢理横書きしてみました。
ありす
2010/10/07 21:40
いいですねぇ。とっても良かったです。

聴いていて、九州系の三弦の音だなぁ、としみじみ思いますね。芯はしっかりしているけど、繊細な響きで、撥音が粋ですね。

 それにしても、お二方とも三弦の音も撥さばきも上品なので、筝替手の編成に劣らず上品ですね。本手、替手が三弦で、ここまで綺麗な演奏になるとは驚きですね。

 菊岡もこんな柔らかな曲があるんですね。以前NHK-FMでも聴いたことがありますが、割合人気があるようですね。
喜音院
2010/10/09 00:28
地唄FAN管理人です。ありす様有難うございました。

尺八は二世池田静山師のようです。
>ありす様
有難うございます。やはりありす様ならば解明していただけると思っていました。

私もリクエストですが三曲合奏、あるいは三絃、箏の合奏も聴いてみたいです。
>管理人
了解しました。この曲はあまり演奏が残されていない(あまりにもポピュラーだからでしょうか・・・)ので、探すのに少し時間がかかると思いますが、なんとか見つけたいと思います。

「拾い地」というのは、本手骨格音を表間にあてて弾くものです。
>管理人
詳しい解説有難うございました。さすがです!

ありす様 有難うございました。
2010/10/09 10:05
地唄FAN管理人です。喜音院様有難うございました。

聴いていて、九州系の三弦の音だなぁ、としみじみ思いますね。芯はしっかりしているけど、繊細な響きで、撥音が粋ですね。
>管理人
まさに典型的な九州系の演奏ですね。私も楽しんで聴いております。

喜音院様 有難うございました。
2010/10/09 10:07
紫雲山様

地唄FAN管理人です。メッセージ誠に有難う御座います。普段ブログ本体のコメント欄しか見ておりませんでしたので、メッセージを頂戴していることに気づくのが遅れ大変申し訳ありません。

紫雲山様は尺八を演奏されるのですね。地唄FANブログに来ていただいている方の中にも多くの尺八演奏家の方がおられるようです。誠にありがとうございます。

「けしの花」の歌詞解説。興味深く拝読させていただきました。
もし出来ましたら、ブログ本体のコメント欄に記載していただけると皆様にもお読みいただけて良いのではと思います。ご検討のほどよろしくお願いいたします。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。


紫雲山様 メッセージ有難う御座いました。
2011/05/08 13:13
(ここに書き込むと反映されるのかな?)
歌詞については流派によって差異があり軽々に統一することは慎むべきです。ただここに紹介されている歌詞については少し疑問を感じます。すなわち
「散りにし姿あわれなり」VS「・・あわれとも」
「じっとしている奈良人形」VS「じっとしていな・・」
まず後者ですがこれは「居な」でしょう。都山流の楽譜ですら「じっとしてい奈」となっています。「奈」の字は我々には読めない字体です。いわゆる変体仮名です。
前者については古文書の現物を見ていないのであくまで想像ですが「あわれ共」と書いてあったのではないでしょうか。これらを読めなくて勝手に読み取ったものと思われます。読めない筆文字に遭遇したら掛け軸の文字をすらすら読める人に聞くべきでした。いわゆる「聞くは一時の恥」です。
紫雲山
2011/05/21 11:00
紫雲山様

地唄FAN管理人です。コメント有難う御座いました。
コメントをしていただくのに若干分かりにくい様で申し訳ありません。
単独の曲の後に色々な方々のコメントが入っており、その最後に空欄の「コメントする」と言う部分がありますので、そちらに文章を入力した後に、欄外下の「コメント」と言うボタンを押していただければ、内容確認後コメントとしてブログに反映されます。

ただし長文(500文字以上?)になると文字数オーバーになってしまいますので、途中で分離していただき複数に分けることで全文の書き込みが出来ると思います。

今回は「コメントの入力のやり方」に関してのみ返信させていただきました。また今後とも何卒よろしくお願い足します。
紫雲山様 コメント有難う御座いました。
2011/05/22 10:14
「けしの花」の解説
これがなかなか見つからないですね。であったとしても突如奈良人形の話になり「床の間においてある奈良人形は何にも言わずじっとしているのである」とまったく要領を得ません。一部の解説では冒頭に「妖艶な歌詞である」とありますが昔のひとの奥ゆかしいこの表現ではわれわれにはぴんと来ません。作詞者は有名な艶福家で、今風に言えば「かなりHな歌詞」なのです。結論から先に言うと、他人のものである女性をものにした(それもたった今)話です。まだ彼女は乱れた姿で隣に居るのです。美人とは聞いていたけれどあらためてものにしてみると確かに美人だ。しほりしほれば(後述)ただならぬ匂いがする。雨には(男の誘惑には)もろい風情がある。散り敷いた(お前がやったんだろう!)姿もあはれ(強く感情を動かされること)である。誰に気兼ねをしているの、なんにも言わずにじっとしていなさい奈良人形さん。という訳である。
ところで「いほりしほれば」であるが確かにけしには絞りの花があり、散々絞ると(攻めあげるとも言う)ただならぬ匂いがするのである。もし文字通り「しほりしほれば」だとさらに強烈になる。古川柳に「かどぐちで医者と親子は待っており」というのがありますが、医者は薬指、親子は親指と小指のことでこの三本は門口で待たされ中に入れないのである。人差し指と中指だけが中に入れるのであるが、これらの指でほじくるとご存知のようにただならぬ匂いが付きます。ただならぬ匂いだと通常は不快ななずですがこればかりは男性はいとしく感じてしまうのです。だから「芳ばしい」のです。いらう(触る)のを繰り返すのをいじくる、ほるのを繰り返すのをほじくると言います。
なるほどこれでは活字にするのをためらいますね。奈良人形についてはつづきで。
紫雲山
2011/05/24 13:40
 続きの「奈良人形」ですがこれは正直わかりません。当時の人はすぐ分かったと思うのですが(わかりっこない歌詞を作るわけがないですから)。
 それで想像するしかありませんが、今そこにいる女性であることは当然です。で、素人の女性とは考えられません。今度も結論から先に言うとわたしは芸者それも旦那の居る芸者ではないかと思います。まず奈良人形について調べると、極彩色である、全身木(気)で出来ている、根付けとしても用いるとありますから男の腰のあたらいにぶら下がっていることが多い、同じく根付ですから緒(を)を通す穴がある(穴さえあれば誰でもいいというのは女性に失礼です!)etc
 あくまで想像の域を出ませんが、このように仮説を立てて日々なんとなく気をつけているとある時ハタと膝を打つことに遭遇するものです。ではでは。
紫雲山
2011/05/26 21:15

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