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<<   作成日時 : 2010/09/25 11:16   >>

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皆様如何お過ごしでしょうか? 地唄FAN管理人です。

本日は富山 清琴師の演奏による「翁」をアップさせて頂きます。
この曲には確か藤枝 梅安様からご希望が出ていたと思います。熱中症から回復されましたでしょうか・・・

ありす様から歌詞や情報のご提供をいただき、やっとアップすることが出来ました。誠に有り難いことと感謝しております。それでは皆様お楽しみ下さい。
唄・三絃 富山 清琴師
箏 富山 美恵子師
による演奏です。


21A01

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  Special thanks to ありす様  

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[歌詞]
とうとうたらりたらりら、
たらりあがりららりとう、
ちりやたらりたりらりら、
たらりあがりららりとう。

所千代までおはしませ、
我らも千秋さふらうや、
鶴と亀との齢にて、
幸ひ心に任せたり。

気味が千歳を経んことを、
天津乙女の羽衣よ、
鳴るは滝の水、鳴るは滝の水、
日は照るとも絶えず、とうたり、
ありうどうどう、
絶えずとうたり、常にとうたり、
総角やとんどうよ、
尋ばかりがとんどうよ、
座してゐたれど、
参らうれぎれやとんどうよ。

千早振る、神のひこさの昔より、
久しかれとぞ祝ひぞや、
およそ千年の鶴は万歳楽を歌うたり、
また万歳の池の亀は、甲に三極備へ、
渚の砂さん策々として、
朝の日の色を朗じ、
滝の水は冷々として、
夜の月、鮮やかに浮かんだり。

[手事]

天下泰平国士安穏、
今日のご祈祷なり、
在原なじょの翁どもよ、
あれはなじょの翁どもよ、
何処の翁はどうどうどう、
そよや千秋万歳、
喜びの舞なれば、
一舞まはうよ万歳楽、
万歳楽、万歳楽を。

[調弦]
三絃:本調子−二上り
箏 :半雲井調子−平調子

[作曲] 峰崎勾当
箏手付:不明

[作詞] 能楽の「翁」の神楽の詞章を取捨

[初出] 寛政8(1796)年刊『鶴の声』

[他]
本調子謡物、手事物。
豊作と繁栄が永久に続くことを祝した祝儀曲。
謡曲にとらわれず、地唄の節付けがなされているが、
祈りの気分を漂わせている。
大阪を代表する位の高い地唄として
「大阪十二曲」の一つに数えられている。
歌いだしの「とうとうたらり」は、
笛や鼓の拍子を擬声化したとか、
笛譜の唱歌が訛ったとか、
チベットの古代語で祝言の時に歌う
陀羅尼歌から来たとか諸説ある。
「この所でいつまでも栄えられませ、
私たちも君にいつまでもお仕え申します」
と歌ったあと、『古今集』賀の在原滋春の
「鶴亀も千歳の後はしらなくに 飽かぬ心に任せはててん」
を引用している。
「総角」は髪を中央で左右に分けて両耳の上で
丸く束ねる少年少女の髪型に由来する雅楽の曲名であるが、
ここでは「翁が座っていては面白くないので、
あなたの所へ行こう」と歌う。
「尋」は両手を広げた長さ。
「万歳楽」は雅楽の曲名。
「三極」は天地人を意味する。
「なじょ」は「どんなふうな」という意味。

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天下太平国土安穏を祈る能の祝言物で神聖視されている「翁」を地歌化した曲。「雪」や「残月」など多くの名曲を残した大阪の代表的作曲家峰崎勾当が天明期(1781〜89)に作曲した物。三味線は本調子、手事の途中から二上り。箏は半雲井調子から平調子。短い前弾きがあって「とうとうたらり、たらりらたらり」と荘重にうたわれ、「所千代まで」から伴奏が付く。「夜の月あざやかに浮かんだり」までが前歌。手事となって「天下泰平」から後歌。万歳楽をくりかえして曲を結ぶ。謡曲にとらわれず、地歌の節付けがなされているが、祈りの気分をただよわせている。山田流では河東節のをそのまま移入している。
(邦楽百科事典 音楽之友社より)




「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表


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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
しばらく体調を崩してましたが、
久しぶりにおじゃまします〜。

「翁」はじめてききました。
更新ありがとうございます!
峰崎フリークな私、ずーっとこの曲聞きたかったんです!
歌詞も面白くて、
聞いているとなんかかわった曲ですねえ〜。
おめでたい曲なんですね、元は・・・。
これでも手事物なんですね。

清琴さんの渋い声と相まって、
とても風格のある曲に仕上がってますね。
でもやはり有名な「ゆき」や「残月」に比べると
それほど有名でないのは何となくわかる気がします。
やはり名曲といわれる物は
それなりに理由があるのですね。
藤枝梅安
2010/09/27 18:58
すごいです!
こんなマイナーな曲までお持ちなのですね。
峰崎の曲はいい曲多いですね。
でもマイナーで聞いた事のないものもたくさんあるので、
もし可能でしたら、また他の曲も紹介していただきたいです!

最初の冒頭を聞くだけで、「うわー、こりゃすごい!」と思いました。すごい迫力!
しかも変な歌詞!(変な歌詞で、すごい迫力!)
途中からは手事の前あたりから急にペースも早くなって
乗り方がすごくいいですね!
お気に入りの録音になりました。

祝儀曲ということですから、なにかお祝い事などがあったら弾いたりしたのですかね?

話は変わりますが
テレビで大阪の菊棚月清さんを紹介していました。
細々と芸をつないでいっている現場を紹介してましたが、
本来大阪は地唄の本場だったのに、
今は花街なども含めて芸事がなくなりつつある事に、
もったいないなあと思うのは僕だけでしょうか。
菊筋の方にはがんばってもらいたいですね。
raimund
2010/09/27 19:22
まずは藤枝梅安さん、とりあえず
体調も戻ってこられたようで安心しました。
今年は暑かったですね…。

「翁」というのは、能の一番最初にやるのが
正式な作法なのですが、
現代は悠長な時間がないので、
特別なそれこそ祝祭で行われる特殊な演目で、
非常に神聖視されています。
「能であって能にあらず」といわれ、
あのへんな歌詞は呪文なのですよ。
ビデオが出ているので、能の「翁」も是非。

しかし、清琴さん、やはりいいですね。
実は「翁」は菊筋の演奏で聴いたのが
初めてだったのですが、
なんというか、富筋は一本筋が
通っていると言うか、
こういう曲には合っているかもしれないです。

でも菊筋には菊筋のよさがありますからね。
菊原初子さんの演奏は独特ですし。
raimundさんのいうとおり、
菊筋の方ももっとがんばって欲しいですね。
ありす
2010/09/28 00:00
地唄FAN管理人です。藤枝様 熱中症になられたとのことで心配しておりましたが、だいぶ良くなられたようで何よりです。

「翁」はじめてききました。峰崎フリークな私、ずーっとこの曲聞きたかったんです!
>管理人
お喜び頂けたようで良かったです。この手の曲になるとなかなか実際に聴く機会は多くないと思いますので、皆様のような方々に聴いて頂けるのはとても良いことだと思います。
清琴さんの渋い声と相まって、とても風格のある曲に仕上がってますね。
>管理人
確かにそうですね。この様なジャンルでは富山師は他の追随を許さないと思います。

お休みされていた間に箏組歌などもアップしておりますので、是非ともそちらもお聴き頂きコメントなど頂戴できればと思います。よろしくお願い致します。
藤枝様 お久しぶりです
2010/09/28 08:35
地唄FAN管理人です。raimund様コメント有り難うございます。

最初の冒頭を聞くだけで、「うわー、こりゃすごい!」と思いました。すごい迫力!・・・お気に入りの録音になりました。
>管理人 
確かに他の曲とは始まりかたからして違うので緊張感がありますね。いったいどの様な曲が始まるのかなと思ってしまう出だしだと思います。

この様な曲を気に入って頂き、他の方にもお勧め頂ければ地唄の奥深さも色々な方に知って頂くことが出来るのではと思います。よろしくお願い致します。

raimund様 コメント有り難うござい...
2010/09/28 08:38
地唄FAN管理人です。ありす様のご協力で「翁」をアップすることが出来ました。本当に有り難うございます。

ビデオが出ているので、能の「翁」も是非。
>管理人
これはやはり原典に当たってみる必要がありそうですねぇ。

清琴さん、やはりいいですね。・・富筋は一本筋が通っていると言うかこういう曲には合っているかもしれないです
>管理人
同感ですね。私はいまだ菊筋の演奏は聴いたことがありませんので、何とも言えませんが、この手の曲は富筋の得意分野で有ることは確かだと思います。

今後ともなにとぞよろしくお願い致します。
ありす様 ご協力有り難うございました。
2010/09/28 08:43
今年の夏は大変でした。
みなさんご心配をおかけしましたが、
なんとか生きております。

お盆に金剛さんのお面の虫干しを
見に行ったのですが、「翁」は神聖で他の演目とは全然違うものらしいですね。
翁のお面はそれ自体が御神体にもなっているのですね。

そのあと見たお能は「清経」で全然関係なかったのですが、素人的には十分神聖な雰囲気を楽しめました!
まあそのあと魂が抜けたのか、ぶっ倒れましたけど…。
(また能の翁も見てみたいと思います。)

峰崎勾当の曲って本当にいいですよね。
またそのうち他の曲も聞かせてくださいね!
峰崎ファンより
藤枝梅安
2010/09/28 13:07
おはようございます♪
“翁”初めて聴きました。と言うか、この曲がある、ということすら、知りませんでした。
能の“翁”、謡は、“神歌”と言って、まさに、同じ歌詞ですが、こうして聴いてみると、また全然イメージが違うので、嬉しい驚き!でした。
“神歌”は、私たち稽古仲間のあこがれで、みなさんが「いつか!」と思っている曲です。ワケの分からない詞が延々と(笑)続く、そこが、“神の歌”らしく、荘厳な感じもして、、、とても好きです。
滅多に演奏されない曲なのでしょうね。とても興味深く、聴かせて頂きました(-^〇^-)
happydance
2010/10/11 09:17
地唄FAN管理人です。happydance様コメント有り難うございます。お久しぶりです。

“翁”初めて聴きました。と言うか、この曲がある、ということすら、知りませんでした。
>管理人
確かにほとんど我々が耳にすることのない曲だと思います。私も生での演奏は聴いたことがありません。ここからしばらくはあまり触れる機会の少ない曲が連続すると思いますが、それぞれ本当に味わい深い曲ばかりですのでじっくりと気長にお聴き頂ければと思います。


能の“翁”、謡は、“神歌”と言って、まさに、同じ歌詞ですが、こうして聴いてみると、また全然イメージが違うので、嬉しい驚き!でした。
>管理人
そうなのでしょうねぇ。私はお能は全く聴いたことがないので分かりませんが・・・お詳しい方々が皆さんそうおっしゃるようです。

これからも気軽にコメントして頂けると有り難いです。なにとぞよろしくお願い致します。
happydance様 お久しぶりです
2010/10/11 09:33
「とうとうたらり」 勉強しました。仕上げに入っているときは、渦中の人、周りが見えなくなる私です。
今回、時間を置いて、改めて聞かせていただいて、この声質の魅力、テンポの変化の面白さを、たっぷり堪能することができました。
峰崎勾当って、私は、女性だと思ってるんですけど、、、
、、、
ぅん、、、
、、、
ふかき
2011/08/05 21:58
ふかき様へ
地唄FAN管理人です。バタバタしていて返信が遅れて申し訳ありません。有難う御座いました。
「翁」も普段はあまり聞くことの出来なくなってしまった曲ですが、面白いですよね。

今後ともよろしくお願いいたします。

ふかき様 コメント有難う御座いました
2011/08/13 08:23

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