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zoom RSS さむしろ

<<   作成日時 : 2010/08/13 11:18   >>

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地唄FAN管理人です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?  本日は「さむしろ」をアップ致します。

唄・三絃 米川 敏子師
筝     佐藤 親貴師
尺八    山口 五郎師
による演奏です。


22AB04

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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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狭筵(さむしろ)


  去年(こぞ)の秋、散りし梢はもみぢして、いま、将(はた)峰に有明の、
  月日ばかりを数へても、まつに甲斐なき村時雨、
  時しも分かず降るからに、色も褪せつついつしかに、
  わが袖のみや変るらん。鳴く音を添へてきりぎりす、
  夜半の枕に告げわある、嵐の末の鐘の声、
  結ばぬ夢も覚めやらで、ただしのばるる昔なりけり。


木々の梢の葉が、みな枯れて落ちたのは、ほんの昨日のように思えたが、もう去年の秋のことになる。今年も木々の葉は紅葉している。ああ、一年経つのは何と早いことであろう。それに、月は山の峰に何回となく沈み、太陽は昇っていった。徒に月日ばかりを数えてみても、果してあの人は帰ってくるのやら、あてどもなく待っているのは、降ると思えば止み、止むと思えば降り出す村時雨に、晴れ間を待つようなものだ。かくて恋しき人の心は変わってしまい、自分だけの片思いのまま、取り残されるのではあるまいか。ふと、夜半、悲しさの忍び泣きに、こおろぎが鳴き音を添えてくれるとは、何と哀れな身の上であろう。嵐が止んで静かになり、暁の寺の鐘が聞こえてくる。眠られないままに、うとうととまどろむ夢も覚めやらず、ただ、昔の思い出がしのばれるばかりである。

解説
[調弦]
三絃:低二上り(一メリ)−一下り(三下り)−本調子−高二上り
箏:平調子−六上り調子−中空調子−二重中空調子

[作曲]
在原勾当

[作詞]
不詳

[他]
大阪系二上り手事物。追善曲。
一周忌の追善曲として作曲されたものと推測されるが、在原行平が松風、村雨と別れた故事を歌ったものとも言う。
手事は二段からなって、前後にマクラ・チラシがつく。
大阪では「地物」の三絃合奏曲としても行なわれ、手事初段に「拾い地」、二段に、砧地を入れる他、初段に『湊川』の合の手を打ち合わせることもある。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/samusiro.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表


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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
この曲は歌詞的には秋の曲なのでしょうね。
すずしい時期にじっくり聞きたいものです。

これまで色々なものを聞きましたけれど、
米川敏子さんの録音ではかなりお気に入りになりました。
尺八の音色もとてもきれいですし、
(これほど邪魔にならず、かつ絶妙な尺八を吹く人とは一体?)
絶妙の合奏が言いようのない寂寥感を表現していて
いいですねえ。

この作者である、在原勾当のことはよくわかりませんが、残っている曲が少ないのは残念ですね。

藤枝梅安
2010/08/13 13:42
 山口五郎さんの尺八入りの音源があったのですね。
 在原勾当だけに行平とかけて「松風」伝説の歌を作ったのでしょうか。
 地歌の作曲者としては珍しく山陰出身ですね。地味だったのか、詳細が分からないのが残念です。
 九州系の「海人小舟」もそうですが、歌詞も曲も割合ストレートですが、雅味があふれていて名作だと思います。在原勾当の他の作品だと「松の寿」と、名古屋に端歌「浮舟」が残っていて、もうちょっと世間に認知されても良いような気がします。 
 それにしても藤枝さんの言うとおり、尺八が素晴らしいですね!秋を感じさせる空気感は、山口五郎さんの力が大きいと思います。佐藤親貴さんの筝に、米川輝子さんがお元気な時代でなのでしょう。非常に上品で作品にぴったりな演奏振りだと思います。
喜音院
2010/08/16 23:28
まだまだ暑いですねぇ。地唄FAN管理人です。
藤枝様、喜音院様 早速のコメント有難うございます。

この曲は歌詞的には秋の曲なのでしょうね。すずしい時期にじっくり聞きたいものです。
>管理人
まさにそうですねぇ。お盆は過ぎたとはいえまだまだ暑い日が続いています。地唄鑑賞にはちょっとなぁ と言う感じですが、あと半月程度の我慢でぐっと秋らしくなってくるでしょう。

米川敏子さんの録音ではかなりお気に入りになりました。
>管理人
そうでしたか!! それは良かったです。

尺八の音色もとてもきれいですし、
>管理人
さすが山口 五郎師と言う感じですねぇ。

それにしても藤枝さんの言うとおり、尺八が素晴らしいですね!
>管理人
喜音院様からも尺八に関してのコメントを頂戴しました。有難うございました。

もう少し涼しくなって本格的な?地唄シーズンが到来するのが楽しみですね。私もその時に備えて今のうちに準備を進める事にいたします。今後ともよろしくお願いいたします。
皆様 有難うございます
2010/08/17 17:25
ちょっといろいろありましたが、
音楽も聴けるようになってきました。

良い曲ですね…。しみじみ聴き入りました。
山口五郎さんはさすがです。三曲合奏では
尺八は入らない方が好きですが、
五郎さんは本当に絃をよく知っていますし、
立ててらっしゃる。凄い方です。

米川敏子さんは「松の寿」も録音されていますし、
在原勾当には思い入れがあるのかもしれませんね。
ありす
2010/08/19 23:21
地唄FAN管理人です。
尺八をよくご存知の方々からも山口五郎師への評価は抜群ですね。私などは尺八のことは全く分からないのですが、演奏全体のバランスがとても良いのは聴いていて分かります。ごくごく自然に流れて行くというのが力量のなせる技なのかも知れませんね。
ありす様 有り難うございます
2010/08/20 08:11
最近は練習などでも歌に力を入れているのですけど、
歌えば歌うほど下手になっていくようで、
なんだかちょっとぐったりです。
しかも曲によって歌い分けとかあるじゃないですか、
構成も考えながら、音量かえてみたりとかしていると、
だんだん自分がこう歌いたいと思うのとは
ずれていってしまい、本当に大変な事です。

やっぱりプロの人というのは
さらっとこうしたことができるのはすごいと思います。
しかも楽器も完璧ですしね〜。

まあなんだかんだ言っても
へたくそでもがんがん弾いて楽しんでいるのが
私たちのチームなんですけど。
やっぱり音楽は楽しむためにあるもんですよね。

そういえば、
山口五郎さんって彼の演奏した尺八の「鶴の巣篭」が宇宙人向けのメッセージとして飛行中なんですって。
今頃アンドロメダ星雲に向けて飛行中なのでしょうか。
ちなみに日本の曲はこれですけど、他にはビートルズとか、バッハとかの曲も各国代表の物が乗ってるそうですけど、
日本は尺八というのが面白いですね。
今選ぶとしたらまた違う曲になるのでしょうか?


raimund
2010/08/20 11:47
地唄FAN管理人です。

raimund様 コメント有り難うございます。

最近は練習などでも歌に力を入れているのですけど、歌えば歌うほど下手になっていくようで、なんだかちょっとぐったりです。
>管理人
確かに地唄は歌曲でもあるので、歌は大事ですね。最初の頃は楽器の方に興味の大半があって歌に注意が及ばないのですが、次第に力量が上がって行くにつれて「歌曲」としての地唄全体のレベルを引き上げるには楽器のみならず、歌の大事にしなくてはいけないことが自然に感じられて来るのでしょう。それを感じて努力されておられるraimund様は確実に進歩しているのだと思います。
この地唄FANの名人達の演奏を聴いて頂くことが少しでもお役にたてれば幸いだと思っております。


やっぱりプロの人というのはさらっとこうしたことができるのはすごいと思います。しかも楽器も完璧ですしね〜。
>管理人
確かにそうですね。raimund様のように「分かっている聴衆」が増えてくることによって、プロももっともっと力を発揮して我々に感動を与えてくれる様な演奏をしてくれる(或いは その様な演奏をするように力をつけれくれる)と思います。

山口五郎さんって彼の演奏した尺八の「鶴の巣篭」が宇宙人向けのメッセージとして飛行中なんですって。
>管理人
この話は知っていました。デジタル化する前の地球文明から発信されたこのレコードはなんと「金メッキされたアナログレコード」なのですよねぇ。ピックアップなどの作成方法も宇宙人が分かるように記載してあって(ってどんな風に書くと宇宙人に分かるのかがちょっと想像できませんが・・・)
本当に宇宙人の手に渡る確率は限りなくゼロに近いとは思いますが、何となくロマンですね。


raimund様 努力されてますねぇ!
2010/08/20 12:32
地唄FAN管理人です。

先ほどのコメントに肝心なことを書き忘れました。
「さむしろ」の末尾に山川朋盟様が主催のHPに歌詞の詳細解説を掲載しておられるところへのリンクを付け加えました。今回は試験的なものですが、是非とも一度ご覧下さい。
このHPには他の曲の解説も有ります(素晴らしい!!!)ので、皆様からのご意見も伺って他の曲目へのリンクを増やしていくことも検討したいと思います。
その時には正式に山川様にご連絡しないといけないですね。

よろしくお願いします。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/samusiro.htm
書き忘れました
2010/08/20 12:38
おお〜〜〜 なつかしいです。

というのは、7年前に亡くなった、私の日舞の師匠の3回忌追善の会で、この曲をお箏の先生の演奏で、振りを付けて踊った思い出が。。。

ちょうど、10月末が命日だったので、この曲は、良い追善になりました。
   もう、7年経った・・・と、感慨が。。。

ありがとうございました。

藤枝様のコメントのように、尺八がなんとも優しく、
米川師のお声も、とても柔らか味があって、素敵だと、思いました。

なんだか、しっとり気分になれました・・・ 
happydance♪
2010/10/24 16:12
地歌FAN管理人です。

happydance様にとっては大切な思い出の曲だったのですね。先生の良い追善になったのではと思います。しかし月日の過ぎるのは早いものですねぇ。

有難うございました。




happydance様 有難うございまし...
2010/10/24 21:13
尺八の音が、夜の座敷に吹き込む風と、心情を表しているのかなあと思いながら聴きました。この曲の筝はなんだかすごくやわらかくて瑞々しい感じがしますね。
KJ
2011/10/01 02:37
KJ様

地唄FAN管理人です。初めまして。コメント大変有難うございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

KJ様 初めまして。大歓迎です。
2011/10/02 20:35
確認とお願いなのですが
演奏者別 米川敏子氏のさむしろが秋の言葉に引き込まれるようです。宜しければ鳥辺山を演奏者別リンクに入れていただければと思います・お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたします。
ぞうさん
2017/11/25 13:02

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