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<<   作成日時 : 2010/07/17 20:18   >>

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地唄FAN管理人です。

皆様いかがお過ごしでしょうか。本日は「今小町」をアップ致します。
実は管理人はこの曲、この演奏が大好きなのです。

唄・三絃 阿部 桂子師
唄・筝  藤井 久仁江師
尺八   沢井 三山師
の皆さんによる演奏です。


12B01


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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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今小町(いまこまち)


  松の位に柳の姿、桜の花に梅が香を、籠めてこぼるる愛嬌は、
  月の雫か、萩の露の情けに憧れて、われも迷ふや蝶々の、
  恋しなん身のいく百夜、通ふ心は深草の、少将よりも浅からぬ、
  浅香の沼のそこまでも、引く手あまたの花あやめ。
  
  たとへ昔の唐人の、山を抜くてふ力もて、引くとも引けぬ振袖は、
  粋な世界の今小町。
  
  高き位の花なれば、思ふにかひも嵐山。
  されど岩木にあらぬ身の、意気な男の手管には、
  否にもあらぬ稲舟の、沈みやもせん恋の渕。
  逢わぬ辛さは足曳の、山鳥の尾の長き日を、怨み喞ちて人知れず、
  今宵逢う瀬の新枕。積る思ひの片糸も、解けてうれしき春の夢。


傾城の最高の職名を「松の位」といった。柳の姿のように美しく。しかも桜の花に梅の香を籠めているような馥郁たる容姿は、何人も魅了しないではおかない。我もまた、花を求める蝶のように迷い、月の雫か萩の露の情けを得たいものと、恋しい心は日ごとに募り、通う心は深草の少将が小野小町の許に百夜通い続けた執念にも劣らないつもりだが、それもはかない望みに過ぎない。

松の位ともなれば、引く手数多であるが、たとえ山を抜くような強い権力や金力でも、嫌となれば靡かない。それが色町の女の心意気なのである。

われもわれもと、思って通う人は多いが、いずれは片思いに終わることであろう。しかし、女の心は木石ではない。粋な男の手管にかかれば、否応もならず、深い恋の渕に落ち込むのである。さて、そうなれば、逢えぬ辛さを人知れず怨み託ちながら、長い一日を待ち暮らす。やがて、今宵は待ち焦がれた人が訪れる。日頃の募る思いの数々も淡雪のようにとけ去ることであろう。

解説
[調弦]
三絃:二上り−三下り−高本調子
箏:平調子−中空調子

[作曲]
菊岡検校
箏手付け:八重崎検校

[作詞]
不詳

[他]
京風手事物。
小野小町を引き合いに出して、今の小町に見立てた廓の女のありさまと心情を歌ったもの。小町伝説の故事には直接の関係はない。
手事は、マクラ・手事・中チラシ・本チラシ。
かつての許し物。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/imako.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表






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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
私もこの曲は大好きな曲です。
個人的には、磯千鳥を踏まえた経験を
活かして、菊岡がさらに洗練された
作品を作曲したのが今小町ではないか、
と考えています。

しかし、本当に気品がある作品で、
情緒に優れた菊岡作品の中では
ちょっと珍しい雰囲気の作品ですね。

ところで調弦ですが、
三絃:二上り(一メリ)−一下り−本調子
ではないでしょうか?
手事ではこの一下りのおかげで
イ一 の音が「ドスン」という感じで
ドスがきいて独特の効果があります。
ありす
2010/07/17 21:22
この曲は初めて聴きました。
曲の出だしは「あれ、ホントに菊岡作品?」と
思いましたが、中盤では彼らしさがやっぱりありますね。
すがすがしい感じの演奏に仕上がっていますね。
曲全体にちょっとあか抜けた感じがあって、
レパートリーに加えたいです!

音楽だけ聴いていると地歌の暗いと思われがちな印象を払拭してくれる、「笹の露」と同様に華やかな作品ですね。
やっぱり二上りの調弦はどこか明るいので、聴いていて楽しくなります。

阿部桂子先生のお三味線、相変わらすキレていますね。
最近は現代曲ばかりやっているので、また古典やりたいな〜。
藤枝梅安
2010/07/18 08:43
ありす様 早々にコメントして頂き有り難うございます。

阿部師の「松の位に柳の姿」と言う歌い出しを聴くとそれだけで嬉しくなってしまいます。どうしてあんな雰囲気と格調を感じさせる歌が歌えるのでしょうかねぇ。

三絃の調弦に関してですが、詳しいことはよく分かりません。三絃にお詳しいraimund様、藤枝梅安様から何かコメントして頂けると有り難いです。
よろしくお願い致します。

地唄FAN管理人
2010/07/18 08:44
藤枝梅安様 ほとんど同時にコメントしていたのですね。おはようございます。

初めてお聴きになったとのことですが、気に入って頂けたようで良かったです。聴けば聴くほど「良い曲、良い演奏だなぁ」と思ってしまいます。
私も三絃をもっと継続して、この様な曲を弾ける所まで行ければ良かったのになとちょっと残念です。

ありす様からコメント頂いた、調弦の件に関してもし何かお分かりになりましたらよろしくお願い致します。

地唄FAN管理人
2010/07/18 08:47
沢井三山師は忠夫師のお兄さん。40代でプロになってじきに亡くなってしまわれました。懐かしく聞きました。
じなし ふくぞう
2010/07/25 08:31
じなし ふくぞう様 初めまして!!
地唄FAN管理人です。もしや単管丸様のお竹仲間の方でしょうか。大歓迎です!!
私は尺八は完全な門外漢なので全く存じ上げませんでしたが、沢井忠夫師のお兄様だったのですね。教えて頂き有り難うございました。また色々と教えて下さい。よろしくお願い致します。
じなし様 初めまして!
2010/07/25 08:52
毎日暑いですね。浴衣会も終わり、やれやれの所へ、おひき初めは、今小町じゃと聞き、あわててこのページを開きました。その日まで、小町の気分で、過ごしまぁ〜す。
この曲の調弦についてですが、ありす様のご提言と同じです。
あらかたの曲は、一の糸を壱越(D)で取りますが、一音低い神仙(C)の二上り(C,G,C)で始まります。
前歌が終わり、手事の所で、三の糸を一音上げる(C,G,D)ので、「三上がり」とも言いますが、後に後歌に入る所で、一の糸も一音上げて以後、本調子(D,G,D)になることを前提に「一下がり」と言っています。
ふかき
2011/08/31 21:29
深謝 深謝
このブログで、懐かしい沢井先生の音を何十年ぶりかに聞くことができました。プロになられた直後の師に指導していただいた頃の情景がしみじみ思い出されました。琴古出の私が今も都山譜で楽しむことができるのは師のお蔭と、師の演奏を思い出深く聞かせていただいています。本当に有難うございます。
感謝いたします。
演奏は沢井三山先生の香りがいっぱいです。
ゆうがい
2013/10/07 02:25
ゆうがい様へ はじめまして
管理人です。 この度はコメントを頂戴し誠にありがとうございます。

尺八を演奏される方ですね。ありがとうございます。このブログも三絃やお箏の方以外にも、お竹を演奏される方にも多く聞いて頂けているようで有難いです。

今後共何卒よろしくお願いいたします。
ゆうがい様 はじめまして
2013/10/07 15:39

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