地唄FAN管理人です。 しばらく手事物が連続しましたので、本日は「袖香炉」をアップ致します。 「融」とはまた違った地唄の魅力あふれる作品・演奏と思います。 峰崎勾当の端歌物として、気に入っておられる方も多いのではないかと思います。 「コメントはちょっと」と言う方も、気軽に「気持ち玉」の貼り付けをしていただけると有りがたいです。よろしくお願いします。 藤井 久仁江師による演奏です。 ![]() 14AB02 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ Special thanks to 管理人 千 様 (邦楽データベース → 古典データベース) http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html (ご紹介者:藤枝 梅安様) ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 袖香炉(そでこうろ) 春の夜の、闇はあやなし、それかとよ、 香やはかくるる梅の花、散れど薫りはなほ残る。 袂に伽羅(きやら)の煙り草。きつく惜しめどその甲斐も、 なき魂衣(たまごろも)ほんにまあ、柳は緑、紅の、 花を見すてて帰る雁。 訳 春の夜の闇は、梅の花を隠して見せないけれども、香りは隠すことは出来ない。花は散っても薫りはなお残っている。故人は亡くなってもその衣服の袂に、伽羅の香りが漂っているように、その名は消えない。大変惜しんでみたが、今更その甲斐はない。ホントにまあ、柳は緑、花は紅と楽しめば楽しめた世の中を、どうして黄泉の国に旅立ってしまったのか。それは時節が来れば、咲いている花に背を向けて、帰るべき国に飛び去って行く雁のようなものであるのか。 解説 [調弦] 三絃:二上り [作曲] 峰崎勾当 [作詞] 飾屋治朗兵衛 [他] 二上り端唄。 1785年に没した峰崎勾当の師の豊賀検校を追善して、伽羅の香をたくさまを詠う。 インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより) http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/sodekouro.htm 「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。 |
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ちょうど「残月」を聞き比べていたところ、峰崎の「袖香炉」の追加で、絶妙なタイミングですね。 |
raimund 2010/05/30 12:50 |
「袖香炉」は本当に大好きな曲で、 |
ありす 2010/05/30 14:31 |
今朝「題名のない音楽会」で尺八の藤原道山さんと |
藤枝梅安 2010/05/30 15:33 |
お母様の阿部桂子さんもいい演奏ですが、藤井久仁江さんのもいいですね。 |
喜音院 2010/06/01 23:13 |
皆様コメント有り難うございます。ちょっとバタバタしておりまして、こちらから書き込みできず大変失礼いたしました。 |
地唄FAN管理人 2010/06/03 18:55 |
峰崎の師匠の豊賀検校は、「長歌物の三絃一挺弾の達人」といわれた方で、おそらくそうした関係で、峰崎は三絃の書法に長じるようになったのでは?と考えています。 |
地唄FAN管理人 2010/06/03 18:56 |
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