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zoom RSS 芦刈

<<   作成日時 : 2010/05/19 08:19   >>

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地唄FAN管理人です。

今回は「芦刈」をアップ致します。
唄・三弦 藤井 久仁江師、 胡弓 横井 みつゑ師のお二人です。




色々見ましたが、あまり曲の情報が無く、暫定的に下記を掲載致します。

皆様如何お過ごしでしょうか? 地唄FAN管理人です。
本日は富山 清琴師演奏による「芦刈」を追加致します。(2011/11/6)



32AB03


〜名に高き、難波(なにわ)の浦の夏景色、風に揉(も)まれし芦(あし)の葉の、
さはさはさはと音(おと)に聞く。(合)
ここには伊勢の浜荻(おぎ)を、よしや芦とは誰(た)が付けし。(合)
〜我れは恋には狂はねど、恋といふ字に迷ふゆゑ、さりとては白鷺(しらさぎ)の、
とどまれ止まれと、招く手風(てかぜ)に行き過ぎて、(合)
またも催(もよお)す浜風に、芦も騒(さわ)だつ機の波、松風こそはざざんざ。


「伊勢の浜荻」は、伊勢の浜辺に生えている荻のことであるが、伊勢地方では、アシのことを浜荻というとして、アシの異称としても用いられる。
「よし」は、「善し」と「芦」とを掛け、さらに、「たとえ」「かりに」などの意の副詞「よしや」をも掛ける。「芦」は、「悪し」に通ずるので、これを忌んで「よし」ともいう。
「恋には狂はねど、恋といふ字に迷ふ」というのは、結局「恋は曲者」「恋は思案の外」などと同様、恋が常識では律しきれないどとをいう。
「白鷺の」は、「知ら(ず)」を掛ける。
「手風」は、手を動かすにつれて生じる風。
「ざざんざ」は風ないし雨・みぞれの昔の擬声語であるが、狂言小歌をはじめ、俗謡に用いられる囃子言葉、ないし、それを用いた「ざんざ節」のことをもいう。ここでは、松風が、本来のざざんざであるという。
 浄瑠璃では、享保 12年(1727)大坂豊竹座初演の並本宗輔・安田蛙文作、初世野沢喜八郎作曲の「摂津国長柄人柱(せっつのくにながらのひとばしら)」の五ノ切の景事を「芦刈笠の段」といい、この部分は、能「芦刈」(四番目物。世阿弥作とされる)の翻案といえる。
 井上流京舞では、二世井上八千代がこの義太夫地の「芦刈笠の段」を振付ているが、地歌の「芦刈」も初世八千代によって振付けられている。
 他の流では、地歌の方のみで、後半の二上りの「〜我れは恋には・・・」以下の部分のみ舞う。  別題「新芦刈」ともいうが、地歌・箏曲で、この曲に先行する「芦刈」という曲名のものはない。能、あるいは、それから出た浄瑠璃などに対して、「新」の字を冠するものかもしれない。



「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
芦刈は端唄物なんですね、黒髪のような感じですが作りがもっと凝っているように思いました。素敵な曲ですが、これも藤井久仁江さんの演奏だからですね。
しっとりと情緒的で全体的に寂しげな感じがしました。

藤井久仁江さんのCDで最近『人間国宝 地歌 藤井久仁江』というのを聞いたのですけど、まあ相変わらずの美声でどれもすてきな演奏ぞろいでした。

1. 難波獅子 (歌・三弦<替手>:藤井久仁江、歌・三弦<本手>:阿部桂子)
2. 芦刈(歌・三弦:藤井久仁江)
3. すり鉢 (歌[すり鉢・三弦れん木:藤井久仁江、三弦すり鉢:阿部桂子、三弦せっかい:藤井泰和]
4. 八重衣(歌・三弦<替手>:藤井久仁江、三弦<本手>:井上道子)

「八重衣」も「芦刈」入っていますし、三絃づくしで素敵でした。ちょっと紹介まで。有名なCDのようですのでみなさん聞いたことありましたかね?
藤枝梅安
2010/05/19 22:34
芦刈は、作曲者、箏手付者、ともに不明の
古曲なんですよね。
かなり趣のある曲ですが、
それも藤井久仁江先生だからだとは思いました。
端歌物の演奏は、音だけなら簡単ですが、
趣を出すとなると手事物より難しいのです…。

藤枝梅安さんご紹介のCD、
これは聴いていませんでした。
5枚組のCDがありますが、あちらは
聴いたことがあるのですが。
ちょっと聴いてみようと思います。
ご紹介ありがとうございます。
ありす
2010/05/20 06:46
藤枝梅安様

井上師と藤井師の三絃合奏での「八重衣」はまだ聴いたことが有りませんが、なんとなく演奏の質が想像できますね。生では何回か三絃のみでの「八重衣」を聴く機会は有りましたが、このCDは手に入れないといけませんね。

ありす様へ。
管理人です。「芦刈」はやはり作曲者不詳の曲だったのですね。情報有り難うございます。「作曲者別一覧表」にも「作曲者不詳」で掲載致しました。



地唄FAN管理人
2010/05/20 11:53
昨年 ひょんな事から譜面を手に入れましたが、知らない曲だったので ほったらかしていました。
聴いてみたら 素敵な曲ではないですか!
これから挑戦して弾けるようになりたいと思います。
みゅうみゅう
2010/05/20 21:15
 いやぁ、いい曲ですね。濃厚な風情というよりは、しっとりとしていてるけど爽やかな洒落た印象をうけます。
 阿部桂子さんが名古屋の系統でもありますから、横井みつゑさんとの共演を考えると、この演奏は名古屋的なのでしょうかねぇ。
 梅安さんに「鶴の声」をやってみたらと言われ、やってみたらびっくり、端歌ってなんてすごいんだろう!と感激しました。情緒あふれるだけでなく、耳で聴いた印象よりも作品の構造が堅牢なんですよね。
 なのでこの「芦刈」も、今抱いている印象以上のはずななので、もっと聴きこみたいです。
喜音院
2010/05/21 00:18
はじめて聞いた曲なのに、合いの手がドキッとするぐらいいいですねえ。小さな合いの手が唄の間を綺麗につないで、さらっとしているけど感情が揺れ動くようで芯のある曲だなあというのが率直な感想です。

手事物は琴や尺八がないと盛り上がりに欠けた印象になってしまいますが、端唄物は純粋に三絃だけで演奏した方がむしろ情感あふれる印象に仕上がるのですね。
曲の持つポテンシャルは端唄物の方が高いのかもしれませんね。逆に内省的である分日本人好みなのかも?

誰が作ったのか気になりますけど、この謎が解かれることはないのでしょうね。むしろその方が曲を身近に感じます。
raimund
2010/05/21 10:28
みゅうみゅう様、喜音院様 お久しぶりです。コメント有り難うございます。「芦刈」も皆様に喜んで頂けたようでなによりです。

raimund様は端歌物に興味を持たれているご様子。もう少し手事物が続きますが、その後には端歌物や長歌物なども充実させて行きたいと思っておりますので、少々お時間を下さい。よろしくお願い致します。

地唄FAN管理人
2010/05/21 12:33

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芦刈 地唄FAN/BIGLOBEウェブリブログ
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