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<<   作成日時 : 2010/05/01 06:36   >>

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地唄FAN管理人です。

今回は「八重衣」をアップ致します。 
唄・三絃 阿部 桂子師
筝     藤井 久仁江師
尺八   青木 静夫師
によるものです。
この演奏は私が本格的に地唄の古典を聴き始めるきっかけになった思い出深い演奏です。
全体的に全く緩みの無い素晴らしい演奏だと思います。
藤枝 梅安様は以前『私は「八重衣」がきらいなんですが、どうしましょう。名曲といわれているのに。なんかだらだら長いというイメージで寝てしまいます。完全に。爆沈。いつかこのサイトで同じように苦手意識を克服できる日が来ることを切に願っております』と書かれてますが、この演奏をお聴きになることで苦手意識を払拭していただけると良いのですが・・・ 
ブログの登録曲もそこそこ充実して来ましたし、今回の様な大曲を皆様にじっくり聴いていただくために、次の曲のアップは2週間以上先にしたいと思います。その期間でも「八重衣」や既にアップしてある曲を聞きなおしてのコメントは大歓迎ですので、よろしくお願いいたします。


04AB01

本日は「八重衣」に米川 文子師の演奏を追加いたします。録音時点は良く分かりませんが、モノラル録音によるものです。(2010/6/13)
唄・箏 米川 文子師
三絃 米川 文勝之師
による演奏です。


18AB01

本日は「八重衣」に唄・三絃 富山 清琴師、唄・箏 菊原 初子師の演奏を追加いたします。(2010/6/30)
唄・三絃 富山 清琴師
唄・箏 菊原 初子師
尺八 山本 邦山師
による演奏です。


09A02

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
八重衣(やえごろも)


一 君がため 春野に出でて 若菜摘む
  わが衣手に 雪は降りつつ

二 春過ぎて 夏来にけらし しろたへの
  衣ほすてふ 天の香具山

三 みよしのの 山の秋風 小夜ふけて
  ふるさと寒く 衣うつなり

四 秋の田の かりほの庵の とまあらみ
  わが衣手は 露にぬれつつ

五 きりぎりす 鳴くや霜夜の さくしろに
  衣かたしき 独りかも寝ん


1.『古今和歌集』 光孝天皇
あなたにさし上げたいと思って、まだ春も浅い野辺に出て、若菜を摘んでいると、私の着物の袖に、ちらちら降る雪がかかっている。

2.『新古今和歌集』 持統天皇
もう春も過ぎて、いつの間にか夏がやってきたらしい。濃い緑色に包まれた天の香具山の辺りに、真白な着物が干してあるのが点々として見える。

3.『新古今和歌集』 藤原雅経
吉野山を吹き渡る秋風が、夜の更けて行くにつれて身にしみ、山の懐に抱かれて眠る急と吉野の里も静まり返って、砧を打つ音が寒そうに聞こえて来る。

4.『後撰和歌集』 天智天皇
黄金色に熟れた稲穂が、冷たい秋風にさらさらと音を立てている秋の田の辺に、仮に造った小屋に番をしていると、その屋根に吹いたとまが荒いから、隙間から冷たい夜露が、しきりに洩れて私の着物を濡らす。ああ、つらいことだ。

5.『新古今和歌集』 藤原良経
こおろぎが鳴いて、霜の降りるこの寒い夜に、筵の上に片袖を敷いて、淋しく独りで寝るのか。侘しい限りだなあ。

解説
[調弦]
三絃:本調子
三絃替手:本調子−三下り−本調子−三下り−本調子
箏:半雲井調子−中空調子−平調子−半雲井調子

[作曲]
石川勾当
箏手付け:八重崎検校

[他]
京風手事物。「石川三つ物」の一つ。
「小倉百人一首」から「衣」の語を含んだ和歌五首を四季の順に配し、最後の歌のみ下の句を反復させる。
手事は前後二回あり、箏の左手のハジキが多用される。
前の手事は、手事・中チラシ・手事・本チラシからなり、砧を描写。光崎検校の『五段砧』に影響を与えたという。
後の手事は、手事・後チラシの構成で、三絃と箏の騒音的効果を組み合わせて虫の音を表現したものとされる。後チラシは「百拍子」といわれる手。
三絃本調子で通すところが難曲とされる所以。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/yaegoromo.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表

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コメント(31件)

内 容 ニックネーム/日時
これはありがたいです!
カセットテープで昔何度も聴いた演奏ですが、
今はカセットの再生環境がなく、
本当に久しぶりに聴けました。

大曲の場合には、まず曲の構造を把握すると
聴きやすくなる、というのは
西洋クラシックと同じだと思います。
この解説をみながら聴くと、多分、
以前よりは把握しやすくなると思います。

昔、喜音院さんが、当時の経済状況や、
石川勾当の経済状況などを考慮して、
独自の作詞者を雇えなかったのではないか、
という面白い視点を提供されていました。
そういわれると、石川の作品は全て既存の
歌詞をそのまま利用しているのですよね。
八重衣の場合、「小倉百人一首」のわけですが、
四季の順に配されていて、そういう意味では
松浦の「四季の眺」との聴き比べ、
というのも面白いのではないかと思います。
両者の作曲アプローチの差がはっきり出ていて、
日本にも作曲家がいる、ということを
私はそれで意識し始めました。
ありす
2010/05/01 13:19
そして、管理人さん。
面白い試みありがとうございます。
確かに以前の山田流の「葵の上」と比較して、
かなり音質がよく、懐かしい演奏を
楽しめました。ありがとうございました。

両先生の演奏はさすがに安定感があり、
多彩な転調と曲想の豊かさを
余さず伝えておられると思います。

石川は、極度のあがり性だったと聞きます。
おそらく、演奏で失敗したことも
あったのでしょう。
それが、こうした大曲・難曲の作曲に
ますます没頭していった原因の一つでは、
と私は考えています。
演奏で伝えられなかった、自分の世界観、
それを、作品で全て語らせよう、と。
そう考えると、この異色の作曲家の
表現意欲も共感できるところがあるのでは、
と考えます。
ありす
2010/05/01 13:29
日本にもこんなにも立派な作曲家がたくさんいらしゃったということや、彼らが(今風に言えば)障害者であったことなども考えると日本は本当にすごくて変わった国ですよね。

盲人組織も江戸末期には腐敗し尽くしていたそうですが、それはさておき、そもそも障害者がこれほど社会進出ができていたというのも、同じヨーッロッパ諸国ではあり得ないことだったのではないでしょうか。

また目が見えないことで生み出される繊細さは、同じ作曲家でも健常者にはし得ないこともありますから、健常者が障害者より上なんて、幼稚な考えは通用しませんね。

クラシックの世界ではドイツ人でもイタリア人でも、相互交流を通して色々な国の要素を総合し昇華させて、今のクラシックを作り上げた訳ですからそれはもうグローバルな音楽です。万人受けするのもうなずけます。
日本の場合は純粋に日本な訳ですから完全な独自な音楽ですよね。(中国などの影響は多少あったのでしょうけど)三味線みたいに楽器を自分たち流に改造しちゃうエネルギーは一体どこから? 

石川勾当は曲自体は少ないですけど、どれも完璧とも言える曲を残されてますね。私は個人的には新娘道成寺が好きなのですが、この八重衣も今回じっくりと聞かせていただきました。(いやいやこれからもっとじっくり聞かせていただきます!管理人さんもゴールデンWeekに入る訳ですね!)

raimund
2010/05/01 16:37
まだまだこの曲は僕レヴェルでは完全にその良さが分かりませんが、演奏はただ頭が下がるばかりです。努力と才能がにじみ出てますね。地唄っていいじゃんと新ためて思わされましたよ。ありがとうございます。

↑ありすさん
へー石川勾当ってあがり症だったんですかあ。
こればかりはどーにもなりませんよね、今みたいにメンタルトレーナーなんていませんし。
自分で作った曲を先輩検校さんに披露したけど、難しくてうまく弾けなかったというのはこの曲でしたっけ?
沢井忠雄の奥さんでしたっけ?上がり症だったとか。
演奏者が緊張して手とか震えてたら聞いている方も緊張してきちゃいますよね。大丈夫かなーと。
raimund
2010/05/01 16:37
うわー管理人さん、ついにこの曲の登場ってわけですか。
しばらくじっくり聞かせていただきます。

でも今回は面白い試みですね、「先着でいい音質の音源ついてます」みたいな。さっそくダウンロードして聞いています。最初は通しで流して聞いて、次に句にわけてなど、色んな聞き方をしてみました。

初めて聞いた曲に等しい曲なので何回も聞く必要があると思いますが、やっぱり名人ですねえ。感心しました。こんなに長いのに以前ほど長く感じないんですよ。今日は一日この曲を流しながら生活してます。

国宝級の人の演奏を聞いていて思うのは、難しいことをさらっとやっていて、それがちゃんと音楽になっているということではないでしょうか?だから名人と呼ばれる人たちの演奏は聴いたらすぐに分かりますよね。

今のCDとか出している人は演奏もうまいし、ジャケットの顔もいいけど(◁失言?)ただ綺麗な演奏というだけですよね。(何が言いたいかわからなかったらすみません。)一見聞くといいなとは思いますけど、飽きてくるといいますか。

青木静夫という人は有名な方なのですか?
尺八もかなりうまいと思いますけど。
三絃の音も粒ぞろいで、琴もキレてます!
久しぶりにイヤホンで聴きました。
4月は更新の数が凄かったのでお疲れではないでしょうか?
また他の曲もじっくり聞きたいと思います。

ではよいGWを!!
藤枝梅安
2010/05/01 16:54
ありす様 コメント有難うございました。

「カセットテープで昔何度も聴いた演奏ですが、本当に久しぶりに聴けました」 
>管理人
そうでしたか!! 以前にお聴きになった事があるのですね。この演奏は私も非常に初期に聞いて長年聞き続けて来ているのですが、いまだに全く色褪せることの無い名曲、名演と思います。
熱心な皆様に聴いていただくのに、あまりにも貧弱な音質では申し訳ないので何とか工夫したいと思っておりました。MP3ですが一応CDクオリティでアップすることが出来て良かったです。
地唄FAN管理人
2010/05/01 21:29
raimund様 コメント有難うございます。

「石川勾当は曲自体は少ないですけど、どれも完璧とも言える曲を残されてますね。私は個人的には新娘道成寺が好きなのですが、この八重衣も今回じっくりと聞かせていただきました」
>管理人
確かに「新娘道成寺」は私も大好きです。「八重衣」は大曲ですが、是非とも聞き込んで好きになっていただければと思います。私の腕では当然三絃でこの曲に挑戦するなどは思いもよらないのですが、何故かお筝よりも三絃の手の方が頭に入るほどになってしまいました。
仮に練習したとしたら、短期間で覚えてしまう自信?が有ります(笑)

管理人としてはゴールデンウィーク中に集中的に手持ちの曲をパソコンに取り込んでしまおうと考えています。元々がMDですので、一曲ずつレベルを合わせてPCに取り込むのは非常に手間がかかります。ゴールデンウィークは良いチャンスなのです。今後皆様に喜んで頂ける様な曲をなるべく多く取り込むつもりです。

地唄FAN管理人
2010/05/01 21:38
藤枝梅安様 コメント有難うございます。

うわー管理人さん、ついにこの曲の登場ってわけですか。
しばらくじっくり聞かせていただきます。
>管理人
そうなのですよ。藤枝様が「八重衣は苦手」とおっしゃっておられたのも一つの要因ですが、このブログを始めたころからなるべく早期にこの演奏をアップしたかったのも事実です。しかし4月は初心者が普通に接する曲を集中的にアップ致しましたので、1ヶ月後回しにした感じがあります。そうしているうちに藤枝様のご意見を頂戴したので、「5月の初めはなんとしてもこの演奏にしよう」と決心していたのです。藤枝様の苦手意識を払拭できると良いのですが・・・
(内心では絶対に出来ると信じてますが)

でも今回は面白い試みですね、「先着でいい音質の音源ついてます」みたいな。
>管理人
やはり「良い曲」、「良い演奏」、「良い音質」の三拍子が揃って居るのが理想ですからね。7日間経過した後、ダウンロード出来なくなった段階で、ブログ上の案内も消去します。その意味では「頻繁に訪れていただく方」への特典の様な感じはありますね。皆様には日ごろから色々と助けていただき本当に感謝しております。その皆様に是非とも「良い音質」で聞いて頂きたかったのです。私に出来るのは3つの条件の内それだけですから。

(続く)


地唄FAN管理人
2010/05/01 22:08
初めて聞いた曲に等しい曲なので何回も聞く必要があると思いますが、やっぱり名人ですねえ。感心しました。こんなに長いのに以前ほど長く感じないんですよ。今日は一日この曲を流しながら生活してます。
>管理人
やはりこの手の大曲になると演奏家の力は大切と思います。そして聴くほうもそれなりの努力をしないと、その曲の良さに接近することが難しいのだと思います。その意味では「一日聞きながら生活」して下さるほど聞き込んでいただければ、早晩 曲や演奏の持つ素晴らしさを感じていただけると信じております。

今のCDとか出している人は演奏もうまいし、ジャケットの顔もいいけど(◁失言?)ただ綺麗な演奏というだけですよね。
>管理人
私はなるべく偏見無く聴いていきたいと心がけていますが・・・これもなかなか難しく思います。でも単に「昔の名人は全員凄くて、今の人は全員ダメ」と言う様な視野狭窄にはならないようにしたいです。若い方でも力のある人ならきっと訴えかけて来るものが有ると思っています。聴く機会が少なくて、なかなかそういう方にめぐり合うのも少ないですが・・・
(続く)
地唄FAN管理人
2010/05/01 22:09
青木静夫という人は有名な方なのですか?
>管理人
現在の青木 鈴慕師です。

三絃の音も粒ぞろいで、琴もキレてます!
>管理人
三絃は阿部 桂子師が、筝は藤井 久仁江師が担当していますが、お二人は母娘の間柄でもあり、また藤井 久仁江師は三絃の名手でもありましたので、母親の唄・三絃を生かすように細やかに心遣いをして筝を演奏しているのが分かります。なかなかこの様な演奏は少ないと思います。

4月は更新の数が凄かったのでお疲れではないでしょうか?
また他の曲もじっくり聞きたいと思います。
>管理人
この連休中は今後アップしていく曲をパソコンに取り込むのに時間を使う予定です。皆様には「八重衣」をはじめとして、既にアップしてある曲をしばらくの間じっくりお楽しみいただき、またコメントなどしていただけるとありがたいです。それぞれの曲のコメント数を見ると、皆様の好みなのか それとも単に時間が無いからなのか、まだ書き込みが非常に少ない演奏などもあります。それらを聴きなおしてのコメントなどをしていただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。
地唄FAN管理人
2010/05/01 22:10
>raimundさん
>先輩検校さんに披露したけど、
難しくてうまく弾けなかった

確か、この曲だったと思います。
演奏失敗したため廃曲されかけたのを
惜しんで、八重崎検校をたきつけて
(ほとんどそそのかしに近かったそうです)
箏手付させた、というのが、
九州系の祖、宮原検校なんですよ。

あと、雅楽なども、唐楽などは
伝来音楽ではありますが、
音階などは中国の理論書などと
やはり異なります。
三味線と同じく、
日本化してしまっているんですよ。
こういうところは、本当に面白いですよね。
ありす
2010/05/01 23:37
>藤枝梅安さん
苦手意識払拭の兆しが早くも出ているようで、
このブログのおかげで
苦手をいくつも克服させていただいた
私としても、応援したいです。
この演奏は、本当に何度も聴いた名演奏で、
久々だというのに
細かいところまで結構覚えていて、
やはり繰り返し聴くというのは
結構良い手段なのかもしれません。

>管理人さん
藤井久仁江先生の箏、
まさにそのとおりだと思います。
三絃の名手でもあるからこそ、
三絃を引き立たせる箏の
演奏がここまで出来るのだと思います。

「古道成寺」での清琴さんの箏も、
同じことが言えるのだと思います。
三絃の超一流の名人を受け止めて、
なおかつ相乗効果で高めあう、
そのような演奏は、
三絃を知り尽くしている
名人の箏があって
始めて成り立つのでしょうね。
ありす
2010/05/01 23:48
たぶんこの曲の苦手意識なくなったと思います。
というのはこの曲の後半以降に出てくる掛け合いみたいなところをすごく気に入ってしまったからです!
(管理人さんありがと〜う。♬)
ただ聞く耳が少しずつ付いてくると、今度は先入観がでてくるんですね。ありすさんの気持ちがわかります。
いい演奏を知っているから、もう他の演奏を聞けなくなてしまうんですかね?
たまには自分の録音でも聞いて反省します。

でもこの曲ずっと本調子なんですね。
転調しているように聞こえますね、それだけ難しいということなんでしょう!
さらっと弾いている阿部桂子さん素敵です。
藤枝梅安
2010/05/02 00:44
ついにゴールデンウィークも終わりですねぇ。皆様いかがお過ごしでしょうか? 「八重衣」をはじめ色々な曲を楽しんでおられると良いのですが・・・
久しぶりに皆様のご機嫌うかがいをしてみました。
地唄FAN管理人
2010/05/05 22:09
 私も最初この曲はよく分からなかったですね〜。
梅安さんのおっしゃるとおりで、長い!地味!分からない!の三拍子で敬して遠ざけてました。
 四季を詠んだ和歌を配しているとはいえ、他の「四季の眺め」のような四季ものとはちょっと違うようですし、鑑賞のアテ所に困ったのですけれど、ありすさんから、石川はあがり症だったという説を知ったり、他の3作品を聴いてなんとなく何を云わんとするか感じられてきたような気がします。
 とにかく私は、石川の作品に、あがり症の人にありがちな内省的な印象を受けますね。地歌作曲家の中で一番そういう印象を受けます。、あるときは凝視し、またあるときは観察し、沈思黙考するような感覚が作品にあるような気がするのですよ。
 うまく表現できないのですが内的世界と外的世界を常にリフレクト(反映、反射)するような感覚なんですが、そういう所は、石川の作品だけに感じるんですよね。だから「八重衣」もただ和歌を四季に配して描写しているわけではなくて、それを感じている自己の表現でもあるように思えます。特に最後に「きりぎりす、鳴くや霜夜のさむしろに、衣かたしき、独りかも寝ん」という孤独を感じさせる歌を持ってきているのは、象徴的だと思えます。言ってみてば、音楽的にも穏やかですが厳しい表情を持っているんじゃないかな、と思います。
すいません、あんまり具体的な感想じゃないですね。でも演奏が立派だからこういう考えも浮かぶのかなと…。

喜音院
2010/05/12 23:15
喜音院様 お久しぶりです。
しばらくコメントを拝見していなかったので、どうされたかな?と思っておりました。有り難うございます。

管理人も2週間ほど静かにしておりましたが、またそろそろ再開して行きたいと思いますので、また皆様のサポートをよろしくお願い致します。

地唄FAN管理人
2010/05/13 08:23
お久しぶりです。
最近ちょっと忙しくてなかなかネットの世界に入れずじまいでご無沙汰してしまいました。

ここ2週間ほどずっと「八重衣」を聞いていて
苦手意識どころか本当に好きになりました!
管理人さんありがとうございます。
(しかし私はまだまだ他にも苦手曲がいっぱいありますので入り口に入ったばかりという感じですケド。)
やっぱり「新娘道成寺」しかり「八重衣」しかり、
石川勾当は天才ですね。
こんなに長大で趣のある曲を作曲できるなんて。
(八重崎検校の琴手付けがうまいというのもあるんでしょうけど。)

このブログも録音が増えて、昔のお気に入りなんかを聞いていると、いくら時間があっても聞ききれません。嬉しい悲鳴。「儘の川」「舟の夢」などお気に入りの録音はもう何回聞いたでしょうか、数えきれません。個人的には矢木敬二さんのファンになってしまったほどです。わざわざ図書館などで矢木さんのCDなどを借りてきて聞いたりもしています。

このブログは清琴さんや藤井さんの録音が圧倒的に多いので、もし機会があればまだ聞いたことのない演奏家なども紹介していただけると嬉しいです。もちろん矢木さんの他の録音もあればお願いしたいです!
藤枝梅安
2010/05/19 00:40
藤枝梅安様 お久しぶりです。

ようこそいらして下さいました。またお話できる様になってとても嬉しく思います。

ここ2週間ほどずっと「八重衣」を聞いていて苦手意識どころか本当に好きになりました!
>管理人
いやぁ!! 良かったです。何よりでした。2週間ずっと聞いて下さったなんて本当に感激です。私も古典にはまったきっかけの曲でも有りますので、藤枝様にもその様に感じて頂けて良かったです。作曲者も演奏者もきっと喜んで下さっていると思いますよ。
あとは、他の苦手な方にもご紹介頂き、仲間を増やして頂ければより嬉しいです。

このブログも録音が増えて、昔のお気に入りなんかを聞いていると、いくら時間があっても聞ききれません。嬉しい悲鳴。
>管理人
そうですねぇ。「五十音順一覧表」などを見るとそこそこ充実してきた感じが有ります。皆様の後押しのお陰だと感謝してます。やはり聞いて頂ける方からのコメントという応援があってこそだと思います。
一方で「作曲者別一覧表」を見るとまだまだ歯抜け状態ですので、これからも頑張って行かなくてはと思っています。またよろしくお願い致します。

(続く)
地歌FAN管理人
2010/05/19 17:36
「儘の川」「舟の夢」などお気に入りの録音はもう何回聞いたでしょうか、数えきれません。個人的には矢木敬二さんのファンになってしまったほどです。
>管理人
何度も聴いて頂いて有り難うございます。矢木師のファンになられたとのこと。私のライブラリ中には矢木師の演奏はあまり数が有りませんので、図書館などで聞く機会が増えたのは良かったですね。自分の好きな演奏家の物を探すのも楽しい物ですから。


このブログは清琴さんや藤井さんの録音が圧倒的に多いので、もし機会があればまだ聞いたことのない演奏家なども紹介していただけると嬉しいです。もちろん矢木さんの他の録音もあればお願いしたいです!
>管理人
今後も続けて参りますが、やはり富筋(富山師)、菊筋(菊原師)、九州系でほぼ1/3ずつと言うのが正直なところでしょうか。稀少曲の多い富筋の比率が今後は高くなってくると思います。その他の演奏家による物はそれ程多くはありませんが、それだけに粒ぞろいのようにも思います。今後をお楽しみになさって下さい。

これからもなにとぞよろしくお願い致します。
地唄FAN管理人
2010/05/19 17:38
これは放送音源ですか?
貴重なものだと思います。

米川文子さんは、
ここでは箏なのではないかと思います。
この独特の音色は文子さん以外なら
文勝之(2代目文子)さんしか考えられませんが、
おそらく文勝之さんはここでは三絃を
弾いていらっしゃるのではないかと推測します。
どちらかと言うとこの演奏は
箏主導の部分が感じられましたもので。
いずれにせよこのテンポのもっていき方は
まぎれもなく米川文子さんですね。
しかし、三絃の方については
ちょっと自信がないので、
いや違うだろう、と思われましたら、
ご教示いただけると幸いです。

しかし、尺八なしの八重衣は
それだけでも貴重ですね。
それにしてもこの箏の音色のきらびやかさ、
その中にも芯のある音、
ちょっとなかなか聴けない
独特のものですね。
ありす
2010/06/13 14:54
ありす様
「松竹梅」に続き、この「八重衣」にもコメントしてくださり、有難うございます。

これは放送音源ですか? 貴重なものだと思います。
>管理人
ありす様がおっしゃられる通り音源は放送だと思います。しかもAM放送からと言うことで、音質の方はご容赦下さい。まさに「有るか無いかの世界」と言う事で・・・

米川文子さんは、ここでは箏なのではないかと思います。
>管理人
私も同意見です。この音色は米川師の様に思います。

しかし、尺八なしの八重衣はそれだけでも貴重ですね。
>管理人
「八重衣」は三曲合奏の代表曲の様に扱われていますから、三絃と筝だけの演奏と言うのは確かに少ないですね。

今後ともよろしくお願いいたします。
地唄FAN管理人
2010/06/13 20:13
こんばんは!
もう6月ということで、祇園祭のお囃子の練習や、地唄演奏会などでなかなかインターネットの世界に来られなくてすみません。
今日から京都は梅雨入りらしく一日しとしとと、観光客にはかわいそうなこの頃でゴサイマス。
今日は都山流尺八のコンサートに行ってきました。
ありすさんもこんな感じで松竹梅を演奏なさったのかなあと想像しつつ。
三曲合奏の形で地唄の大曲を次々と演奏していくというもので、聞く方はかなり大変!八重衣もありました。京都の竹中ますみ社中、中川景子社中、堀志津子社中が尺八と合奏なさってました。

前置きが長くなりました、
米川文子さんって結構低い声も出るんですよね、しかもずっしりと重みのある声です。
歌い方は清琴さんと結構似てるかなと思いました。
艶っぽい感じですかね。
八重衣は三絃も箏も結構難しそうですね。
今日弾いているところを見て思いました。
八重衣はこの演奏も勿論すばらしく感動しましたが、
阿部桂子さんの演奏を聴きすぎてそっちに慣れていたのでちょっと驚きました。
弾く人が違うと結構印象も違いますね。

以前お勧めした藤井久仁江さんのCDの三絃合奏の録音も面白かったですし、やっぱり大曲だなあとつくづく思います。
藤枝梅安
2010/06/13 22:19
藤枝様 コメント有り難うございました。6月は色々とお忙しかったのですね。私も少し外出が多くてなかなか更新できなかったので問題ないですよ。

米川文子さんって結構低い声も出るんですよね、八重衣はこの演奏も勿論すばらしく感動しましたが、阿部桂子さんの演奏を聴きすぎてそっちに慣れていたのでちょっと驚きました。弾く人が違うと結構印象も違いますね。

>管理人
本当にそうですね。阿部師の演奏は本当に名演なので曲の素晴らしさを知って頂くには最適ですが、他の演奏を聴くと「??」と思ってしまう所もありますね。そうしたことを避ける意味でもそろそろ別演奏をと思っておりました。今回は米川師に致しましたが、次は・・・お楽しみになさっていて下さい。


藤井久仁江さんのCDの三絃合奏の録音も面白かったですし、やっぱり大曲だなあとつくづく思います。
>管理人
私はまだこのCDを入手していませんが、井上師、藤井師による三絃合奏はさぞ素晴らしいだろうなと想像できます。早めに入手せねばいけませんね。

宜しくお願いします。
地唄FAN管理人
2010/06/14 08:56
清琴さんの八重衣なんて録音も残っているんですね!
大好きな曲が清琴さんの唄で聴けるなんて最高です。
(↑大好きなんて書けるなんて、このブログのおかげです)
図書館で借りてコピーした「富山清琴地歌の世界」にもさすがにこの曲は出てきませんでした。

やたら長く難解なので、CDに入れるのも、演奏会で出すのも大変な曲ですけど、聴けば聞くほど味が出る、スルメのような曲ですよね。(笑)

この録音で概ね各方面の演奏は出そろいましたね!
じっくり何年も聴かせていただきます!

清琴さんの歌はホントにどんな曲でも生えますね。
後半は菊原初子の歌という、なんとも贅沢な。
しかも長い曲なのに長さを感じさせない緩急が絶妙ですね。
あれ?すっきり聴けちゃった、というのが率直な感想です。やっぱりこういう演奏こそプロなんですね〜。

清琴さんの石川勾当の3大曲の中では「融」が抜群によかったと思いますけど、「八重衣」もかなりいいですね。
藤枝梅安
2010/06/30 16:19
贅沢な要望だとは思いますが、
富山清琴といえば、歌!?
ならば彼の歌う長歌物などお持ちでしたら、聴きたいなあと思います。
藤枝梅安
2010/06/30 16:24
藤枝梅案様 コメント有り難うございます。もうすっかり「八重衣」嫌いからは脱却されたようで何よりです。

清琴さんの八重衣なんて録音も残っているんですね!「富山清琴地歌の世界」にもさすがにこの曲は出てきませんでした。
>管理人
羨ましい!!実は私はそのアルバムを持っていないのです。Web上で収録曲を拝見しました。80%程度は保有しているようですが、かなりの部分は別演奏の様に思われます。いずれその辺もアップして参りますが、是非とも聞き比べてみてください。

この録音で概ね各方面の演奏は出そろいましたね!じっくり何年も聴かせていただきます!
>管理人
仰るとおりですね。他にも幾つか「八重衣」は保有しておりますので、また機会を見てアップさせて頂きます。何年も聴いていただけるとはとても嬉しいです。有り難うございます。

贅沢な要望だとは思いますが、富山清琴といえば、歌!? ならば彼の歌う長歌物などお持ちでしたら、聴きたいなあと思います。
>管理人
手事物の大物もそこそこ整ってきましたので、今後は長歌物に拡大して行きたいと思っておりますが、何故か菊原師、萩原師の演奏が中心なのです。長歌物とは若干ジャンルが異なりますが、富山師の歌をたっぷりお聴きいただける物も合わせてアップして参りますのでお楽しみに。

今後とも宜しくお願いいたします。
地唄FAN管理人
2010/06/30 17:31
「富山清琴地歌の世界」は図書館で¥0でコピーしました。
私のような貧しい者にはとても手の出ない値段です。まあ物理的にももう市販されてないみたいですしね。図書館万歳!
これから地歌以外にもどんどんレンタルして楽しみたいと思っています。「富山清琴地歌の世界」の中で一番のお気に入りは「雪」「残月」です。

萩原正吟さんの歌などで長歌物が聴けたら、
それこそ無上の喜びですが、どんな曲が聴けるのか楽しみにしています!
藤枝梅安
2010/06/30 22:12
藤枝梅安様 コメント有難うございます。
「富山清琴地歌の世界」良いなぁ。出来れば例の手軽に使えるファイル交換を使用して、私にもご提供いただけませんか?思い切ってお願いしてみることにしました。
地唄FAN管理人
2010/06/30 22:21
サイト名どこでしたっけ?
ちょっとあまりパソコンに詳しくないので。
時間がかかるかもしれませんけど、
ぜんぜんかまいませんよ!
藤枝梅安
2010/06/30 23:32
メールアドレスなども教えていただけますか?
そちらにアドレスを送信したいと思います。

先週ぐらい出口の柳の件で、メールを送ってみたのですけど、届いてませんよね、きっと。
藤枝梅安
2010/06/30 23:37
大阪系統の八重衣は初めて聴きました。
しかし、清琴さんと菊原初子さん共演というのは、
なんとも贅沢な演奏ですね。
私も清琴さんの三つ物のなかでは、
やはりこのブログでアップされている
「融」がベストだと思います。
まあ、かなり高いレベルでの中での
話なのですが。

尺八は山本邦山さんですね。
琴古流も吹く都山流の方と
お話したことがありますが、
古典の中では、都山流の八重衣が
おそらく技巧的には最難曲だと言っていました。
吹ける人は数えるほどしかいないだろう、と。
手付け自体は、ここまで派手だと
ちょっとどうかなとも思いますが、
これをサラッと吹ける邦山師はやはり
凄い方ということはわかりました。
ありす
2010/07/01 03:25

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八重衣 地唄FAN/BIGLOBEウェブリブログ
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