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zoom RSS 春の曲

<<   作成日時 : 2010/04/23 22:08   >>

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地唄FAN管理人です。

たまたま名古屋直系の検校が演奏している「春の曲」(あと古今組全曲)が手に入りましたので、まずは季節がら「春の曲」を緊急でアップ致します。大昔に土居崎検校の古今組の演奏を聴いたことがあるのですが、その筝の音の清新さ、澄んだ響きに感動した覚えがあります。この三品 正保検校の音色も全く同じ印象を持ちます。

皆様はどの様にお感じになるでしょうか?




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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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春の曲(はるのきょく)


一 鶯の 谷よりいづる 声なくば
  春くることを 誰か知らまし

二 深山には 松の雪だに 消えなくに
  都は野辺の 若菜つみけり

三 世の中に たえて桜の なかりせば
  春の心は のどけからまし

四 駒なめて いざ見に行かん ふるさとは
  雪とのみこそ 花の散るらめ

五 わが宿に さける藤なみ たちかえり
  すぎがてにのみ 人の見るらん

六 声たえず なけや鶯 ひととせに
  ふたたびとだに 来べき春かは


1.『古今和歌集』 大江千里
もし鶯が谷から出て鳴く声がなかったなら、春が来ることを誰が知ろうか。

2.『古今和歌集』 読人しらず
深山では、松の木に積っている雪さえまだ消えていないのに、都では野辺で若菜を積んでいる。

3.『古今和歌集』 在原業平
世の中に、全く桜がなかったなら、春の頃の人の心を悩ませることもなく、却って長閑であろう。

4.『古今和歌集』 読人しらず
馬に乗り連れて、さあ旧都の奈良に桜を見に行こうではないか。しかしながら、今頃は雪のように、花は散っていることであろう。

5.『古今和歌集』 凡河内躬恒
わが宿に咲いている藤の花を、往来の人々はどうして戻ってきたりして、過ぎかねているのであろうか。

6.『古今和歌集』 藤原興風
鶯よ、声を絶やさずに、今年は十分に鳴いてくれ。二度と再び来るはずのないこの春ではないか。

解説
[調弦]
箏:古今調子

[作曲]
吉沢検校



[他]
新組歌。「古今組」の一つ。
「古今和歌集」春の部の和歌六首をそのまま歌詞とし、早春から晩春にかけて六歌に配列して組歌としたもの。必ずしも古典的な組歌の形式には従わず、各歌の拍子数は一定しない。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/haru.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
私、三品正保師の大ファンでして、
箏の音の清廉さもさることながら、
名古屋では平家琵琶が必修である関係か、
唄も本当に表現豊かですばらしいです。

それと、名古屋では嬰羽ではなく、
羽音で演奏するのも、吉沢検校の伝統らしいですね。
これがまた独特の効果があって、
聴きなれるとこちらで聴きたくなります。

そしてなにより、手事はやはり無い方がいいです。
新たな組歌の世界と、松坂検校の手事は、
世界観が根本的に違うと思います。
喜音院さんが千鳥の曲を、
組歌と手事物の融合の試み、
と評されていましたが、
千鳥の曲の手事はやはり作品になじんでいます。

やはり吉沢検校作品の演奏は、
名古屋の伝統に敵わない、
名古屋三検校の演奏は、それだけの
説得力があります。
ありす
2010/04/23 22:31
春の曲は大分前に習ったのですが、こんな曲でしたっけ?と言うぐらい美しく威厳に満ちていますね。
三品正保検校という方ははじめて聞きましたが、すごい人なのでしょうね。
春の曲は演奏会などでも比較的良く演奏される曲目ですが、この演奏を聴いたらもう他の演奏は聴けませんね。

琴だけでこれぐらい表現できたらいいですねぇ。
しみじみ。(泣)
raimund
2010/04/24 13:24
初めまして、学生時代に尺八を少しかじったことのある者です。
演奏会でこの曲に挑戦しましたが、尺八を演奏する方からすると手事の部分が早くなりがちでなかなかついていけず、何度も練習で指が付いて行かなくなったり、息切れした記憶があります。しかしながら、器楽演奏の面では面白く、手事の部分ばかり練習していました。そのため、歌の部分はあまり良さがわかりませんでした。
それから25年が過ぎ、何かのきっかけでこのブログにたどり着き、この曲を聴かせていただきましたが、手事なしでも素晴らしい曲だということがわかりました。やはり歌詞を聴かせる方が演奏すると同じ曲でもこんなに違うんですね。
素人のコメントで、失礼しました。他の曲もまた聴かせていただきます。
白茶猫
2012/07/04 22:19

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