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<<   作成日時 : 2010/04/19 05:54   >>

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地唄FAN管理人です。

本日も続いて筝曲 「秋の言葉」をアップ致します。演奏は藤井 久仁江師によるものです。




地唄FAN管理人です。 「少しずつ涼しくなってきている」と感じる様になりましたが、皆様 如何お過ごしでしょうか?
本日は「秋の言葉」に
唄・筝替手 笠原 古都師
唄・筝本手 川瀬 白秋師
 尺八    岩本 義一師
の演奏を追加いたしました。よろしくお願いいたします。(2010/8/21)


22AB03

地唄FAN管理人です。そろそろ朝夕は秋の気配が濃くなって来ましたので、更新を開始したいと思います。今回は「秋の言葉」に古川 太郎師の演奏を付け加えました。この方は宮城 道雄師の高弟とのこと。惜しいことに肺結核で若くして亡くなられた様です。
私が筝を始めたころに、「男性も歌うのかぁ」と気づかせて下さった方です。





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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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秋の言の葉(あきのことのは)


  散りそむる、桐の一葉におのづから、袂(たもと)涼しく朝夕は、
  野辺の千草におく露の、つゆの情けを身にしるや。
  たれ松虫の音をたてて、いとどやさしき鈴虫の、
  声にひかれてもののふが、歩ます駒のくつわ虫。
  哀れはおなじ片里の、いぶせき賊が伏家にも、
  つづれさせてふ、きりぎりす。
  機織る虫の声々に、合す拍子の遠砧。
  面白や、暮れゆくままの大空に、くまなき月の影清き、
  今宵ぞ秋の最中(もなか)とは、いにしへ人の言の葉を、
  今につたへて敷島の、道のしをりと残しける。


桐の一葉が散り始めて、朝夕の袂を吹く風の涼しさに、おのづから秋が来たことが知られる。
野辺の草草におく露に、男女の愛情を感じることが一入深い。
誰を待つのか松虫が鳴く。
たいへんやさしい鈴虫の声にひかれて、もののふが駒を進めるクツワムシ。秋のあわれはいづこも同じ、辺鄙の田舎のむさくるしい貧しい家にも、つづりさせとこおろぎが鳴く。
機織る虫がきりはたりと鳴く声に、遠くから聞こえる砧の音が拍子を合わせているようである。
ああ秋の自然は面白い。
暮れてゆくままの大空に、満月は清く輝き、この宵は秋の盛りなのであろう。
秋は詩歌の感興がわく。
それを古の人は和歌として今の人に伝えて、道しるべとして残している。

解説
[調弦]
箏:平調子−中空調子

[作曲]
西山徳茂一

[作詞]
池田茂政

[他]
手事物形式による明治新曲。
手事はマクラ・手事二段からなり、虫の音や砧の響など常套的な秋の描写がなされる。本手・替手の合奏としても行なわれる。替手は西山自身のものと、松坂春栄による補作も。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/akino_kotonoha.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表




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コメント(19件)

内 容 ニックネーム/日時
私は、明治新曲もちょっと受け付けないのですが、
この曲は、新曲といっても、
古典といって差し支えないのではないか、と
たしなめられたことがあります。
こうして改めて聴いてみると、
確かに作曲年代が新しいだけで、
古典の精神は引き継がれている、
という感じはしました。

名古屋系の代表作、「千鳥の曲」に続き、
山陽系の代表作、ということで、
地唄FANでも、この曲を聴ける意味は
大きいのではないかな、と思います。
日本各地の系統の特色を、
演奏だけでなく、曲としても感じられる、
そういうことは貴重ですよね。

そういう意味では、演奏ではなく、
曲としての九州系の代表作、
「海女小舟」や「水の玉」がいつか
聴けるようになるといいな、と思いました。
ありす
2010/04/19 15:16
ありす様

コメント有り難うございます。そう明治新曲なのですよねぇ。でも私もそうでしたが、最初の頃は何も分からずやってました。何となく「秋の雰囲気」が良く表現されているような印象を持ちながら練習してました。
今は行方不明になってしまいましたが、初心者向けのテープで男性(確か宮城派の方)が若干寂しげな声で「秋の言葉」を唄っているのを聞いて、「あぁ 唄も良いものだな」と自然に思った覚えがあります。

「海女小舟」は必ず有ります。でも「水の玉」はきっと無いと思います。調査を始めます。
今後とも宜しくお願いいたします。
地唄FAN管理人
2010/04/19 15:50
この曲、古典じゃないんですねえ。
ずーっと古典曲だと思ってました、お恥ずかしい。

これまで宮城道雄さんの一部分のみの録音しか聞いたこと有りませんでしたが、こうして聞いてみると季節はちょっと外れてますが、優雅ですがすがしい雰囲気に溢れていますね。

とても明治新曲とは思えません。雰囲気は古典曲そのものです。
手事部分の替手との合奏、いいですね。
当時は何気なくさらっとやってそれ以来弾いたことも、聞いたこともなく、久しぶりに聞いたのでとても懐かしくなりました。
raimund
2010/04/19 16:25
>raimundさん
いや、「明治新曲」というだけで敬遠していた
私よりよっぽど健全ですよ。
作曲年代ではなく、曲想で判断すべきですよね。
ほんとに恥じ入っています。

>管理人さん
本当に唄もいいですよね。
教条的になると
こうしたいい曲でも
否定してしまう…。
改めて聴く機会を与えてくださり
ありがとうございました。
ありす
2010/04/19 22:09
録音に登場する方が
全て初登場というのはおもしろいですね。
聞いていてもとても新鮮です。

「秋の言葉」の尺八入り演奏も
初めて聞きました。
これはかなりいいんじゃないでしょうか?
尺八が入った事で、演奏自体がしまっていますよね。

もともと尺八って寂しげな曲に
マッチする楽器だと思ってしまうのは
僕の偏見でしょうか?

最近は尺八演奏なさる方もたくさん聞いておられるようなので、うかつなコメントするとお叱りを受けるかもしれませんネ。

以前何かの機会に尺八がジャズとコラボしている演奏を聴いた事がありましたけれど、(まあ新鮮だったのですが)何度も聞きたいなあとは正直思いませんでした。
その点この演奏は風雅で上品さの中に厳しさなどもあっていいですね。

岩本義一さんという方は、もちろん名前も聞いた事ありませんが、結構な名手なのでは?
raimund
2010/08/22 00:11
作詞の池田茂政(もちまさ)は江戸末期の岡山藩主だったようです。このあたりを思うに、作曲の西山徳茂一は一名であるし、検校だったでしょうからいやしからざる人だと思うのですが、幾山、古川は習慣的に検校で呼ぶのに、西山は検校で呼ばれないのは、何か皮肉ですね。
 岩手南部藩主、南部利済は長唄「秋の色種」など、長門の長府藩主、毛利元義は清元「梅の春」に作詞したりしていますが、概してお大名の作詞は品格があり、従って曲もかなり格調高い仕上がりになるようです。政治家としては落第点のようですが…。
 手事物で本手、替手どちらも筝というのは、あまり好きではないのですが、この曲では違和感ないですね。川瀬白秋さんもお元気な時分のようでいいですね。私も初めて岩本義一さんという方を知りましたが、raimundさんのおっしゃるとおり、尺八もいいですね。
喜音院
2010/08/23 12:32
地唄FAN管理人です。raimund様 コメント有り難うございます。

録音に登場する方が全て初登場というのはおもしろいですね。
>管理人
確かにそうですね。箏の演奏家は存じ上げておりましたが、尺八の方は私も初めてです。他の演奏の記憶もちょっと無いですねぇ。

最近は尺八演奏なさる方もたくさん聞いておられるよう
>管理人
 そうですね。いずれどなたかが情報を教えて下さるかも知れません。

まだまだ暑くてなかなか地唄鑑賞って感じでもないですが、準備だけは少しずつ進んでおりますので、早く涼しくなると良いですねぇ。

失礼致します。
raimund様 有り難うございました。
2010/08/23 12:38
喜音院様へ
地唄FAN管理人です。raimund様のコメントに返信を書き込んだらエラーが出て ??? でしたが、どうやら丁度喜音院様と同時に書き込みを行っていたようです。

手事物で本手、替手どちらも筝というのは、あまり好きではないのですが、この曲では違和感ないですね。
>管理人
なるほどそうでしたか・・・ 三絃での合奏というのは違和感は無いのですが、箏二面と言うのは若干抵抗感があるのかも。私も同類ですが、でも・・・それって初心の方とは全く逆の反応かも知れませんね(笑い)

喜音院様 偶然同時だった様です
2010/08/23 12:50
うーん、すばらしいです。
やはり九州系がなじんでいる私には、
川瀬白秋先生のノリは
生理的にすっと入ってきます。
この心地よさは習った環境によるものか、
あるいは他の方でもそうなのか、
ちょっと気になります。

>raimundさん
遠慮することは無いと思いますよ。
私は竹方の人間ですが、鑑賞する時は
尺八の入っていない演奏が好き、という
どうしようもない人間ですし。
でも、こうして地唄FANブログでさまざまな
演奏を聴いてくるにつれて、
「尺八入りもひょっとして良いのでは?」
という段階までにはなってきました。
いつか素直に尺八入り三曲合奏が
楽しめるようになるといいな、と思っています。

尺八の方、私は不勉強にして存じませんが、
確かに達者に吹かれていますね。
九州系川瀬派は、尺八の川瀬先生の
竹友社と関係が深いので、
竹友社の方かもしれません。
ありす
2010/08/23 13:37
ありす様へ 暑いですねぇ。もう少し涼しくなってくれないものかと思います。

うーん、すばらしいです。
>管理人
「明治新曲は受け付けなかったのだが・・・」とこの曲の最初のコメントをいただいたありす様にこの様に言っていただけるのは嬉しい限りです。

やはり九州系がなじんでいる私には、川瀬白秋先生のノリは生理的にすっと入ってきます。
>管理人
確かに理屈を越えて「ぴったり」来たり、来なかったりする物ってありますね。

地唄FANブログでさまざまな演奏を聴いてくるにつれて、「尺八入りもひょっとして良いのでは?」という段階までにはなってきました。
>管理人
なんとも嬉しいことを言って下さって有り難うございます。でも本来尺八を専門にやっておられる方のコメントと思うと何となくにやにやしてしまいますねぇ。(失礼!)


いつか素直に尺八入り三曲合奏が楽しめるようになるといいな、と思っています。
>管理人
インターネットを見ていると時々「八重衣 尺八独奏」 とか 「若菜 尺八独奏」とか言うのを見ることがあります。まだ実際に聞いていないので何とも言い難いのですが・・・どんな感じなのでしょうかねぇ。
ありす様 有り難うございます
2010/08/23 14:41
皆さんのおっしゃる通り、
もう少し涼しくなったら、じっくり聞きたいなあと思う演奏だと思います。
「秋の言葉」は「夕顔」と同じく
メロディーラインが分かりやすいのがいいですね。
どちらも独奏より合奏が映えます。

喜音院さん相変わらず、博学ですねえ。
私は長唄や清元の方はほとんど鑑賞した事がないので、
何とも言えませんが、
藩主が作詞というのは何とも風雅ですね
政治家がこうして詞を提供するというのは
地歌が昔からたくさんの人に愛されてきた証なのですね。

最近はそれでもNHKの邦楽のひとときで
たまに長唄も聞くようにしていますが、
まだまだ良さがわかりません。

管理人さん
尺八の独奏バージョンなんて面白いですね。
まあ、あまり積極的に聞こうとは思いませんが・・・。

ちなみにこの曲は三絃パートはあるのでしょうか?
これまで聞いた事がないのですが。
あるなら弾いてみたいものです。
藤枝梅安
2010/08/23 22:03
皆さんのおっしゃる通り、もう少し涼しくなったら、じっくり聞きたいなあと思う演奏だと思います。
>管理人
同感です。いくら良い曲・演奏でも鑑賞するのに適した環境と言うのも大事ですよね。昨今は少し暑すぎます。夕刻になって「虫の音」が静かに聞こえてくる頃に向かって現在準備中です。

喜音院さん相変わらず、博学ですねえ。
>管理人
本当ですね!! 私も皆様に教えていただくことが本当に多いです。有り難うございます。今回の喜音院様のコメントなど「そうかぁ! お殿様が作った歌詞だったのか!」と思わされました。

尺八の独奏バージョンなんて面白いですね。
>管理人
話に出しておいて申し訳ないですが、私自身は保有していないのですよ。若干の尺八演奏曲を持っているに過ぎません。この辺は尺八にお詳しい方の方が遙かに良くご存知と思いますので、そちらに譲った方が無難です。

ちなみにこの曲は三絃パートはあるのでしょうか?
>管理人
「秋の言葉」の三絃パートですか!?・・・
ゴメンナサイ。私は良く知りませんです。藤枝様は三絃を演奏される方なので、そのご希望の意味は良く分かります。

ありがとうございました。
藤枝 梅安様 有り難うございます
2010/08/24 10:10
>藤枝 梅安さん

あはは、物知りぶってるだけです。書く前に調べたりなんかしちゃってます。

>「秋の言葉」の三絃パート

ありますよ。っていうかもともと手事物として作られたんじゃないですかね?幕末・明治だと大阪の菊筋とか、名古屋の寺島検校なんかは筝だけの手事物を作曲しているんでしょうけど、手事物って基本三弦が主体って考えていいと思います。大日本家庭音楽会のが出版しているし、邦楽社が宮城譜を出版してるんじゃないかな?
喜音院
2010/08/26 23:15
三絃パートあるんですかあ。へえー
ぜひ探してみたいと思います。ありがとうございます。
三絃で弾いたらきっと奇麗だろうなあ、なんて思います。
なんで誰も録音残してないんでしょう?
不思議です。

もっとたくさんの曲を聴いて、いい曲発掘したいです。
寺島検校なども今日初めて聞いたぐらいですから、
まだまだな私・・・。(泣)
喜音院さんのHPも
すばらしい録音がたくさんあるのでしょうけど、
はっきり言ってまだ義太夫などとても理解できないので残念です。NHKのラジオでたまに聞くのですけど、よさがイマイチ分からないのです。
これからも勉強させていただきます!
藤枝梅安
2010/08/27 00:15
地唄FAN管理人です。
「秋の言葉」に三絃の楽譜が有るというのは初めて伺いました。藤枝梅安様が言われているように「どうして誰も三絃入りで録音してない」のか不思議ですよねぇ。今まで箏合奏しか聞いたことがありませんでしたので、完全な箏曲だと思ってました。
有り難うございました。
喜音院様 有り難うございます
2010/08/27 08:10
なるほど、演奏を聴きますと確かに
宮城さんのお弟子さんだな、とわかりますね。
宮城会の弾き方がかなり色濃いです。
ただ、唄は、装飾まで細かく記譜した
そのままではないところは
好感が持てます。高弟ならでは、でしょうか。

もうそろそろ秋なのですね。
とても風情を感じられました。
地唄鑑賞の季節到来ですね!
ありす
2010/09/11 23:58
管理人です。コメント有り難うございました。

この演奏は随分久しぶりに聞きました。六段、八段などが少しずつ弾けるようになってきた頃に、「これを聞いてみたら」と渡されたのがこの演奏でした。それまでは箏の歌は女性が歌うのしか知らなかったのですが、男性が歌っているのを聞いてとても新鮮に感じ、「自分もやってみるかな」と思った事を思い出します。

それと曲の持つ「秋の風情」のイメージが良かったのかも知れません。朝夕涼しくなってきて、そろそろ地唄鑑賞の季節到来と思います。今後とも宜しくお願いいたします。

ありす様 有り難うございました。
2010/09/13 11:14
男性が地歌を歌うのは、実際のところ
なかなか聞けませんよね。

そしてみなさん声の高い人ばかりですが、
この古川さんのように
一般的な声の高さの人が歌うと、
こんな感じになるのですね。

とても秋の空気に馴染んでいて
やっと秋になったなあと、思わずにはいられない
いい演奏だと思います。

夕暮れに生で聞きたいです!
raimund
2010/09/22 22:35
地唄FAN管理人です。raimund様コメント有難うございました。

とても秋の空気に馴染んでいてやっと秋になったなあと、思わずにはいられないいい演奏だと思います。
>管理人
同感です。何となく全体的に秋の空気を感じさせる演奏だと思います。ある種の男性的力強さと侘しさを感じさせる演奏で、まさに今の季節にぴったりですね。



raimund様 有難うございます
2010/09/23 10:31

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