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<<   作成日時 : 2010/04/17 06:47   >>

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地唄FAN管理人です。

この曲も初心の方の手事物として、必ず演奏するのではないかと思います。阿部 桂子師、藤井 久仁江師による演奏です。(尺八はよく分かりません。スミマセン。 どなたかがまた「音・演奏スタイル」から推定していただけると期待しております) よろしくお願いいたします。




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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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夕顔(ゆうがお)


  住むは誰。
  訪ひてやみんとたそがれに、
  寄する車のおとづれも、
  絶えてゆかしき中垣の、
  隙間もとめて垣間見や。
  かざす扇にたきしめし、
  空だきもののほのぼのと、
  主は白露光を添へて、
  いとど栄えある夕顔の、
  花に結びし仮寝の夢も、
  覚めて身にしむ夜半の風。


五条あたりの貧しい家に住む女は誰であろう。訪ねてみようと黄昏時に、その家に寄せた源氏の車、しかしこの女は人目を避けて隠棲していたので、他人との交際の車の訪れは絶えてなかった。源氏は好奇心に駆られて、その女の名や素性を聞きたく、見たく、知りたく思って、中垣の隙間からのぞいてみると顔にさしかけて覆った扇に焚き込んだ香の薫りがどことなく漂ってきて、「白露の光をえたる夕顔の花」とか「ほのぼの見つる夕顔の花」と詠ったようにぼんやりと、主の源氏は白露の光に一入美しさを加えて、見栄えある夕顔の花と見えた。その花の女と契りを結んだうたた寝に見た夢も、物怪の出現に破られ、冷めてみれば傍らに休んだ女は失神し、息を絶やしてしまって空吹く夜半の風はいとど冷たく身に染みるのである。

解説
[調弦]
三絃:二上り
箏:平調子

[作曲]
菊岡検校
箏手付け:八重崎検校

[作詞]
不詳

[他]
京風手事物。
「源氏物語」の「夕顔」の巻の内容を簡潔にまとめ歌詞とする。
手事にはマクラもチラシもないが、技巧的な掛合いがなされ、虫の音集く河原院の情趣を表現する。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/yuugao.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表



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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
夕顔は本当に難しい曲なんですよね…。
手事物では比較的最初に習いますけれど、
この凛としたたたずまい、まさに源氏物の中でも
小曲ながら最も完成された作品の一つだと思います。
両先生はいつもながらに何事もないように
弾いていらっしゃいますが、
これがいかに難しいかは身をもってわかっています。

ところで尺八ですが、都山流の方ですね。
そして、おそらくこの趣味のよさは
池田静山さんではないかと思います。
この方はおそらく唯一といってよいほど
都山流で古曲を吹けるかたではないかと思います。
都山流の手付けはどうもチャラチャラ
している上に、都山流の吹き方自体、
古曲にはなじまないのですが
(その分宮城曲ではもともと都山流との
コラボレーションですので琴古流より
曲にふさわしいと思いますが)、
池田静山さんの演奏では不思議と
気にならないのですよね。
やはり糸方のことをちゃんと
考えてくれているからだと思います。
もともと手付け自体が三絃を邪魔している
都山流の手付けでこれだけの演奏が
出来るというのは、大変な力量だと思います。
琴古流の山口五郎さんとまではいかないでしょうが、
都山流では古曲を吹かせたら一番だと思います。
というか、この方以外で古曲をまともに吹ける
都山流の方を私は存じ上げません。
若手の方までは全て聴いているわけではないので、
断言するわけにはいかないですが。
ありす
2010/04/17 07:56
「夕顔」って本当に良い曲ですねえ。
初心者のうちからこんなすばらしい曲が習えるというのは、地唄の良いとこですが、ありすさんのおっしゃる通り曲として完成させようと思ったら、これほど難しい曲もないと思います。

お三味線だけで人前で弾けと言われたら、迷わず辞退します。みんな知っていますし。

「夕顔」「ままの川」「末の契り」は僕の習った中で好きな曲ベスト3です。「夕顔」のこんな素晴らしい演奏を聞かせていただきありがとうございます。
raimund
2010/04/17 13:42
>raimundさん
「夕顔」「ままの川」「末の契り」
こんなすばらしい曲ですが、入門なんですよね…。
地歌は本当に最初からすばらしい曲が習えるので
うれしいですが、突き詰めると大変ですよね。

「ままの川」「末の契り」はまだ恥を忍んで
演奏させていただくかもしれませんが、
「夕顔」は私も逃げます。
どれだけ練習しても歯が立つ曲じゃない気がします。
「ままの川」「末の契り」が簡単って意味じゃなくて。
多分皆さんお分かりいただけると思いますが…。
ありす
2010/04/17 13:53
凄く分かります!!
こういう会話が成り立つのも、演奏したことのある物の悩みなのでしょうか。
ただこのような曲が現代まで、残っていることが奇跡だと思いますし、昔の日本人の音楽性にまた驚かされますね。
世界中みてもこのような曲はないわけですから。

これからこの録音を毎日聞いてすこしでも名人の演奏に近づけるよう頑張りたいと思います。
raimund
2010/04/17 21:52
毎日の更新お疲れさまです。
ここ最近は初心者も習う曲特集ということで、黒髪に夕顔と美しい曲が次々とアップされるので、聴くのも大変です。
でも知っている曲ばかりなので、
名人はこんな風に弾くのか、と新ためて勉強になり、弾きたくなってきました。

地唄を習っていると、次々に新しい曲が勉強したくなりますが、こうした最初に習う曲でもきれいに弾くとこれほど立派なのですね。ちょっと考え方を変えざるを得ません。
これまで習った曲一つ一つをもっと丁寧に弾かなければいけないなと、反省です。
藤枝梅安
2010/04/17 22:10
皆様 コメント有難うございました。先ほど外出から戻ってきました。

ありす様 尺八奏者の推定 有難うございます。「池田 静山」師ではないかとの事。私などはその辺はほとんど分からないので、大変参考になりました。有難うございます。

夕顔は本当に難しい曲なんですよね…。
両先生はいつもながらに何事もないように弾いていらっしゃいますが、これがいかに難しいかは身をもってわかっています。
>管理人
保有するものの中で「夕顔」は何故かそれほど多くないので、本演奏を皆様に気に入っていただけて良かったです。確かに入門用の手事物とはいえ、素晴らしい曲ですね。皆様のおっしゃる通りと思います。一旦失礼致します。


地唄FAN管理人
2010/04/17 22:14
raimund様 コメント有難うございます。

「夕顔」「ままの川」「末の契り」は僕の習った中で好きな曲ベスト3です。「夕顔」のこんな素晴らしい演奏を聞かせていただきありがとうございます。
>管理人
この様に素晴らしい演奏を残して下さった阿部師、藤井師に本当に感謝だと思います。私などは単なる仲介者に過ぎませんが、皆様に知っていただく一助になることが出来たのはとても光栄です。

また上記3曲がベスト3とのこと。いずれも良い曲ですよねぇ。現時点では「ままの川」だけがアップされていませんが、なるべく近いうちにアップするようにしたいと思います。もう少々お待ち下さい。よろしくお願いします。
地唄FAN管理人
2010/04/17 22:23
藤枝梅安様 コメント有難うございます。

ここ最近は初心者も習う曲特集ということで、黒髪に夕顔と美しい曲が次々とアップされるので、聴くのも大変です。
>管理人
確かに毎日アップしていますので、お聴きになるのもちょっと大変ですね。スミマセン。皆様からのアドバイスをいただき一覧表などを作成している段階で、「そう言えば初心の方がお弾きになる曲があまり無い」と気づかされました。またraimund様から「初心者向けの曲を」とのご希望も頂戴しました。

皆様は本当に熱心な方々なので、色々知識を豊富にお持ちですが、このブログに最初にこられた方(たぶん初心の方が多いと思いますが・・・)は「地唄の古典が聴けると思ったのに、自分が知っている曲、習った曲が無い」と思われるのではないかと気づかせていただきました。それでは折角来ていただいた方が、ガッカリしてしまうでしょう。そんな事もあって、一般の方々が練習で実際にお弾きになる曲を早目に充実させようとしているところです。

ここが一段落すると、大曲、稀少曲?の演奏に入っていきますが、そこではもう少しアップのペースを落として、皆様にじっくり聴いていただけるようにしたいと思います。


でも知っている曲ばかりなので、名人はこんな風に弾くのか、と新ためて勉強になり、弾きたくなってきました。・・・こうした最初に習う曲でもきれいに弾くとこれほど立派なのですね。これまで習った曲一つ一つをもっと丁寧に弾かなければいけないなと、反省です。
>管理人
そう言って頂けるのが何より励みになりますし、演奏者の皆様にも喜んでいただけるのではないかと思います。沢山、沢山練習して上手くなって下さい。

よろしくお願いいたします。
地唄FAN管理人
2010/04/17 22:40
ああ、いいですねぇ。とてもノスタルジックで、メランコリック(ん、なんだか感想がフランス映画見たような…)で、聴いたあとに残る虚無感…。作曲者が幕末とはいえ、何か世紀末的な空気を感じるのは私だけですかねぇ。

 こういう沈み行く黄昏の美学、形式をぎりぎり限界まで守りながら退廃の一歩手前で美しさを表現してしまうのが菊岡のすごさだと思うのですよ。「楫枕」「舟の夢」「ままの川」「笹の露」なんかは下手したら堕落か卑猥の内容ですからねぇ。まぁ、「茶音頭」「御山獅子」「磯千鳥」はちょっと違うでしょうけど、もう菊岡の作品は情感の塊みたいですよね。
喜音院
2010/04/19 15:25
 こういう曲だと九州系の三弦が合うのではないでしょうかねぇ。九州系の三弦は大型なのと、長谷の昔と違い、撥が薄いらしく、あまり強く撥を打ち込まないので、三弦の余韻がよく聴こえるので、こういう上品で手数が派手でない曲にはうってつけではないでしょうか。
 
 大阪系はかなりはっきり撥を打ち込みますからその辺は大きな違いかと思います。

 それから歌い方も以前ありすさんから九州系と大阪系ははっきり違うと聴いたので、よくよく聴いてみれば、なるほど違いますね。九州系は歌も音楽的な旋律の扱いをしますので、ヴィブラートをかけたりするし、下から音をずりあげるということはあまりないですね。対して大阪方では、言葉の感覚を重視しているようで、九州系の方がするようなことはしませんね。京都の方も同じだと思います。京、大阪の言葉のアクセントとメロディーが一致しているからだと思うのですが、どうでしょう?
 「夕顔」だとその音楽的な歌い方が、かなり有利に働いてるように思えます。
喜音院
2010/04/19 15:42

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