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<<   作成日時 : 2010/04/14 08:29   >>

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地唄FAN管理人です。

皆様 いかがお過ごしでしょうか?
本日はすり鉢・れん木をアップ致します。これも初心の方が習うことの多い曲と思います。
すり鉢(唄・三弦 藤井 久仁江師)、れん木(三弦 阿部 桂子師)による打ち合わせ演奏です。
それではよろしくお願いします。




ありす様 歌詞などの情報をご提供頂き有り難うございました。
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  Special thanks to ありす様  

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「すり鉢」 (「れん木」との打ち合わせ)
海山を越えてこの世に住みなれて
比翼連理と契りし仲を煙をたつる賤の女が
心々に逢わぬ日も逢う日も夜はひとり寝の
暮れを惜しみてまつ山かずら昼のみ暮らす里もがな

[調弦] 三絃:二上り [作曲] 油屋茂作 [作詞] 二昆都里石

[初出] 享和元(1801)年刊の『新大成糸のしらべ』

この曲は、すり鉢がすりこぎに愛着をしめしたものである。というのは、すり鉢は女性とされ、すりこぎは 男性とされてあるからだが、ここで関西風の家屋の構造を知ってもらわねば、男女の愛着の意味がピンと こないのである。関酉の家屋は表戸を開けると裏まで通り庭になっていて、一番奥はかまどや膳棚、 それからはしり元というのがある。これば餅箱大のもっと深みのある箱形の物に四本の脚がついており、 中ほどに棚があり、箱形の中の隅に水はげの穴があいていて、この中で食器の洗い物をしたり調理もする。 さてすり鉢は昼間使い遺が多いので、すりこぎを入れたままになっているが、夜はすり鉢は棚の上に伏せられ、 すりこぎはしり元の横につり下げられて別々にされる。肝心の夜は別々なので夜のない国はないものかと嘆く というまことにうまい言い回しである。この曲はこれだけならしごく簡単だが、本調子物の『れん木』、 六下リ物の『せっかい』(すり鉢の中の味喀などかき取る、鳥のような形をしたさじ)と三都曲となっていて、 歌詞も曲も違っていながら合奏ができるという、地唄の技巧の研究のほどがよくわかる。

付記:打合せ時は、唄はすり鉢のみ唄われるのが通例 。当時は、「すり鉢」のみ単独でも、端歌として流行した


「れん木」
奥山に、あまた切り出すその中に、
比翼れん木といつ馴れ初めて、煙の種と小原女が、
心尽くしに送る日の、重荷も何の厭うまじ、
君を頭(つむり)に戴きて、足鳴ら摺りこ木、八瀬の里。

[調弦] 三絃:本調子 [作曲] 油屋茂作 [作詞] 二昆都里石

「初出」 文化2(1805)年刊の『歌曲時習考』



★参考「せっかい」
御山路の、杉のきれはし里へ出で、日頃れん木と睦みし仲を、
見損なったぞ私でも。大和言葉に鶯と、名を憂き恋に言はれても、
身をすり鉢の谷間に住まひ、広いや世界、狭うなき。

[作曲] 不明   [作詞]  不明


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以下から一覧表をご参照下さい。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
サイトのトップページの背景も一新されて、おしゃれになりましたねえ!すがすがしいですね、春の新たな季節感とサイトの充実が相まって粋です。朝から「末の契り」で素晴らしい目覚めをしたあとで、また新たな更新もあり、とても嬉しいです。

「すり鉢・れん木」って名前は聴いたことありましたが、習ったことも、聞いたこともありませんでした。

短くて「鶴の聲」のような感じですね。端歌物なんでしょうか。短くても十分地唄らしくて、打ち合わせできる曲があるということは人気曲だったのでしょうか?

「夕顔」の手事も「楠の露」というのがありますし、私としてはよく弾かれていたから、打ち合わせとか替手パートが作曲されたのかなあ、と単純思考でスミマセン。 
藤枝梅安
2010/04/14 11:55
打合せものもおもしろいですね。
この2曲に加えて「せっかい」という曲も
打合せできるようですね。
すり鉢、れん木(すりこぎ)、
せっかい(すり鉢の中身をかき出す道具)、
なんとも粋な曲名で打合せできるように
作ってあるものです。
ありす
2010/04/14 13:02
すり鉢

海山を越えてこの世に住みなれて
比翼連理と契りし仲を
煙をたつる賤の女が
心々に逢わぬ日も
逢う日も夜はひとり寝の
暮れを惜しみてまつ山かずら
昼のみ暮らす里もがな
ありす
2010/04/14 13:04
[調弦]
三絃:二上り

[作曲]
油屋茂作

[作詞]
二昆都里石
ありす
2010/04/14 13:11
れん木

奥山に、あまた切り出すその中に、
比翼れん木といつ馴れ初めて、
煙の種と小原女が、
心尽くしに送る日の、
重荷も何の厭うまじ、
君を頭(つむり)に戴きて、
足鳴ら摺りこ木、八瀬の里。
ありす
2010/04/14 13:15
[調弦]
三絃:本調子

[作曲]
油屋茂作

[作詞]
二昆都里石
ありす
2010/04/14 13:15
★参考
せっかい

御山路の、杉のきれはし里へ出で、
日頃れん木と睦みし仲を、
見損なったぞ私でも。
大和言葉に鶯と、
名を憂き恋に言はれても、
身をすり鉢の谷間に住まひ、
広いや世界、狭うなき。
ありす
2010/04/14 13:20
[調弦]
三絃:六下り

[作曲]
油屋茂作

[作詞]
二昆都里石
ありす
2010/04/14 13:20
[他]
[初出]
享和元(1801)年刊の『新大成糸のしらべ』

この曲は、すり鉢がすりこぎに愛着をしめしたものである。というのは、すり鉢は女性とされ、すりこぎは 男性とされてあるからだが、ここで関西風の家屋の構造を知ってもらわねば、男女の愛着の意味がピンと こないのである。関酉の家屋は表戸を開けると裏まで通り庭になっていて、一番奥はかまどや膳棚、 それからはしり元というのがある。これば餅箱大のもっと深みのある箱形の物に四本の脚がついており、 中ほどに棚があり、箱形の中の隅に水はげの穴があいていて、この中で食器の洗い物をしたり調理もする。 さてすり鉢は昼間使い遺が多いので、すりこぎを入れたままになっているが、夜はすり鉢は棚の上に伏せられ、 すりこぎはしり元の横につり下げられて別々にされる。肝心の夜は別々なので夜のない国はないものかと嘆く というまことにうまい言い回しである。この曲はこれだけならしごく簡単だが、本調子物の『れん木』、 六下リ物の『せっかい』(すり鉢の中の味喀などかき取る、鳥のような形をしたさじ)と三都曲となっていて、 歌詞も曲も違っていながら合奏ができるという、地唄の技巧の研究のほどがよくわかる。
ありす
2010/04/14 13:26
すみません、「せっかい」については、
作者は別のようです。
まさにおせっかいなだれかが、
すり鉢、れん木に打ち合わせるように
作った曲のようです。
作曲・作詞とも不明に訂正しておいてください。
すみません。

また、解説に、

打合せ時は、唄はすり鉢のみ唄われるのが通例

とどこかに補ってください。
管理人さん、お手数おかけします。
ありす
2010/04/14 13:31
さらにすみません、「れん木」についても
後から作られたようです。
こちらの初出は
文化2(1805)年刊の『歌曲時習考』です。

というわけで、この両先生の演奏のように、
この2曲のみの打合せ演奏も多いそうです。
また、当時は、「すり鉢」のみ単独でも、
端歌として流行した、ということです。
これも、解説に補ってください。
重ね重ねすみません。
ありす
2010/04/14 13:43
「末の契り」につづくゴールデンペアの演奏は最高でした。
またゆっくり聞かせてもらいます。

今日は相互リンクの話が合ったので、独自の方法で邦楽のサイトってどれくらいあるのか検索してみた所、数は大きな物で160ぐらいありました。大部分が演奏家、教室、和楽器店、会社、出版社で、やはり個人のブログは少ないですね。

録音や音源が聞ける物が2つありました。
しかし、ひとつは音源の数が3曲、もうひとつはボランテイア演奏した自分たちの映像。「箏曲部」http://kiuchi.jpn.org/souhome.htm こちらはなかなか積極的な活動を展開しているのですが、演奏するのがおもに現代曲と、自分たちで編曲したものなんですね。参加人数は凄い数です。

邦楽wikiなるこのブログにも似た種類のもありました。
http://www35.atwiki.jp/17gen/ しかし録音はなく、現代曲がメインということで、
検索結果としては、このブログ完成したら相当すごいかもしれません。javascript:putEmoji2(%22拍手webry%22,%20object_id%20)
古典曲をメインに取り上げているだけでなく、音源がもれなくありますからね。

ちなみに殆どのページが相互リンク歓迎ということで、勝手にしていい物と、連絡くださいというものが殆どでした。
先ほど紹介した「箏曲部」なるページには凄くたくさんの相互リンクが貼られていました。リンクのところを見てみてください。

ただリンクが多すぎるのも見にくいですね。
raimund
2010/04/14 22:12

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