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zoom RSS 末の契

<<   作成日時 : 2010/04/12 23:10   >>

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地唄FAN管理人です。

一覧表作成にあたっては皆様の絶大なるご支援をいただき大変有難うございます。
藤枝 梅安様が「末の契」を復習しておられるとの事ですので、アップ致します。
演奏は唄・三弦 阿部 桂子師、唄・筝 藤井 久仁江師です。




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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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末の契(すえのちぎり)


  白波の、かかる憂き身と知らでやは、
  わかにみるめを恋すてふ、渚に迷ふ海女(あま)小舟。
  浮きつ沈みつ寄る辺さへ、荒磯集ふ芦田鶴(あしたづ)の、
  啼きてぞともに、手束弓(たづかゆみ)。
  春を心の花とみて、忘れ給ふな、かくしつつ、
  八千代ふるとも君まして、心の末の契り違ふな。


遊女とは辛い悲しい身の上とはかねて知っていました。若布や海松布を求めて渚にさまよう海女の小舟のように浮きつ沈みつ漂いつつ、寄るべき岸とも頼む人を待っている現在の境遇です。
波の荒磯に群れ集う鶴が鳴いている。自分も一人わびしく泣きたいが、考えれば心は気の持ちようだ。気持ちを大きく強く、希望を持って春の訪れるのを待てば、やがては花の咲く時期のあることであろう。
こんな気持ちの私を忘れないで欲しい。心の内に秘めつつ、いつまでも君の健やかな事を祈っています。あなたも私と心の奥で約束したことを、違わないでください。

解説
[調弦]
三絃:三下り
箏:低平調子

[作曲]
松浦検校
箏手付け:浦崎検校(八重崎検校)

[作詞]
三井次郎右衛門高英(後楽園明居)

[他]
京風手事物。
寄る辺ない恋心を海女小舟になぞらえて、末の契りを願う。
手事はツナギ・マクラ・手事・チラシの構成。三味線組歌『揺上』の前弾三段の手が取り入れられている。


インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/suenochigiri.htm


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
すばらしいの一言です!
さすが両先生、三絃、箏、唄。
全てすばらしい。

末の契あたりだと自分でもやったので
なおさらにすばらしさがわかる、
ということもあります。
さいしょの「白波の」から、
もう、マネできないですよ。

しかし、「末の契」、曲として
本当にすばらしい曲ですよね。
松浦検校らしく、とても品格がある。
構成にもスキがないし、
技術的に比較的簡単だとはいえ、
極めるのは大変な曲だと思います。
まあ、えてして技術的に簡単な曲って、
奥深かったりするので、
本当地歌って油断ならないですよね。

ところで、背景変えられたのですね。
とてもいい感じですよ。
管理人さん、本当にいろいろとありがとうございます。
ありす
2010/04/13 06:52
ありす様 早速コメントを頂き有り難うございます。

すばらしいの一言です!さすが両先生、三絃、箏、唄。全てすばらしい。
>管理人
本当ですね。私も三弦をかじったことがあり、この辺の曲まではやりましたが、特に「末の契」は「楽譜どおりに指は動いている(とても 弾ける 等とは言えませんが・・・)のだが、弾いている最中でも『全く曲になってないなぁ・・・』と感じる曲でした。


さいしょの「白波の」から、もう、マネできないですよ。
>管理人
正に同感!!! 以前人づてにある内弟子さんの言葉を聞いたことがありますが「白波の〜〜」と言う歌い出しだけで、1週間以上ダメ出しされて先に進めなかったとの事です。自分の部屋でひたすら「しぃらなみぃぃぃのぉぉぉ」とか「しらなぁみぃぃのぉぉ」 「しぃぃらぁなみぃぃぃのぉぉ」とかやっていると(ニュアンス分かります?)襖の外から「ダメ!!、こうよ」とか言われてちょっとだけ教えて貰うみたいなことを続けたそうです。最終的にOKが出たのかどうかはよく分かりませんが、その位まで自分で苦労して身につけよと言うことなのでしょう。
その辺私の場合 お素人さんは気楽な物で何も言われず(期待もされてない)すんなり通り過ぎました・・・(涙、汗)


地唄FAN管理人
2010/04/13 08:35
(続き)
しかし、「末の契」、曲として本当にすばらしい曲ですよね。松浦検校らしく、とても品格がある。構成にもスキがないし、技術的に比較的簡単だとはいえ、極めるのは大変な曲だと思います。まあ、えてして技術的に簡単な曲って、奥深かったりするので、本当地歌って油断ならないですよね。
>管理人
上級者に言わせるとこの「末の契」という曲は初心者に教える曲の中でも重んじられていて、きちんと演奏するにはかなりの力量が必要だと言うことを聴いたことがあります。さすがに阿部師、藤井師の演奏はレベルが違って、まさに鑑賞出来る演奏だと思います。


ところで、背景変えられたのですね。とてもいい感じですよ。管理人さん、本当にいろいろとありがとうございます。
>管理人
有り難うございます。一覧表を作っていて最初はトップページにリンクさせていたのですが、作っていく内に「個別ページに直接リンクした方が良さそうだな」と思い直しました。そうすると、あまりにも今までの個別ページが白一色でぶっきらぼうなので、もう少し何とかしたいなと思って変更しました。これの方が少し落ち着いた感じかなと思います。ただし、以前にも申し上げましたが、管理人の美的感覚は最低なので、色々やっていると確実に「安売り店のチラシ状態」になることが見えていますので、工夫すると言ってもこのレベルが限度ですね。

今後ともよろしくお願い致します。
地唄FAN管理人
2010/04/13 08:36
おはようございます。
背景変わったのですねぇ。こっちの方がうんと良くなりましたね!かわいらしいといいますか。

さっそく「末の契り」をアップしていただき恐縮です。
ありすさんと管理人さんの会話も拝見させていただきました。「白波の〜」は曲の冒頭でもあるし、本当に難しいですね。ここで聴きたくなるか、そうでないか運命づけられてしまうのでは?
「しらなみぃぃ〜」と歌うと先生から「しらなみぃぃ〜」ですよといわれ、え?どこが違うのみたいな。でも何かが違うのでしょうか、むずい。

安部/藤井のゴールデンペアということで、何度も練習代にさせていただきます。
でもこの曲って短いのによく構成された曲ですね。
尺八は入っていない方が私は好きです。ところどころに配された短い合いの手のような部分もすごく綺麗なので、演奏にはすごく気を使います。

録音を聴き、復習するたびに、なんだかどの曲も1曲たりとも物にしていない自分に悲しくなってきました。「鶴の聲」も録音を聴くと悲しくなってしまったし、「新娘道成寺」は論外だなあとつくづく思います。もっと精進します。
藤枝梅安
2010/04/13 09:25
藤枝梅安様 コメント有り難うございました。

「しらなみぃぃ〜」と歌うと先生から「しらなみぃぃ〜」ですよといわれ、え?どこが違うのみたいな。でも何かが違うのでしょうか、むずい。
>管理人
思わず笑ってしまいますね。どこでも同じ様な事が行われているのでしょうね。
このブログの中でも「八千代獅子」冒頭の「いつまでも」と言う菊原 初子師の歌い始めの部分も同じ様な感じで、あの歌い出しで出られたら、即座に「これは名人!」って感じてしまいますからねぇ。もしまだお聞きでないようでしたら、是非とも一度お聞き下さい。

録音を聴き、復習するたびに、なんだかどの曲も1曲たりとも物にしていない自分に悲しくなってきました。
>管理人
雰囲気分かります。でも何も知らずに無茶苦茶やって独りよがりでいるよりは、精進すべき高みが見えて良いと思いますよ。そんな気持ちでこのブログを活用して頂ければ本当に管理人としては嬉しい限りです。

今後ともよろしくお願いします。
地唄FAN管理人
2010/04/13 17:40
楽しく聞かせていただきました!
歌い始めからまさに化け物級というほかありませんね。
「これが地唄やー」的なパワーを感じます、ひしひしと。

以前このブロクでだれかがコメントかなにかで、「藤井昭子さんは3代目で継承するのもなかなか大変で、今後どうなるかがたのしみ」というようなことをおっしゃっていましたが、藤井久仁江さんのお母様も凄い演奏家だったのでしょうか。昭子さんの若々しい演奏も捨てがたいですが、久仁江さんの演奏は本当にどーなんてんのや!と言いたくなりますね。

体に地唄の曲もなんもかんも染み付いていないとできない物ですね。譜面などは当然暗記なのでしょうし、真似できません。2、3曲は暗記しましたけど、何十曲とかありえないですね、子供の頃からずーっとやってたら別なのでしょうかね。
でも長唄の人とかも地方とうのですか?三味線の方暗譜ですよね。頭ん中どーなってんのやろ?すごいです。

以前琴で「みだれ」を暗譜したつもりでいたら、同じとこぐるぐる演奏していてがっくりしたことあります。いつの間にか2段ぐらいにワープして戻ってこれ永遠に終わんないし。と自分でボケ、突っ込みのセルフサービス状態。しくしく。
raimund
2010/04/14 12:18
>raimundさん
藤井久仁江さんのお母様は、
誰あろう阿部桂子先生なんですよ。
本当に凄い系統だなあ、と思います。

「みだれ」ループ、私も経験あります(笑)。
段物の暗譜が一番難しいような気がします。
ありす
2010/04/14 12:52
raimund様 コメント有り難うございました。

歌い始めからまさに化け物級というほかありませんね。
>管理人 
そうですねぇ。歌い始めの1フレーズで「ただ者ではない!」と思わされる雰囲気があります。「八千代獅子」の方も是非聞いてみてください。「八千代獅子」も初心の方が誰でもやる曲と思いますが、私などは菊原師の歌い始めを聞いただけでノックアウトされてしまいました。

ありす様から「藤井 久仁江さんのお母様は阿部 桂子先生」と有りましたが、「長谷検校」の記載の中にあるように直系を記載していくと、長谷 検校 → 川瀬 里子師 → 阿部 桂子師 → 藤井 久仁江師 → 藤井 昭子師となる訳で・・・昭子師も大変ですよねぇ。長嶋一茂どころの騒ぎでは有りません。

私が尊敬してやまない富崎 春昇師も三弦の工夫の上では九州系に強い影響を受けたとのことですし、凄い系統を継承しておられると言う事ですよねぇ。




地唄FAN管理人
2010/04/14 13:11
(続き)
譜面などは当然暗記なのでしょうし、2、3曲は暗記しましたけど・・・
>管理人
私も一応暗記を志した方です。10曲くらいは入ったかなと思いますが、維持するのが大変!! 毎日浚ってないと忘れてしまうのです。従って、次第に曲が増えてくると浚いながら、新しい曲を覚えなくてはならないので、ペースが落ちてきます。

また自分は当然 譜面 → 暗記でやりましたが、昔の方は1フレーズ先生が弾いて、そのフレーズをその場で真似て受け取って行ったそうです。正に「口伝」 目の不自由な方による伝承ですから、暗記しかあり得ないのです。
そう言う形であったことを考えると、富崎 春昇師が死の床にある師匠に頼んで「笑顔」を授けて貰った等というのは壮絶だと思います。


「みだれ」を暗譜したつもりでいたら、同じとこぐるぐる演奏していてがっくりしたことあります。
>管理人
分かります。分かります。でも曲数が増えてくるとうっかりしていると、曲と曲の間をワープすることも有るので、「??? 俺何弾いてたんだっけ?」ってな状態も十分考えられます。ったく恥ずかしい・・・

失礼します。
地唄FAN管理人
2010/04/14 13:12
みんな同じ悩みを抱えていることを知って、変な安心。
それにしても、九州の方々の録音はどれも圧巻です。
藤井久仁江さんが阿部桂子さんの子供だとは、、、
(息が合って当然と言えば当然か。)
ああ、そうか女性だから名前変わっちゃうんですね。じゃあ元々は阿部久仁江サンだった訳ですか。
管理人さんはたくさん凄い録音をお持ちなのですね。
しかも録音状態がいいですよね。

九州系の系統図を新ためて見直すと、太田里子さんあり、井上道子さんあり、矢木敬二さんありと凄い人ばかりですね。
そして皆さんの声が実際に聞けるのはすごいですね。
ちなみにこの化け物級の人々の先生である川瀬里子さんは録音を残していらっしゃるのでしょうかね〜、すこぶる気になります。
宮城道雄さんの録音があるのですから、しようと思えば技術はあったわけですよね。
raimund
2010/04/14 17:14
raimund様 コメント有り難うございます。

管理人さんはたくさん凄い録音をお持ちなのですね。
しかも録音状態がいいですよね。
>管理人
私の保有している物は先輩にねだって数十年前に供給して貰った物ばかりなのです。古い古いオープンリールのテープにレコードから録音して貰った物がオリジナルです。それが現在はMDに移し替えられていますが、録音状態はまぁまぁですね。しかしこれから大曲に入っていきますが、MP3で20MBまでしかアップできないので極端に音質を落とさなくてはなりません。先日の山田流 「葵の上」などはオリジナルに比べるとはるかに劣った音質になってしまってます。(この対処方法も現在準備中です)

ちなみにこの化け物級の人々の先生である川瀬里子さんは録音を残していらっしゃるのでしょうかね〜
>管理人
本件に関しては非常に残念ながら私は保有していません。本当に残念です。川瀬師も目のご不自由な方だったとのことですが、非常に勘が鋭く隠し録りなどを試みても、気配を察して「録音はおやめ!!」と言われたそうです。私の先輩も鑑賞に値するレベルの演奏はほとんど持っていないと思います。

もしかするとNHKやビクターの倉庫の奥底には有るのかも知れませんが・・・我々が手の届く場所では有りませんね。

地唄FAN管理人
2010/04/14 17:45
川瀬里子さんの音源ありますよ。
この間yahoo!オークションで私が落としたのがSP1枚もの米川琴翁さんとの「八千代獅子」「東獅子」。状態はあまり良くなかったですけど、そのうちアップします。
それからある方からの情報で松浦の「若菜」、太田里子師との幾山の「萩の露」の録音が今の所分かってます。まだあるかもしれないし、ないかも知れないけど、一度は聴いてみたいですね。
喜音院
2010/04/14 23:08
ぜひ聴いてみたいですね。
今度おじゃまします。
その時代はレコードなんですねぇ。しみじみ。
raimund
2010/04/15 09:39
喜音院様へ

川瀬師の音源をお持ちとのこと。凄い!!私も全く聴いたことがありません。是非ともお聴かせいただきたく思います。今後は喜音院様のブログをこまめにチェックするようにします。やっぱり有るところには有るのですねぇ。
ヤフオクなどをこまめにチェックされて集めておられるのでしょうか。その努力には頭が下がります。
有り難うございます。


地唄FAN管理人
2010/04/15 11:20

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