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<<   作成日時 : 2009/07/06 18:06   >>

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皆様 如何お過ごしでしょうか?

本日からいよいよ富崎 春昇師の登場です。
まず第一番目は三味線組歌の第一曲目 「琉球組」です。

元々はSP時代の録音ですので、今から聴くとパチパチと雑音がひどくて・・・と仰る方もおられるかもしれませんがそこは我慢が必要です。何しろ録音が残っていて、富崎師と言う稀代の名人の演奏を現在聴くことが出来ること自体が貴重なのですから・・・

三味線組歌の起源・由来などに関しては私が解説するよりももっと詳しい資料が幾らでも入手できると思いますので、私の拙い知識での説明などは敢えて省かせて頂いた方が良いように思います。

なおこれから富崎師の演奏は7作続きますが、その間の更新は週に1回とさせていただきたいと思います。明らかにこの7作は私のライブラリでも最高峰の演奏と感じており、皆様にも出来るだけじっくり聞いていただきたいと思うからです。(管理人としての我が儘をお許し下さい)

その間皆様からの積極的なコメントを是非ともお待ちしております。何度も聞いて頂いて、同一の方から複数のコメントを書いていただけるのも大変有り難いことです。よろしくお願いします。

しかし富崎 春昇師と言うのは初めて聞くとビックリしますよねぇ。喜音院様も以前「ひっくり返りそうにびっくりした」と書いておられましたがよくよくこのコメントを読むと喜音院様は最初から

「演奏の良さにひっくり返りそうにびっくりされた」

のかも知れないなあと思っております。


私などは全くひどいもので、最初に師の演奏を聴いた時には「なんじゃ! こりゃ! これは地唄か? 浪花節じゃ無いのか?!」と思ったくらいですから、私の程度はそんなものです。(お恥ずかしい!)
富崎先生 大変申し訳御座いません。

しかし聞き込む内に次第に引き込まれ、今では最も大切に聞かせていただいてる演奏家と言う事になりました。

あまりにゴチャゴチャと書きすぎました。それでは皆様 富崎 春昇師による「琉球組」をお楽しみ下さい。


07A01

次回はまた別途ご案内いたします。

それでは一旦失礼いたします。

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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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琉球組(りゅうきゅうぐみ)


[前弾]

一 千代(ちよ)も幾千代(いくちよ)も、天(てん)に照(て)るツ月(つき)は、十五夜(じゆうごや)が盛(さか)り、
  ある君様(きみさま)は、イヨいつも盛(さか)りよノ。

二 思(おも)ひを志賀(しが)のエイ、松(まつ)の風(かぜ)ゆゑに、死(し)なで焦(こ)がるる、
  焦(こ)がるる。

三 深山(みやま)おろしの、小笹(おざさ)の霰(あられ)の、イヨさらりさらさら、
  さらさらと、したる心(こころ)こそ、よけれ。

四 嶮(けわ)しき山(やま)の、九十九折(つづらおり)の、彼方(かなた)へ廻(まわ)り、此方(こなた)へ廻(まわ)り、
  ソレくるりくるくるくると、したる心(こころ)はン、面白(おもしろ)や。

五 とろりとろりと、しむる目(め)の、笠(かさ)の内(うち)より、しむりゃ、
  イヨ腰(こし)が細(ほそ)く、なり候(そろ)よ。

  とても立(た)つ名(な)が、止(や)まばこそ、此方(こち)へお寄(よ)りゃれノウ、
  柴垣越(しばがきご)しに、物言(ものい)ふ。

六 大原木大原木(おはらぎおはらぎ)、買(か)はいカ買(か)はい、黒木召(くろぎめ)さいノ、
  ちゃうりゃうふりゃう、ソレひゅややにひゅるろ、
  イヨアラヨイふりゃう、ソレるりひゃうふりゃう。

[調弦]
本調子

[作曲]
石村検校?


「地唄FAN」は地唄の音楽事典としてお使い頂くことを目指してます。
以下から一覧表をご参照下さい。

作曲者別一覧表      五十音順一覧表      演奏者別一覧表





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コメント(13件)

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早速聴かせて頂きました。

感想はまた後々申し上げたいのですが、

やはり、いや想像以上の師のエネルギーですね。こんな何でもないような、現在(江戸時代ですら)退屈と思われかねない曲を、心地良い緊張感で颯爽と弾ききるのは至難の技ですね。
喜音院
2009/07/06 23:29
喜音院様

コメント有り難うございます。
「心地よい緊張感」まさにそのとおりの
感じがします。

私も久しぶりに聞き直してみて、
演奏家の力という物を改めて感じた次第です。

またよろしくお願い致します。
地唄FAN管理人
2009/07/07 08:31
2年ほど前、菊原光治さんのCDを入手し琉球組を聴いたき この曲に何とも言えぬ魅力を感じ何度も聴き返した事を思い出しました。菊原光治さんの演奏は きっちりとこの曲を伝えようとしているように思われ 現に私は魅かれたのですが、この富崎春昇師の演奏は すこぶる自然に音楽が湧きあがってくるように聴こえました。この先 師のどんな演奏を紹介していただけるのか 楽しみです。
みゅうみゅう
2009/07/07 14:19
書きそびれました。
「地歌箏曲(生田流)」持ってます。「笑顔」良いですねえ。大好きです。よくぞ残してくれたと感謝です。
ただこのCD 富崎春昇師の演奏は「笑顔」だけなんです。残念!
みゅうみゅう
2009/07/07 14:28
みゅうみゅう様

お久しぶりです。コメント有り難うございます。

菊原光治さんの琉球組ですか。私は残念ながら聞いたことがありません。このブログではいずれ数種類の「琉球組」をアップして行こうかなと考えておりますので、またその時にでも聞き比べていただけると良いのではないかと思います。

確かに「琉球組」と言う曲そのものも確かに魅力があると思います。とても古い曲なのに、不思議な感じです。

富崎師の演奏 1週間に1曲のペースでアップをしていく予定ですので、お楽しみに。
地唄FAN管理人
2009/07/07 14:30
管理人です

みゅうみゅう様の追加コメントの中に書かれている「笑顔」ですが、この曲も7曲中に含まれております。皆様ご期待下さい。 

お持ちのCDには「笑顔」だけが富崎師の演奏として収録されているとのこと。悪いとは言いませんが、ちょっと偏った感じは免れませんね。
「笑顔」そのものは名人だけに許される「芸の遊びの境地」を感じさせる名演と思いますが、その他にも富崎師の真骨頂を思わせる名演が沢山あるのになぁと思います。

随分皆様の期待感を煽ってしまっているようですが、でも富崎師の演奏はそれを裏切らない素晴らしい物ですので、ここ1週間は「琉球組」を聞きながら楽しみにお待ち下さい。

地唄FAN管理人
2009/07/07 14:39
駄弁ですがお許し下さい。

先年大阪へ行って参りまして。暇な時大阪府立図書館へ参りました。

ふと思いつき、OPACで「富崎春昇」で検索いたしましたら、『富崎春昇自伝』(北条秀司編 演劇出版社、1954年)をみつけました。

いや面白かったこと面白かったこと。

後年の名人からは想像もつかないほど、若年のころは悪童であったということです。

喧嘩っ早く、師匠にいつもしかられていたこと(一番すさまじのは、師匠に鉄の煙管でぶったたかれる件)。稽古がつらかったことから、長じては、某芸人につれられ放蕩に浮き身をやつし大散財、もらった嫁が悪妻(後に嫁の方から去っていく)、株に手を出して鉄道につぎ込み、うまくいったが運の尽き、後に暴落、またも大散財。地唄筝曲に真に開眼したのが三十前であったということで、晩年の飄々としたご隠居然とした写真からは思いも付かぬ人生だったのでした。

師の生涯に興味をお持ちの方には是非ご一読を。

申し訳ございません。また長文でした。
喜音院
2009/07/08 23:46
喜音院様

何時もコメント有り難うございます。

駄弁だなどととんでも無いです。このブログを見ておられる他の方々に「富崎 春昇自伝」と言う物が有ると言うことを教えていただけるのはとても有り難いことだと感謝しております。

不勉強の管理人ですが、この本は以前に読んだことがあります。私が尊敬してやまない先輩がご自分で保有されていた物をお借りして読ませて頂きました。

内容は正に喜音院様が書かれているようなもので、「人間国宝」と言う言葉から想像されるような聖人君子とは正反対の放蕩無頼の生活が書かれていて面白いです。

ただし、単なる無頼の輩でないことは「地唄に開眼したのが三十前」と言う所でしょうか。ここまで遊ぶと普通は開眼するのが早くて五十前、或いは 六十前と言う所なのでしょうが、それが三十前と言うところに他の人とは違う非凡な物を感じます。

来週以降にアップする曲を聞いていても、富崎師ご本人の体験が有っての演奏レベルなのだろうなぁ と思ってしまいます。

地唄FAN管理人
2009/07/10 16:25
流石ご存知でしたか。

ちょっと師の面白そうなエピソードばかり紹介してしまいました。
しかし後年東京に渡って、生田流を知らしめたこと、関東大震災の折には今でいうチャリティーコンサートを行ったこと、後妻の美喜師(でしたか?)との仲は円満(もともと前妻行いが日頃からよくなかったとのこと)であったこと、今井慶松師他と共演したり、艱難辛苦空しからず。晩年の写真のとおり功なり、名とげた方となったのでありました。
喜音院
2009/07/12 22:59
何度もコメント記入いたしまして、恐縮いたします。

最後に感想を述べさせて下さい。

三弦の音が大変結構で、歌いまわしに工夫があり、間が鷹揚で曲に叶っている、誠に名人かな、という演奏でありますね。

 三味線は左手が大変そうに見えますが、実は撥さばきが大変むずかしうございまして、撥でもって充分な力で丁度良い音をだすというのはなかなか至難で、各流、各分野の好む音がございます。

 師のようにまことに地歌系統に叶った音、すなわち撥のパチパチいう音を控えしかも深い、よく伸びる音を出すというのは本当に修行稽古のなせる業だと思います。

 また師の声は悪声でありまして、これがもし何も修行しておらぬ人なら下品になることは確実なのですが、師の歌いぶりは、よく呼吸を操って高音、低音を気張らずにだしておられます。
喜音院
2009/07/12 23:17
最後ですが間が非常にきまっておられるということです。

間ができなければ、曲の雰囲気がだせないもので、たとえ美音、美声でも、常人の思いの及ばぬほど倦まず休まず稽古せねば、間がだれたり、せってしまい、音や声に隙や狂いを生じてしまいます。この演奏を聴くにつけ尊い修行の賜物を感じずにはいられません。

 しかし素晴らしい音源をお持ちですねぇ。羨ましいかぎりです。
喜音院
2009/07/12 23:24
喜音院様

管理人です。コメント有り難うございます。

今回は3回も書き込んでいただき感謝感謝です。このコメントを拝見すると、三弦もお弾きになられるようですね。私も遙か昔に少しだけ触ったことはありますが、結局は続けることが出来ませんでした。

「撥さばき」 師の「声の出し方」 「間」 など演奏に関しても高い造詣をお持ちと拝察いたしました。

私が保有している音源についても正に喜音院様のような方に聴いていただく事で価値が出てくる物と思います。私の棚に死蔵しているだけでは単なる「宝の持ち腐れ」と言う物でしょう。私の方こそ熱心に聞いて頂いて本当に有り難うございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

他の方のコメントもお待ちしております。
地唄FAN管理人
2009/07/13 16:45
喜音院様は非常に勉強されてらっしゃいますね。

富崎春昇先生が芸に開眼されたきっかけこそ、九州系の坂本師だったそうです。九州系の三絃の音に感銘を受け、富崎先生は九州の弾き方を取り入れられたそうです。
ですから、富崎先生の三絃の力強さには九州系の影響があるといっていいのではないでしょうか。弟子の初代富山清琴の三絃の音色はいかにも関西系の雰囲気ですが、僕は富崎先生の三絃に九州系の雰囲気も感じます。
それにしても、他流派の良い部分をすっかりものにしてしまうあたりが、常人ではないですね。

第一弾の「琉球組」は想像以上に聴き入ってしまいました。日頃、「琉球組」をふくめた三味線組歌はほとんど聴くことがないのでが、気付けば引き込まれておりました。
まさに、後世に残る名人とは富崎先生のことと思い知らされました。
「鳥辺山」・「別世界」を聴かせていただきます。

「古道成寺」楽しみにしております。
会員第一号
2009/07/23 18:40

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